2025年3月26日水曜日

第72回日本生態学会大会(札幌)が開催されました!

 3月15~18日に開催された第72回日本生態学会大会!今回はその報告回となります!

今年も参加者2000人超えの大盛況でした!様々な分野の学生や研究者が集まり、
オンサイトで白熱の議論を展開していました。現地参加の醍醐味ですね~

現地のポスター会場の様子。2時間では見きれません...!

佐渡研の学生たちも頑張って発表していました!

そして佐渡研からは、オンライン参加のKくんが「ポスターいいね賞」を受賞!
オンラインでも議論が盛り上がっていましたね、おめでとうございます!!

他人の研究に触れたり、自分の研究を他人に評価してもらうことは
モチベーションの維持に直結してとても有意義ですね。

来年の学会を目指して、これからも研究頑張りましょう!!

2025年3月22日土曜日

2025佐渡の春植物part1

毎年生態学会後の週末は山へ出かけます。今年は雪も多めで、3月中旬まで寒かったのですが、今週からぐっと気温が上がりました。そろそろあれが咲いていそうですよね。
咲いておりました!
ハムシも来ています

ナニワズはようやく花開き始め

キクザキイチゲもまだこれからですね

咲きたてのオオミスミソウはさらに色が濃い

いつ見てもカワイイ

谷沿いの日が当たる斜面はフクジュソウ
別名、佐渡のたんぽぽ

こちらも、蜜はないですがハムシが来ていますね
チョウやガ(鱗翅目)、ハエ目はまだ来ていませんでした


大佐渡山地はまだ雪の中

紫の花びらが細い星のようなオオミスミソウ

早春の推し
花火のようなキクバオウレン

ヤブツバキは3月初めから咲いていましたが
今がピークですね

カタクリやエンレイソウ、スミレの仲間はまだ見ませんでした。来週末は一斉に早春のピークが来そうです。また行かねば。

2025年3月12日水曜日

2025 International Camellia Congress(椿山荘・東京)

3/9-10に2025 International Camellia Congressのオープニングセレモニーと研究集会が開催されました!国外の参加者がほとんどで、東アジアを中心とするツバキが、世界に渡り、愛でられていることを実感しました。
研究集会の様子
17か国から200名以上の参加
日本人は少数派でした

オープニングセレモニーでの来賓は、どなたか分かりますか?
高円宮妃久子さまと小池都知事
さすが、国際ツバキ協会。ツバキは日本文化の象徴的な植物ですし、来賓も豪華でびっくりしました。高円宮妃久子さまは、ツバキとのかかわりについて、庭のツバキにやってくるメジロの様子を詳細に話されていました。その観察力に驚きました。

研究集会の翌日からは伊豆大島へエクスカーションが開催されています(私は不参加)。今回はヤブツバキ、ユキツバキ、サザンカの進化について話しましたが、それなら、伊豆諸島のツバキとメジロの話をすればよかったかな…とも思いました。また次回にでも。

2025年3月8日土曜日

第72回 日本生態学会3月15~18日札幌の佐渡研究室発表リスト!

 第72回 日本生態学会(ESJ72)が2025年3月15~18日に札幌コンベンションセンター(オンサイトを基本としたハイブリッド形式)で開催されます。佐渡研究室からも多くの発表があります。みなさん是非お越しください!

島の自由集会も開催します!
自由集会 W05  3月16日 16:00-17:30 Room A
日本から発信する島嶼生物学6_島から本土への再移入
阿部晴恵(新潟大学佐渡自然共生科学センター), 水澤玲子(福島大学人間発達文化学類), 安藤温子(国立環境研究所生物多様性領域), 平岩将良(近畿大学農学部)

以下、一般講演(ポスター番号順)

P0-105
佐渡島大倉川における流程に沿った流下物と水生昆虫相の季節変化
Seasonal changes in detritus and aquatic insect fauna along the course of the Okura River, Sado Island, Japan
河崎健太朗, 鈴木一輝, 阿部晴恵(新潟大学)

P1-061
風と水を味方につけた屋久島のサツキ
崎尾均(新潟大学), 阿部晴恵(新潟大学), 川西基博(鹿児島大学)

P1-199
佐渡島と本州におけるカタクリの形態と遺伝的分化
多田民生(新潟大学), 蕪木史弦(新潟大学), 田口裕哉(東北大学), 髙橋大樹(九州大学), 樋口裕美子(京都大学), 陶山佳久(東北大学), 阿部晴恵(新潟大学)

P2-081
佐渡島と本土間におけるクロサンショウウオの系統地理解析
渡辺晃史(新潟大学), 田口裕哉(東北大学), 髙橋大樹(九州大学), 陶山佳久(東北大学), 阿部晴恵(新潟大学)

P2-171
新潟大学佐渡演習林における野外実習の心理的効果
蕪木史弦(新潟大学), 松倉君予(日本大学), 古郡憲洋(新潟大学), 崎尾均(新潟大学), 本間航介(新潟大学), 梶本卓也(新潟大学), 阿部晴恵(新潟大学)

