2026年10月5日月曜日

着任のご挨拶(中野陽介先生)

10月1日付けで新潟大学佐渡自然共生科学センターの助教として着任しました中野陽介です。

 新潟大学の出身で、大学院の修士課程まで演習林で多くの時間を過ごしながら調査研究をしておりました。修士課程を修了後は、福島県の西端に位置する豪雪地帯の只見町に移住し、役場の公務員として奉職しました。その間の主な業務は、人と自然との共生を目指すユネスコMAB(人間と生物圏)計画の生物圏保存地域(正式名称 Biosphere Reserves、国内呼称 ユネスコエコパーク)の登録申請、関連する事業(自然環境・生物多様性の保護・保全、調査研究・人材育成、地域資源を持続可能な形で利活用した地域振興、管理運営協議会の事務局など)のほか、町営の博物館施設の管理運営に携わってきました。

豪雪地帯にある福島県只見町

只見地域のユネスコエコパーク登録・管理運営業務に携わりました

野生動植物の保護・保全をしたり...

研究者の調査研究を支援したり...

アーティストさんと子供向けのアートワークショップをしたり...

地域の学校の環境教育を支援したり...

只見町認定ブランド産品の開発・販売、展示も携わりました
(只見ユネスコエコパーク:https://tadami-br.jp
只見町ブナセンター:https://www.tadami-buna.jp)

また、在職中に、新潟大学大学院博士課程に進学し、多雪環境下でのサワグルミの生態研究で博士号を取得しました。

研究対象である多雪地のサワグルミ(演習林内)

只見町では多様な分野の業務に携わりながら、調査研究もしてという濃い14年6ヶ月を過ごし、この度、ありがたいことに母校に採用いただき、佐渡島に戻ってまいりました。

専門は、森林生態学、樹木学、森林科学ですが、主には多雪環境下での樹木の生態や森林の維持機構について研究しています。今後は得られた知見を活かして、多雪環境下での適切な森林の育成管理や利用も目指していきたいと思います。また、只見町での人と自然との共生を目指す取り組みの経験を活かした教育にも取り組んでいきたいと思います。

只見町の豪雪環境下の渓畔林(サワグルミ・トチノキ林)

調査研究中の偽高山の矮性ブナ林

自然と人の関わりに関心があり、只見町では豪雪環境の影響を受けた自然環境、野生動植物、人の暮らしについて写真撮影し、それらの関係性について考えてきました。いわゆる、写真家的な活動もしています。

只見の写真作品群の展示(2025年、田淵行男賞受賞作品展示)

演習林や佐渡島は私の調査研究・写真活動の原点です。自身の活動を通じて、演習林はもちろん、佐渡自然共生科学センター、新潟大学、そして佐渡島に貢献できるよう頑張りたいと思います。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

個人のInstagramもやっています。よろしければフォローしてみてください。
https://www.instagram.com/nkn.yhsk

2026年9月28日月曜日

リスクマネジメント実習B日程(9/15-18)

 9月15日~18日には、フィールドワーカーのためのリスクマネジメント実習のB日程が開催されました。内容は月初に紹介したA日程と同様のもので、2つの日程にわけて実施しています。ただし今回は、実は参加者側が少し異なっていて、新潟大学だけでなく他大学の学生も参加する共同利用実習としての実施でした。


フィールドワークに欠かせない地図読みの講義の様子。参加者の多くは2年生で、フィールドワークの経験が浅い人も多く、真剣に受講しています。



こちらは2日目の登山実習の様子。ルート探索や安全な登山行動の実践はもちろん、植物調査として道中でのサンプリングも行います。



毎年この時期に美しく咲いているアケボノシュスラン。他にもサワフタギの実やルリボシヤンマを見ることができました。

午後からは木登りの実践も。スズメバチが大量にいたため、場所を変えつつ行いました。


宿泊施設に戻ると、樹木同定大会が行われました。初めての作業にかなり苦戦しているようです。



3日目は自動車に関する実習。パンク、バッテリー上がり、脱輪などで役立つテクニックがレクチャーされました。

盛りだくさんな実習でしたが、皆さんついてこれていたでしょうか?各々のフィールドワークに生かして研究頑張ってください!
(K.S.)

