2026年6月24日水曜日

新潟農業・バイオ専門学校の樹木学実習(6/22-24)

 6月22日~24日には、新潟農業・バイオ専門学校の樹木学実習が実施されました。樹木の同定手法の習得を目的とした実習で、とにかくひたすら樹木をサンプリングし、持ち帰って同定するというパワフルな内容でした。

初日は両津港から外海府ルートで実習開始。熊野神社周辺の海岸植生を観察しました。

タブノキ、ツバキ、イタビカズラなどの特徴的な樹種を観察しています。なお、ここでは採取許可が下りないため、サンプリングはしません。

大野亀の草原も観察。カンゾウは綺麗になくなっていて残念、雨なのも残念...


気を取り直して2日目。無事晴れたので演習林や道中の林道でサンプリングをしています。




金剛杉や風衝地、千手杉の見学もぬかりなく。しかし、この実習の本番はここからなのです...




すべてのサンプルについて、図鑑と照らし合わせながら種同定をしていきます。ヤナギやツツジの仲間など、難易度の高いサンプルもしばしば...

この日のサンプルは全部でなんと93種!にもかかわらず、学生の皆さんのガッツで日付が変わる前にはなんとか無事終了!!皆さんの成長が伺える実習となりました。おつかさまでした!

最後に、恒例?の出会った生き物紹介コーナー。こちらは超でかガガンボです。大きさとしては間違いなく日本最大のミカドガガンボですが、胸部や翅の模様から明らかに違います....

こちらはマタタビの花。満開~少し終わりかけ、といったところでした。

こちらは今年演習林全体でなぜか元気がないシナノキ。葉が緑色のまま落ちていて、よく見ると葉柄にだけかじられたような跡がありました。犯人やいかに...

風衝地の水辺には今年もモリアオの卵塊が!木がないからといってその場所は適当すぎでしょう 笑
(K.S.)

2026年6月19日金曜日

ヤマトグサ匍匐枝(茎)ぐんぐん

果実をつけたヤマトグサのその後です。
花が終わった後の下部から、ぐんぐんと匍匐枝(ランナー)と呼ばれる茎が伸び、栄養繁殖段階に切り替わりました。地面に接した部分は発根しています。いまのところ、発根部から新たな地上茎はまだ形成されておらず、その先へさらにランナーが伸び続けています。花をつけた親株のほうは枯れるのかな…?もともと、花のついていた親株は分裂した独立株だったので、ある程度ランナーを伸ばして、定着が始まると、それぞれ定着した場所同士は分裂して独立株になるのかもしれないですね。(ちなみに、雪が深いところがランナーを旺盛に作って栄養繁殖中心で、雪の少ない低地は種子繁殖が中心と思っておりましたが、低地でも栄養繁殖は旺盛そうです)
あらゆる方向に伸び始めた

親株からランナーの茎が伸びて、2か所から発根しています

ランナーを切ってみました

まだつけていた果実
ちなみに、実習でヤマトグサの雌花の探し方を伝授してしまいました。ヤマトグサの雌花を見たことがある人が、今年から続々と増えると思います笑
今後もヤマトグサの様子をお伝えしていきます!

2026年6月17日水曜日

フィールドナビ2026(6/9)五十嵐キャンパス

 フィールドナビ2026(6/9)五十嵐キャンパスでの様子です。フィールド科学分野の研究ってどんなもの?」「新潟⼤学ではどんな研究ができるの?」ということで、各研究室の紹介をする企画です!演習林でも紹介を行いました!
にぎやかです!

演習林は入口すぐそば
多くの方が聞きに来てくれました
担当してくれた学生さん、ありがとうございました!

