2026年5月8日金曜日

ケヤマウツボ(植物のほう)

 ヤマトグサに目を向けていると、間違い探しのように、変なものが目に入ります。
ケヤマウツボ(ヤマウツボ)
ハマウツボ科
Lathraea japonica Miq. var. miqueliana (Franch. et Sav.) Ohwi

拡大

色がなくて、逆に、目に入ってくる…
ブナなど落葉広葉樹の下のやや湿り気のあるところに生えている多年草で、菌従属栄養植物で、緑の葉をもっていない。いろんな場所で絶滅危惧Ⅰ類、Ⅱ類になりますね。なので、場所は明かしません。ちなみに、魚のヤマウツボのほうが知られているかも・・・。浜にある植物のハマウツボのほうが知られているかも。

こちらは、目当てのほう
ヤマトグサ
だんだん山の上で咲き始めました

2026年5月6日水曜日

佐渡の春植物?2026_part4

 佐渡の春植物はいいですよ~、GWくらいに山の上が見ごろで、お花畑になりますよ~と言っていたのですが、今年は、とうに終わりを迎えていました。シラネアオイがすでに咲いていたほど…
春植物かどうかわかりませんが、スミレは花期が長めなので、スミレ多めの金北山です。
ムキムキの鋸歯のスミレ
ミヤマスミレ!

柱頭がカマキリの頭型
標高が高いところのスミレで、
いつもはもっと花期が遅め

咲ききれないでおわっているミヤマスミレ

ミヤマスミレに見せかけて
スミレサイシンいるよ

こちらはタチツボスミレ

愛がなくてゴメン…
オオタチツボスミレもいるよ

ニョイスミレもいるよ

カタクリはスターフルーツのような果実をつけてる

オオイワカガミも咲き始めている

キクバオオレンは花は可憐な花火みたいだけど
果実は打ち上げ花火系

ハウチワカエデは花盛り

エンレイソウは咲いているというか、ずっと萼があるというか

妙見山、雪なし

カタクリもあっさり店じまいを始めている

加茂湖
https://sadoken.blogspot.com/2021/04/blog-post_16.html
2021年も雪が少ないですね…

2026年5月3日日曜日

ヤマトグサの雌花

 牧野富太郎が新種「ヤマトグサ」と発表したことでも有名な、ヤマトグサ。 佐渡島にはハコベか⁉と思うくらい、ヤマトグサがどこにでも見られます。霧がかかりやすい島の環境がその要因の一つとされています。環境要因にしろ、その生活史にしろ、どこにでも見られるからこそ、佐渡だからこそ出来る研究ですよね!
そこで、今年からヤマトグサってそもそもどういう植物なのかの研究を始める学生さんがいます。
で、そもそもヤマトグサの雌花や果実を見たことがありますか?
雄花はどこでも見られますよね
雌花(というか柱頭)あった!
半透明のものがチロっと出ていますね

そう、全然ないと思っていた、雌花、
TGカメラで顕微鏡モードで拡大すると
確認できるのです(それでも少ないですが)。

これからタイプラプスカメラで
その成長を追っていきます

これは結実かな(まだ小さいですが)
というわけで、これからもヤマトグサの成長を見守っていきます!

2026年5月1日金曜日

国⽴⼤学法⼈等職員採⽤試験(演習林技術職員の募集)

新潟大学佐渡演習林では国⽴⼤学法⼈等職員採⽤試験による採⽤(教室系技術職員)で来年度4月採用の林学にかかわる技術職員を募集しております。
詳しくは以下まで、また佐渡センター演習林にお気軽にお問い合わせください。

https://www.niigata-u.ac.jp/wp-content/uploads/2026/03/kyoushitsu_ringaku_.pdf
試験区分:林学
1. 演習林の森林、林道、施設管理
2. 学生実習の補助
3. 教育・研究の補助
4. 試験地のデータ収集補助
森林・林業に関する基礎知識を有し、野外調査や学生実習等の補助ができること。林道の補修等、重機や林業機械を用いた実務経験を有することが望ましい。
佐渡自然共生科学センター/演習林電話:0259-78-2613(代表)

2026年4月28日火曜日

演習林桜の木の下のウラシマソウの由来発覚!?

だれだウラシマソウを植えたのは?
ソメイヨシノの木の下に出現
というブログを覚えていますでしょうか?(覚えているわけはないのは分かっていますが…)
https://sadoken.blogspot.com/2024/04/blog-post_18.html

こちらは、2年前の演習林宿泊施設の桜の下のウラシマソウです。
2年前に突如として現れた(ように思えた)ウラシマソウ

今年もまた、あのウラシマソウの季節がやってきました。どうなっていると思いますか?
ちょっと大きくなったし、
下になんかいる!?

