2022年4月28日木曜日

カマイルカ漂着

 4月になってカマイルカが外海府で2体漂着しました。春先は、佐渡汽船のフェリーに乗っていると群れでカマイルカを見かけることがあります。佐渡には時々漂着しているようですが、演習林の近めの集落で、2体同じ時期に上がる(目撃情報によるとおそらく同じ集団の2頭)、となると、何か起こったのかもしれませんね。なお、海生哺乳類が海岸線から陸地側へ生きた状態で座礁したり、死んだ状態で漂着し、自力で本来の生息域に戻ることができなくなることをストランディングと言うそうです(鯨類研究所HPより)。

今回漂着した2頭は両方とも同じようなサイズの雄。1頭は許可申請をしたうえで、標本にすべく、計測の上演習林に運びました。

控えめにぼかしつつ・・・
カマイルカ運ばれる様子

後から聞いたところ、運ぶ際にはくるんだほうが良かったですね。イルカ汁が垂れないように、大きめの淵のあるバットが必要だったかもしれません。

鯨油まみれで、においはなかなか消えませんでした。かんきつ系の皮でこすると消えやすいそうです。

そういえば、お腹に丸くくりぬかれたような傷があり、おそらくダルマザメがかじった跡ではないかと思います・・・。今回は、写真少な目で(ちょっとブログに挙げるには・・・なので)お願いします。

2022年4月26日火曜日

2022佐渡の春植物 part4 大佐渡

 さて大佐渡スカイラインが開通したそうです。ちょっくら、花見です。カタクリが道脇からもギッシリ咲いているのが見えましたが、今回は違うお花を紹介・・・

途中の田んぼには
一面のアリアケスミレ
と紫のスミレ
一面のアリアケスミレ(Viola betonicifolia var. albescens)です。間に「スミレ(Viola mandshurica)」も紛れているのが、とてもいいアクセント。

ウスバサイシン
モリモリとした葉の下に
モリモリ花をつけていました

萌え春ですね・・・

金北山
雪はだいぶ解けていますが、稜線には残っています

水芭蕉はそろそろ終わり
大きくなっていました
先週の小佐渡花めぐりの後の
大佐渡山地

2022年4月24日日曜日

2022佐渡の春植物 part3 小佐渡

 こちらは先週日曜日の小佐渡。小佐渡は大佐渡に比べてカタクリが限定的なので、開花期じゃないとなかなか見つけられませんが、ちょうどシーズンでした。

谷沿いにカタクリ
金北山と同じく大きい花と葉です
ナガハシスミレも咲き乱れ
ナガハシスミレにはビロードツリアブが良く来ています。ナガハシスミレの細長い花筒(距) の中の蜜腺の位置は、バラバラで、外からは位置が不明なため、花に穴を開けて盗蜜されることを避けていると言われています。

もう一つの目的
ユキツバキの訪花昆虫の行動観察
ユキツバキには、ハエ目や甲虫、アリがうようよしているのですが、彼らがどのようにユキツバキを見つけ、訪花し、花内でどのように行動をしているのか撮影しました。コマルハナバチのクイーンを見かけたのですが、やはり訪花せず。

先日のカタクリの長い葯の謎
時間差で長い葯がはじけて花粉を出し、短くなっていました
カタクリの長い葯は、花粉を出す前だったんですね。つまり時間差で花粉を出しているということは、受粉のための効果的な戦略なのでしょう。

2022年4月14日木曜日

演習林宿舎の桜が満開になりました!

佐渡では週末から急激に気温が上がり演習林宿舎のソメイヨシノも満開になりました!

毎年見ていますが満開の桜はとてもきれいです。

神奈川大学「学外体験学習Ⅰ(生物)A実習」(4/8)

48日に臨海実験所の豊田先生と神奈川大学の学生さんが実習のため佐渡を訪れました。

昨年度から造成を進めている水田ビオトープ周辺でサワガニの採取などを行いました。

学生もサワガニ探しに夢中です

若干気温が低かったためか前回ほど大量には取れませんでしたが今回もしっかりとサワガニを捕獲することができました。

佐渡研究室新年度顔合わせ

4月6日に五十嵐キャンパスにて今年度1回目のゼミを行いました。

今回のゼミでは佐渡研メンバーの自己紹介や研究室のルール説明などを行いました。

佐渡研は今年度から新たに4年生8名と院生1名が加わり総勢15名で活動していくことになります。

今年も1年間よろしくお願いします!

2022年4月12日火曜日

カタクリの種生物学

 昨年度から引き続き、今年もカタクリ調査のため、本州行脚をしています。佐渡島にはいない、ギフチョウ、向かいの新潟の弥彦山にいました!本当にカタクリに訪花するんですね。

カタクリとギフチョウの写真を撮りたかったのですが、間に合わず…。そのあとに訪花したスミレサイシンと撮影。

見えますでしょうか?カタクリ…ではなく
スミレサイシンに止まっているギフチョウ

カタクリの斑紋のある所とないところで
SPAD値を調べています
カタクリの斑紋の生態的意義を調べるためにSPAD値で比較をしました。集団ごとに差はありますが(時間帯や、出たての集団なのかなど・・・様々な違いによります)、斑の部分とそうでない部分で差がありそうです。

また、カタクリにはたまに、とても長い葯を持った個体がいます。すべてが長い葯の時もあれば、一部が長い葯の時もあります。
様々な訪花昆虫に合わせて?自動自家受粉のため?
ところが、長い葯は手に花粉が着きません・・・。もしかするとディスプレイに特化しているのでしょうか?
写真、反対ですいません
長い葯を持つ個体(花粉出ていません)

上:普通の葯(花粉つきます)
下:長い葯(花粉つきません)
カタクリを調べているT君が切ってマクロ写真で見たところ、長い葯にも花粉らしいものは入っているそうです。この長い葯の役割について、今後の研究結果をお楽しみに!
(このあとのブログにも載せていますが、時間差で長い葯がはじけて花粉を出し、短くなっていました・・・)

さて、カタクリの斑紋の謎に戻ります。シカなどの捕食者にたいするカムフラージュともいわれていますが、シカが生育しているところ、いないところに関係なく斑紋があったりなかったりします(佐渡島はシカが生息しておらず、斑紋もありません)。

斑紋がある集団を見てみると、日向では斑紋が多いのに対し・・・
日向の集団

日陰では少ないことに気づきました。
日陰の集団
よく見ると色が抜けたような白い斑紋はあります
また、若い個体は斑紋が多く、葉裏も色がついています(大きくなると斑紋がある個体でも葉裏の色はなくなります)
出てきたばかりの若い個体

次第に斑紋がなくなるのか・・・
食害からのカムフラージュだけではなく、光阻害に対するアントシアニンの合成のようですね。
飯縄山・黒姫山・妙高山
今週は暑かった!

2022年4月3日日曜日

雪解け進む妙見山

雪解け、進んできたようです。 
晴れた空に妙見山

寒の戻りもあり、例年並みの雪解けになるのかな・・・?ソメイヨシノ開花のご報告もすぐです。