P3-010
佐渡島と本州における10種の植物形態比較
相原美彩(新潟大学), 高橋大樹(九州大学), 指村奈穂子(日本自然環境専門学校), 鈴木正樹(日本自然環境専門学校), 阿部晴恵(新潟大学)

P3-128
関東圏都市部におけるヘビ類の生態と形態的変異
小林幸平(新潟大院), 阿部晴恵(新潟大学)

P3-154
ツリガネニンジンの送粉者に及ぼす影響:送粉者相、開花期、島と本土間の比較
熱方悠人(新潟大学), 岡崎純子(大阪教育大学), 水澤玲子(福島大学), 阿部晴恵(新潟大学)

P3-214
環境DNAの起源としての花粉・植物遺体の時空間的散布パターン
宮﨑悠聡, 本田和輝, 鈴木一輝, 本間航介(新潟大学)

P3-018
Assessing Potential Environmental Drivers for Geologic Patterns in Flower Color for Campanula punctata
Ruiqi ZHANG, Harue ABE, Jamie M KASS(1Tohoku.Univ, 2Niigata.Univ)

北海道と言えば…

2025年3月3日月曜日

佐渡センターシンポジウム「野生鳥類の再導入」2025年3月8日(土)

「佐渡自然共生科学センターシンポジウム2025」を下記のとおり開催いたしますので、ご案内申し上げます。
 
今年のシンポジウムのテーマは、「野生鳥類の再導入」です。
“佐渡島でのトキの絶滅から復活”を振り返りながら、新潟大学が佐渡島で行ってきたトキの再導入の研究を紹介するとともに、コウノトリの再導入と比較することで、生物多様性の減少を防ぐ「再導入」という手法について理解を深めます。
本シンポジウムは、長年トキに関する研究に尽力した当センター長・永田尚志教授の最終講義となります。
ぜひ多くの皆様にご参加いただきけますと幸いです。
 
                         記
 
【日時】2025年3月8日(土)14:00~16:30
【開催方法】ハイブリッド形式(現地会場(トキ交流会館)およびオンライン)
【対象者】どなたでもご参加いただけます
【申込方法】次の申込フォームよりお申込ください。
 添付チラシのQRコードからもお申込みいただけます。
 https://forms.office.com/r/UzcrTSrfJr
【申込締切】3月6日(木)
 
※プログラム等の詳細は、以下のURLからご覧ください。
 https://www.sices.niigata-u.ac.jp/news/709/
 
<お問い合わせ先>
 新潟大学佐渡自然共生科学センター事務室
 〒952-0103 佐渡市新穂潟上1101-1 トキ交流会館2階
 Tel.0259-22-3885   fax.0259-22-3990
 sadojimu@adm.niigata-u.ac.jp

2025年3月2日日曜日

佐渡学生発表会終了しました!

 毎年3月に開催している佐渡学生発表会、学生の人数増加に伴い、今年はポスター発表という初の試みを行いました。佐渡などでお世話になったみなさまに、成果を聞いていただける機会になりました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
コアタイムを3回もうけ、順番にポスター発表を行いました
3月は学会での発表を控えている学生も多いです。そのプレ発表としても心の準備が出来ましたね。また、これから研究を始める学生さんにとっても、研究のイメージが湧いたのではないでしょうか?3月になって暖かい日が続き、フィールドシーズンがすでに始まっている学生さんもいますね。安全に楽しんで、楽しく研究していきましょう!

2025年3月1日土曜日

佐渡学生発表会壮行会(発表会は明日3/2です!)

新潟大学佐渡自然共生科学センターの3施設(森里海)に所属する学生発表会を明日に控え、今日は壮行会を行いました。3施設は場所もバラバラなので、学生さん同士が集まるのは初めてですね。
壮行会の前に明日の発表会準備
今回は初のポスター発表で行います

では、みなさん卒論修論お疲れさまでした。
明日も頑張りましょう!
かんぱーい!!

各施設の学生から写真と研究にちなんだ数字のプレゼン
写真はケーキらしいのですが、乗っかっているのはウミシダのような・・・

学生発表会は明日の午前中です。申し込みは要りません。みなさん是非お越しください!

◆佐渡自然共生科学センター 学生研究発表会◆
日時:2025年3月2日(日) 9:00〜11:40
会場:トキ交流会館⼤ホール(〒952-0103 佐渡市新穂潟上 1101-1)