外海府のこの辺りにはウラシマソウがいないと思っていたのですが、どうやら裏の海岸段丘を登ったところに群生しているらしく、おそらくそこから鳥に食べられ、ソメイヨシノでさらに花を吸いに来たと考えられるヒヨドリの糞として落ちて芽生えたのではないかと推測できました(当時のA君かと思っていましたが、鳥の可能性が大。ごめんなさい、疑って、A君)。
ウラシマソウ、若いうちは雄花で、大きくなると性転換しますが、しかし、下に子株がいますよね?どうやら地中の球茎から栄養繁殖するようです。

早速裏のシードソースを見に行った人たち

ウラシマソウの親株があると考えられる演習林宿泊施設裏の斜面で、目立っていたのはテンナンショウ属はコウライテンナンショウでした(こちらは演習林の森の中にもたくさんあります)。しかし、丈が低いのがウラシマソウの群生していますね。
コウライテンナンショウ
(撮影:M. Y.)

群生していたウラシマソウ
(撮影:M. Y.)

ちなみにウラシマソウから長い釣り竿のような花の集合体の上部から突き出ていますが、このニョロニョロは、ほんとうに送粉者のキノコバエ類を釣っているそうです。
詳しくは神戸大のプレスリリースを 
https://www.kobe-u.ac.jp/ja/news/article/2022_06_28_01/

2026年4月24日金曜日

山開き_なんとすでに全線開通!雪少な!?

 佐渡の春祭りもひと段落でしょうか?演習林では4月末に毎年恒例の山開きがありました。佐渡自然共生科学センターの3領域や農学部から学生教職員が集まり、大賑わいの山開き前日の懇親会と山開き(お参り)などをお届けします。

前日の山開きまえの前夜祭。学生さん、演習林の職員さんが山菜取りなどで食材を準備し、おいしいご馳走を作ってくれました。
佐渡の魚の寿司や山菜、たけのこご飯、豚汁、などなど

かんぱーい

厨房で次から次へと挙げられる食材たち

翌日は山開き本番!
鳥居をくぐって

今年一年の安全を祈願し、お参りです

そのあとは山に登って金剛杉への挨拶
雪が本当に少ないですよね

さらに別動隊は大王杉にも挨拶
こちらも雪がほとんどなく、大王杉にたどり着きました

さらに千手杉にも挨拶
いつもの池が、すでに小さく、クロサンショウウオの卵がきつきつです…
ある池では、毎年サンショウウオがたくさん卵を産んでいたのですが、今年は見られず…。毎年産んでいたけど次世代が上陸できず池が干からびるので、繁殖個体も寿命を迎え、とうとう、沈黙の池になったのかと思います。
来年はしっかりその状況をカウントして(卵を数えて)、報告いたします。沈黙の池…人が佐渡に来る前から脈々と続いてきた営みが…少雪で途絶えるのでしょうか

気を取り直してオオミスミソウ

タムシバ

風衝地の雪はますます溶けました
山開きの時に演習林が全線開通したのは初めてではないでしょうか…

2026年4月21日火曜日

タヌキむきました(佐渡のタヌキは本当に外来種?)

佐渡のタヌキって、平成狸合戦ぽんぽこにも出てくる、二ツ岩団三郎という有名狸もいて、佐渡相川では神様として祭られています。油揚げも供えられます(佐渡にはキツネがいないので、お稲荷さん信仰のかわり?)。

一方でこのタヌキ、「駆除」の対象にもなっています。現在は、農業被害などを理由に捕獲・駆除が行われており、「国内外来種」として扱われることもあります。本来こうした管理は、鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律に基づき、個体数や分布といった科学的なデータに基づいて行われるべきものです。

しかし、ここで一つ大きな疑問が出てきます。
そもそも、佐渡のタヌキはどこから来たのでしょうか?

江戸時代に、ふいごの材料として人が持ち込んだという説はよく知られています。でも、それが本当に正しいのか、いつ、どのようにして入ってきたのかははっきりしていません。もしかすると、人の手によらず、もともと佐渡にいた可能性も否定できないです。

神様として大切にされる一方で、駆除の対象にもなっている佐渡のタヌキ。
その扱いは、実は「どこから来たのか」がよく分かっていないことに由来しているのかもしれません。
それを明らかにするために、今年から、佐渡と本土のタヌキの比較を始めました。ということで、まずは解剖から…
風吹く中、タヌキむいています