2018年7月27日金曜日

佐渡市こども環境学習会ー林業体験と工作-(7/14)

皆さん、こんにちは。相変わらず暑い日が続きますね。

さて、佐渡ステーション(演習林)では、普段は大学生や専門学校生を対象とした実習を数多く行っているのですが、今回は、小学生を対象に行った実習を紹介いたします。

7月14日に、演習林で佐渡市こども環境学習会(佐渡市主催)を開催いたしました。佐渡市内の小学生7名とその保護者5名が参加しました。学習会では、林業体験と林業体験で得た木材を使った木の工作を行いました。

最初に佐渡ステーションで佐渡市の職員さんの開会の挨拶と
学習会全体の説明を行いました。
早速野外に出て学習会開始です。
林業指導を担当するのは、演習林の技術職員さん達
林業体験、まずは木を植えました。
職員さんのお手本をよーく見て…
クワを持つ事も初めての子が多く、
木を植えるための穴を掘るだけでも四苦八苦
職員さん達が手を貸してくれ、何とか掘れました
天気が良かった事もあり、わずかな時間でも汗だくに・・・
一人一本ずつスギの苗を植えました。
このスギが立派な木材になるには少なくともあと50年…
枝打ちの見学もしました。
職員さんが梯子を使って木の上の方の枝を切る姿に
子どもたちは、口々に”怖そう〜”と見つめておりました。
メイン?イベントの木の伐採。
職員さんが鮮やかな手つきで木を伐採し、
倒れる瞬間の音や威力にびっくり
倒れた木の枝をノコギリで切ったあと、
チェーンソーで玉切りにも挑戦しました。
みんな、ちょっぴり腰が引けていましたが
チェーンソーで丸太を切れて大満足の様子でした!
お昼は、木の木陰で持参したお弁当を食べました。
木の陰は、日向に比べてだいぶ涼しかったです。
お昼の後は、工作の材料を探しに森の中を散策
午後の工作では、あらかじめ用意していた
木の実や木材も加えて、自由に作ってもらいました。
何を作るのか、頭に思い浮かべながら材料を選んでいきます。
グルーガンや木工ボンドを使ってどんどん作っていきます。
約1時間、熱中して作りました!
最後は、それぞれ作った作品を発表しました。
写真立てを作ったり・・・
貯金箱を作った子も!
午前中の林業体験で見た木を作った子も!
何と、腕が可動式のロボットまで!
力作ぞろいでした〜
参加してくれた小学生の皆さん、ありがとうございました!林業について体験を通し、学べたでしょうか?また、工作では自由な発想で作っていく姿が凄かったです。今頃、夏休み真っ最中ですね。熱さに十分に気をつけて、夏休みを楽しんでください!

2018年7月21日土曜日

佐渡ゼミ7/25(水)_中村彰宏氏「林冠生態学研究」ほか

リマインダーです。佐渡ゼミ、今週25日(水)19時半から佐渡ステーションで行なわれます。英語での発表になります。※日本語での質疑応答可能です。是非、お越しください!
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皆さま、こんにちは!第33回佐渡ゼミの案内をさせていただきます。今回の佐渡ゼミは、中国科学院シーサンパンナ熱帯植物園の実習の一部として行います。

発表は、中国科学院シーサンパンナ熱帯植物園で研究されている中村さんと佐渡研究室の学生2人の発表となります。佐渡研の学生さんの発表は、佐渡の里山で行っている研究についてです。発表は英語ですが、質疑応答は日本語でも大丈夫ですので、皆さまお誘い合わせの上、是非ご参加ください!
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第33回佐渡ゼミ

日時:7月25日(水)19時30分〜
場所:新潟大学農学部附属 佐渡ステーション (佐渡市小田94-2)

題目1:
Invitation to forest canopy ecology: global scale collaboration opportunities
林冠生態学研究:地球規模での共同研究を目指して
中村彰宏先生(中国科学院シーサンパンナ熱帯植物園)

題目2:
Nitrogen budget in Satoyama
里山における窒素収支
井田勇也(佐渡研究室修士2年)

題目3:
The relationship between resprouting ability and bud development of oak tree in a coppice forest and its silvicultural application.
里山構成種における萌芽枝形成と抑制芽との関係
平方広大(佐渡研究室修士1年)

発表要旨はコチラ
(佐渡ステーションHPのPDFファイルにリンクしています)

事前申し込み、参加費は不要です
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ベニバナイチヤクソウ

2018年7月18日水曜日

基礎農林学実習 in 佐渡 (6/11〜14, 7/2〜5)

皆さま、こんにちは。暑い日が続きますね。野外で実習や調査を行う際は、十分な水分補給を心がけましょう!