最後に佐渡からの夕日

2026年6月15日月曜日

実習中の一コマ植物(6/13-14)

さて、実習の合間に、Mくんから教えてもらったシナノキの異常事態を観察。
シナノキ、弱っている感じなので毛虫でも発生したのかなと思っていたところ…
確かに葉っぱが落ちているけど、
葉は健全
葉柄に必ず傷跡があると
Mくんが言っておりましたが、ほんとうにある…
こんな感じで、ぼちぼち、葉っぱが落ちていますが
葉自体は、きれいですよね。。。

いったい何者のの仕業なのか、教えてください。ちなみにシナノキハツノフシと呼ばれる虫こぶ(フジダニの)がありましたが、それは関係ななそうです。

すでにアジサイの仲間たちが花を咲かせ始めていました・
ノリウツギはつぼみ

アジサイに見せかけて、ガマズミ

こちらはエゾアジサイ
青が美しい

こちらはツルアジサイ
色がきれいな
ニワトコの実(アジサイではありません)

たくさん、載せたい生物情報があるのですが、とりあえず基礎農林での一コマでした。

2026年6月14日日曜日

基礎農林学実習佐渡実習B班(6/13-14)

天気に恵まれた基礎農林学実習佐渡実習B班は生物資源科学プログラムの学生さんです。
まずは演習林の天然杉の観察です。
千手杉の周りを一周する天然林の観察

千手杉の池は干上がり、クロサンショウウオの幼生が今にも干上がりそう
産卵中のモリアオガエルの卵からオタマジャクシが出てくるときには
池は復活するでしょうか…

気を取り直して風衝地の観察
風の強い谷地形での自然草原でも
杉がたくましく生育しています

続きまして、金剛杉の観察へ…
いつも杉の写真なので、道すがら写真です

2日目は里地のビオトープへ向かいます。
二次林や、放棄された林の観察

ビオトープではヨシやガマを抜いて管理しました。
ヨシの根っこ、意外と深い…

続いて、ビオトープの水生昆虫の観察

そばではミツバが花を咲かせていました
(食べ物という認識しかなかったですが、標本にしました)

お、立派なコオイムシ発見!

最後に、トキテラスでトキの観察
遠くからですが、何回か飛び立つのが見れました

港からの山の上の天然林や草原、そして2日目の、暑い中での作業もあり、みなさん、お疲れさまでした!

2026年6月12日金曜日

日本大学の森林学研究Ⅰ実習(6/4-7)

 6月4日~7日に日本大学の森林学研究Ⅰ実習が実施されました。
微生物生態学を専門とする松倉先生の引率のもと、卒業研究のサンプリングをかねて2名の学生が参加しました。

4日間かけて佐渡島内の様々な環境を周ったようですが、そのうち3日目のドンデン山への調査に私も同行しましたのでその様子をお届けします。

この日は早朝に雨が降ったこともあり、かなりガスっていましたが、それにもかかわらず登山客は多数。手軽にハイキングできるとあって、やはり人気の山ですね。


お花畑を抜けて、草原の植物や菌類を観察しています(お花畑といっても写真の場所は外来種フランスギク畑ですが...)

その後、青ネバ登山口にも少し入り、林床植生を観察しました。

松倉先生に教えていただいた菌類を一部ご紹介。こちらは「もち病」という植物の病気の一種で、菌類によるものだそう。ドンデン山のハイキングコースに多数生育するツツジ科の植物によくついています。少し甘味があることから、昔は食べていた人もいたようですが、中には菌がいることを考えるとさすがにオススメはできませんね...

こちらは地衣類(菌類と藻類の共生体)の一種で、ハナゴケの仲間だそう。写真のように樹枝状になる地衣類はめずらしいとのこと。

写真がボケてしまってますが、こちらも同様の地衣類でアカミゴケの仲間。先端が真っ赤なのが特徴的ですね。

さらに地衣類をもう一枚。ジョウゴゴケの仲間だそうですが、詳細な種同定は見た目だけではかなり難しいようです。

そしていわゆるキノコなこちら、フサヒメホウキタケです。たしかにホウキの先に見えるかも...?

昆虫の紹介も少し。この虹色の甲虫は、おそらくドロハマキチョッキリというオトシブミの仲間です。近くにドロノキあったかな...?

こちらはおなじみヒグラシ。この時期にセミ!?と思うかもしれませんが、ヒグラシは実は夏の早い時期から出ています。

ちなみに、今回のドンデン山での調査の一番の目的はハマナスの花でした。しかし残念ながらまだ開花個体はなく、つぼみすら見つけられず...

やはり海岸のハマナスと山のハマナスでは、開花時期に大きく差がありそうですね。引き続き卒業研究頑張ってください!
(K.S.)