2013年1月23日水曜日

番組放映

今年に入ってから、佐渡ステーションでも協力をしたテレビ番組、NHKBSプレミアムの【新日本風土記 佐渡】が1月18日(金)に、TBS系列28局ネットBSN新潟放送 創立60周年特別番組【生命のチカラ 日本の天然杉 〜 佐渡・忘れられた森の物語】が翌日19日に放映されました。
NHKBSプレミアム 新日本風土記 佐渡
BSN 生命のチカラ 日本の天然スギ
自然のことはともかく、伝統文化の奧深さを知り、いっそう佐渡が魅力的に感じられました。今年度の他大学共同利用実習では、昼は佐渡の自然を学び、夜は薪能で伝統文化に触れるという実習もあります。

ちなみにBSNで紹介されていた金剛杉などの天然杉は、「佐渡観光協会」から申し込めるエコツアーhttp://sado-eco.com/に参加すると見ることが出来ます。演習林では一般の方の入林は受け入れていませんので、ご了承ください。大学等での実習や研究目的での入林をご希望の方は、佐渡ステーションまでご連絡をいただければ幸いです。

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2013年1月21日月曜日

関東地方の積雪

先日、関東地方に影響を与えた積雪は秩父では膝まである数十センチの深い積雪になっていました。

自動車もなんとか動くぐらいの積雪です。

積雪の上には様々な種子が散布されています。これはフサザクラの種子です。

サワグルミの芽鱗も落下しています。多くの樹木は春まで冬芽は芽鱗に包まれていますが、サワグルミは冬の間に芽鱗を落下させ、裸芽で冬を越します。

上はスギ人工林の下で積雪が少なく10cm程度、下は落葉広葉樹林の下で積雪が30cmにもなっています。スギは常緑針葉樹なので雪が樹上にトラップされます。そのまま蒸発してしまい、樹冠下では積雪量が少なくなります。

スノーシューで歩くと積雪の上もスムーズに歩くことができます。

渓流にも雪が積もり、おもむきのある風景となります。

岸壁にはつららが形成されています。

雪があがると新潟とは違って、連日の晴れ間が続きます。朝夕はマイナス10℃近くなりますが、日中は気温が上がります。








2013年1月14日月曜日

2013 Niigata Graduate Research Forum

1月12〜13日にかけて朱鷺メッセで 2013 Niigata Graduate Research Forum が開催されました。これは、新潟大学大学院自然科学研究科(理学、工学、農学の合同の大学院過程)が主催したもので、12日は大学院生のポスター(70人)、オーラル発表(46人)、13日は教育フォーラムが開催されました。参加大学は、中国、韓国、台湾、タイ、イギリスなどです。ポスター発表には佐渡研究室の長島君も参加し、みごとポスター賞(6人)に輝きました。おめでとうございます。教育フォーラムではダブルディグリー(二つの大学から博士号を取得)プログラムの成果と問題点について学生と受け入れ教員から報告がありました。他国の大学の学生はこの制度を使って新潟大学でも学位を取得しようと考えているようでしたが、日本の学生はあまり積極的ではないようでした。あるタイのマスターコースの学生は私に新潟大学で将来ダブルディグリープログラムに参加したいので、その可能性について尋ねてきました。昨今、日本の学生の留学が減少していると問題になっていますが、その傾向がここにも現れているようでした。本来であれば、このフォーラムは海外の学生と交流できる良い機会なので、大学院生のみならず学部生も参加すればいい刺激になると思います。

下条学長のあいさつ

ポスター賞をとった長島君とモンクット王トンブリ工科大学の Sirichai Kanlayanarat 博士
Seedling regeneration and sprouting after a large-acle typhoon disturbance in Cryptomeria japonica forest in a snowy region in Japan


この日は新潟市の成人式と重なり、海外の参加者は美しい晴れ着姿を楽しんでいた。


2013年1月1日火曜日

新春のあいさつ

新年おめでとうございます。佐渡ステーション(演習林)は昨年の教育関係共同利用拠点の認定を受けて新たなスタッフも加え、4月から本格的な共同利用の実施します。すでに5月下旬から9月下旬まで他大学の多くの実習が予定されています。実習も演習林における森林を対象とした実習から、川を通じて海に至る流域生態系を扱った実習を目指していく予定です。このような環境を利用して学生・院生の教育の充実も目指します。昨年は、実習の参加校の教員によるセミナー「佐渡ゼミ」を実施しました。今年も佐渡ゼミを充実させ、佐渡島にいても年間を通して多くのセミナーに参加する機会を学生に提供します。また、秋には森林施業研究会の2泊3日の合宿を佐渡ステーションで引き受けることになっており、多くの研究者との交流が期待されます。一方で、充実する教育スタッフによる研究の推進と成果の発信を目指します。佐渡島の自然環境、特に森林に関する研究や情報は多々あるもののこれまで情報発信は不十分でした。今後は学会発表や研究論文などをとおして、海外に向けても研究成果を公表していきます。以上が今年の抱負ですが、教育も研究も楽しみながらやっていきたいと思います。4月には山開き、夏には納涼祭を行い、秋には地域の祭などにも参加していきます。
 今年もよろしくお願いいたします(ボス)。


初日の出

元旦の富士山