今回は、農学部最大規模の実習、基礎農林学実習を紹介いたします。基礎農林学実習はフィールド科学教育研究センターが担当し、各フィールド(農場畜産部、農場耕地部、演習林)で農業生産、生産環境保全及び森林の作業など、現場を実際に経験、観察することをテーマにした実習です。今年は、農学部2年生全員と創生学部(一部)の学生さん計196名が受講しました。佐渡では、6班に分かれ、1泊2日で演習林内の天然林、人工林と小佐渡の棚田ビオトープと里山林の観察を行いました。
演習林のスギ天然林の観察から実習スタートです。
各班32~34名の大所帯でした。

天然林の観察は、スギだけでなく、森林全体にも注目してもらい、
後で人工林との違いをレポートで提出してもらいます。
こちらは、天然木の切り株を観察しているところ。
切り株には、その木の成長具合や林の状態の情報が詰まっています。
演習林で一番強い風が吹く場所(風衝地)で、風が樹木に与える
影響についても学びました。
上記の写真と同じ場所ですが、こちらは、晴れてている時です。
今回は、6班に分かれていましたので、見ることのできた景色も様々でした。
晴れているときは、風衝地から日本海が一望できます。

次に人工林の観察を行いました。
ここは、苗を植えて2年ぐらい経った場所です。
こちらは、苗を植えてから30~40年間
様々な手入れをしながら育てたスギの人工林です。
同じ種なのに、天然のスギとは形が全く違います。
人工林では、チェーンソーでの伐採も
見学しました。
夕食前、夕食後には、佐渡の自然やトキの野生復帰の取り組みなど
についての講義もありました。野外での疲れもあって、
特に夕食後は眠気との戦い??
2日目は、小佐渡で棚田ビオトープと里山林の観察を行いました。
一般の方が、トキの餌場になるように、自分の畑でビオトープや
里山林の管理に取り組んでいる場所です。
 
しかし、その広さは驚くばかりです。
”とりあえず、見える場所はうちの土地かなぁ~”
というくらいの広さです。

 

ここのお米を作らなくなった田圃で、トキの餌場に
なるように様々な工夫をこらしたビオトープを作っています。
ビオトープでは、今では貴重な在来の生物もいます。
実際に採取して、観察も行いました。
最後は、トキの森公園でトキについて学びました。

農学部、創生学部の学生の皆さん、実習お疲れ様でした!時間の制限もあり、駆け足での実習でしたが、いかがでしたか?来年も、実習での来島待ってまーす。

2018年7月11日水曜日

第33回佐渡ゼミ 7/25(水)19:30〜 in佐渡ステーション

皆さま、こんにちは!第33回佐渡ゼミの案内をさせていただきます。今回の佐渡ゼミは、中国科学院シーサンパンナ熱帯植物園の実習の一部として行います。

発表は、中国科学院シーサンパンナ熱帯植物園で研究されている中村さんと佐渡研究室の学生2人の発表となります。佐渡研の学生さんの発表は、佐渡の里山で行っている研究についてです。発表は英語ですが、質疑応答は日本語でも大丈夫ですので、皆さまお誘い合わせの上、是非ご参加ください!

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第33回佐渡ゼミ

日時:7月25日(水)19時30分〜
場所:新潟大学農学部附属 佐渡ステーション (佐渡市小田94-2)

題目1:
Invitation to forest canopy ecology: global scale collaboration opportunities
林冠生態学研究:地球規模での共同研究を目指して
中村彰宏先生(中国科学院シーサンパンナ熱帯植物園)

題目2:
Nitrogen budget in Satoyama
里山における窒素収支
井田勇也(佐渡研究室修士2年)

題目3:
The relationship between resprouting ability and bud development of oak tree in a coppice forest and its silvicultural application.
里山構成種における萌芽枝形成と抑制芽との関係
平方広大(佐渡研究室修士1年)

発表要旨はコチラ
(佐渡ステーションHPのPDFファイルにリンクしています)

事前申し込み、参加費は不要です
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クロホウジャク(?)の幼虫
今年は、演習林内の一部で大発生しています。




2018年7月6日金曜日

新潟農業・バイオ専門学校 (7/26〜7/29)

 皆さま、こんにちは。今年度も新潟農業・バイオ専門学校の園芸デザイン科1年生の樹木研修を行いました。今年度は、学生15名、教員1名、外部講師1名の計17名で来島されました。3泊4日の日程で小佐渡、大佐渡で樹木を約70種採取し、それらの同定を行いました。
お揃いの野外作業着に身を包み、採取開始です。
高枝切り鋏でまとめて取った樹木を各自剪定ばさみでカットし
採取袋に入れていきます。
こちらは、越後松之山森の学校キョロロの学芸員の小林さん。
外部講師として、毎年、バイオの皆さんと来島されます。
樹木の採取時に、その特徴などについても解説していきます。
今年は、マタタビの花が沢山咲いていました。
慣れない、植物採取や同定を行う中で、
食事の時間は楽しみな時間になっているようでした。
樹木の同定を終えた最終日は、新穂にある和田邸の
ビオトープの見学をしました。
佐渡ステーションの本間准教授より、
ビオトープについての解説を聞く学生さんら。
和田邸は、その敷地面積は広く、
全てを見て回るには半日は必要だそうです。
今回は、時間が限られていたので、
ちょこっとだけ見学させていただきました。
こちらは、敷地内のスギの林です。以前は竹が侵入し、
荒れ放題だったのですが、和田さんやNPOの活動により
竹を除伐したそうです。竹の過剰な繁殖は、
佐渡の里地で問題になっている課題の一つだそうです。
新潟農業・バイオ専門学校の皆さん、実習お疲れ様でした。佐渡はいかがでしたか?またのご来島をお待ちしております。