技術補佐員Oさんの送別会

技術補佐員Oさんが25日の出勤をもって退職されることになりました。ゼミの前に学生さんが簡単に送別会を開催しました。
色紙の贈呈

お花の贈呈
オンラインで五十嵐からも参加!
Oさん、長い間、学生さんのサポートや実習のサポートありがとうございました!!

2026年9月22日火曜日

第一報!11月28日(土)にイルカ・クジラ掘り起こし!(佐渡演習林)

第一報!11月28日(土)に佐渡演習林(小田)イルカ・クジラ掘り起こしをするよ!
なにわホネホネ団団長も来るよ!

29日は講演会(佐渡自然共生科学センターシンポジウム・トキ交流会館)もあるよ!

オウギハクジラの雌、ハンドウイルカ、タヌキ、ナガスクジラの一部、オスの頭(今年埋めたのでドロドロかも)が埋まっているはず。いろいろ埋めたから、どこに何があるかな?宝探しのようだね😅

佐渡で漂着して、骨にするために埋めた大事な標本。みんなで作ろうね!
また詳細案内します!
ナガスクジラの仲間

オウギハクジラの仲間♀

オウギハクジラ解体終了!

カマイルカ
こちらはまた別の機会に掘り出すよ

ハンドウイルカ解体終了!

ハンドウイルカ

オウギハクジラ

こんな感じで埋めたよ

乞うご期待!

2026年9月15日火曜日

一般向け公開林間実習(10/24)の募集が始まっています!(締切10/8)

年に1度、一般の方向けに演習林を公開する「佐渡演習林公開林間実習」の募集が始まっています!学生だけでなく一般の方にもご参加いただける日帰りの実習です。

日時:2026年10月24日(土)9:00~15:00
会場:新潟大学佐渡自然共生科学センター演習林(佐渡市小田94-2)
内容:佐渡島の自然に関する実習(森林性のネズミの観察・昆虫類の観察、天然スギ林の観察など)
定員:20名(先着順)
受講料:1,100円(大学生以下は無料)
申込締切:10月8日(木)
詳細はコチラ↓
公開林間実習案内
申し込みはコチラから↓
 新潟大学HP「公開講座」

過去には演習林敷地内であるスギ天然林の観察や、トラップを用いたネズミ・小動物の採集などを行いました。過去の実習の様子は以下の動画にもまとめていますので、ぜひご覧ください。 (K.S.)

2026年9月14日月曜日

森里海をつなぐ野外生態学実習/森・里・海フィールド実習(9/7-12)

 9月7日~12日には、臨海実験所の公開臨海実習である「森里海をつなぐ野外生態学実習」と新潟大学個性化科目である「森・里・海フィールド実習」の合同実習が行われました。参加学生24名のうち半数は新潟大生、もう半数は他大学の学生で、いずれも3倍という高倍率を勝ち抜いたラッキーな皆さんです。

はじめの2日間は里パート。トキや里山に関する講義を受け、

トキのねぐら入りを観察しました。





2日目は朝から新穂周辺の田んぼを散策。ビオトープで生き物採集を行いました。
また、採集したアメリカザリガニとサカマキガイを用いた行動実験も行いました。

3、4日目は海・川パート。初日は「佐渡の海の特徴と海洋生物の系統関係」に関する講義を受け...


磯でのシュノーケリングと岸壁採集で実際に採れた生き物を観察しました。


ヒトデの仲間やサザエ、ヤドカリはもちろんのこと、



ヒモムシやゴカイ、コケムシといった聞いたこともない生き物もたくさん捕れましたね。


みんなで頑張って同定しています。

川パートでは、外部講師である斉藤洪成先生によるミミズハゼの講義を受け、


その後、河川での採集を行いました。


ヘビトンボの幼虫や、大きなアユも捕れましたよ!

何やら怪しい人影も...

5~6日目は森パート。佐渡の植物や陸上動物についての講義があり、




演習林の様々な自然環境を周り、観察しました。


最終日には佐渡最北端の大野亀を観察し、実習終了。

この実習では森・里・海の様々な繋がりを考えることが大きな目的でした。参加者の皆さんはよく理解できたでしょうか。今回の経験をそれぞれのフィールドで生かし、頑張ってくださいね!

(K.S.)