***********************************************************************************
<プログラム>
9:00 開会の挨拶
9:10~9:50 ポスターコアタイム1:海洋領域の研究発表
P1: 佐渡島沿岸の浅海域における⼩型底⽣⽣物相の解明(⻑⾕川蓮)
P2: 佐渡島の河川におけるエビ類の分布と⽣息環境(⼩早川莉穂)
P3: ウミシダにおける間充織細胞の発⽣および分化の分⼦機構の解明(⻑部有沙)
P4: ニッポンウミシダにおける光受容関連遺伝⼦の探索と発現解析(坂⽥美樹)
P5: 佐渡島におけるアカシマコブウミシダの共⽣⽣物相の解明(⾶⽥崚⾺)
P6: ⽇本近海産Anneissia属ウミシダ類の分類再検討(堀井紘⼤)
P7: Seasonal changes of plankton communities on Sado Island, Central Part of the Sea of Japan (Parvez
Chowdhury)
9:50~10:00 休憩
10:00~10:40 ポスターコアタイム2:⾥⼭領域と森林領域の研究発表
P8: 佐渡島の天然⽣スギ林の現存量と成⻑(佐藤嶺花)
P9: 佐渡島に⽣息するモリアオガエル成体の移動ルートと⽣息環境の解明(深井こるり)
P10: 環境DNAの起源としての花粉・植物遺体の時空間的散布パターン(宮﨑悠聡)
P11: ブナ科常緑樹における萌芽と潜伏芽の関係(酒井省吾)
P12: 湧⽔性農業⽔路におけるトミヨ属淡⽔型Pungitius sinensis をシンボルとした⿂類の⽣息
環境に関する研究(佐藤有純)
P13: ウミネコ Larus crassirostris が選好する⽔⽥環境とその利⽤パターン(清稜太)
P14: ⾷えないほど⼤きく成⻑した被⾷者に対する捕⾷者の⾮消費型効果(漆原理⼼)
10:40~10:50 休憩
10:50~11:30 ポスターコアタイム3:森林領域の研究発表
P15: 島嶼性ツリガネニンジンの訪花昆⾍相を規定する要因について(熱⽅悠⼈)
P16: 佐渡島における広葉樹林施業の可能性(重野皓汰)
P17: 佐渡島⼤倉川における流程に沿った堆積リターと底⽣動物相の季節変動(河﨑健太朗)
P18: 佐渡島におけるカタクリの形態及び遺伝的分化について(多⽥⺠⽣)
P19: 佐渡島と本⼟間におけるクロサンショウウオの系統地理解析(渡辺晃史)
P20: 佐渡島と本⼟間における植物の⽐較:ツクバネソウの外部形態の解析(相原美彩)
P21: 都市環境と⼈間の認知的反応がヘビ類の形態に与える影響とその要因(⼩林幸平)
P22: 未定
11:30 閉会の挨拶

2025年2月22日土曜日

佐渡学生研究発表会3月2日(日)AMトキ交流会館のご案内

 新潟⼤学佐渡⾃然共⽣科学センターの3領域(森林/⾥⼭/海洋)に所属する学⽣たちの研究発表会を開催します。発表はポスター形式です。ぜひご参加ください。申し込みは不要です。

発表はすべてポスター形式のため、対面参加のみとなります。
お申し込みは不要です。途中参加・退出は自由です。
22題のポスター発表があります。気になるポスターの発表者にお気軽にお声がけください。

◆佐渡自然共生科学センター 学生研究発表会◆
日時:2025年3月2日(日) 9:00〜11:40
会場:トキ交流会館⼤ホール(〒952-0103 佐渡市新穂潟上 1101-1)

***********************************************************************************
<プログラム>
9:00 開会の挨拶
9:10~9:50 ポスターコアタイム1:海洋領域の研究発表
P1: 佐渡島沿岸の浅海域における⼩型底⽣⽣物相の解明(⻑⾕川蓮)
P2: 佐渡島の河川におけるエビ類の分布と⽣息環境(⼩早川莉穂)
P3: ウミシダにおける間充織細胞の発⽣および分化の分⼦機構の解明(⻑部有沙)
P4: ニッポンウミシダにおける光受容関連遺伝⼦の探索と発現解析(坂⽥美樹)
P5: 佐渡島におけるアカシマコブウミシダの共⽣⽣物相の解明(⾶⽥崚⾺)
P6: ⽇本近海産Anneissia属ウミシダ類の分類再検討(堀井紘⼤)
P7: Seasonal changes of plankton communities on Sado Island, Central Part of the Sea of Japan (Parvez
Chowdhury)
9:50~10:00 休憩
10:00~10:40 ポスターコアタイム2:⾥⼭領域と森林領域の研究発表
P8: 佐渡島の天然⽣スギ林の現存量と成⻑(佐藤嶺花)
P9: 佐渡島に⽣息するモリアオガエル成体の移動ルートと⽣息環境の解明(深井こるり)
P10: 環境DNAの起源としての花粉・植物遺体の時空間的散布パターン(宮﨑悠聡)
P11: ブナ科常緑樹における萌芽と潜伏芽の関係(酒井省吾)
P12: 湧⽔性農業⽔路におけるトミヨ属淡⽔型Pungitius sinensis をシンボルとした⿂類の⽣息
環境に関する研究(佐藤有純)
P13: ウミネコ Larus crassirostris が選好する⽔⽥環境とその利⽤パターン(清稜太)
P14: ⾷えないほど⼤きく成⻑した被⾷者に対する捕⾷者の⾮消費型効果(漆原理⼼)
10:40~10:50 休憩
10:50~11:30 ポスターコアタイム3:森林領域の研究発表
P15: 島嶼性ツリガネニンジンの訪花昆⾍相を規定する要因について(熱⽅悠⼈)
P16: 佐渡島における広葉樹林施業の可能性(重野皓汰)
P17: 佐渡島⼤倉川における流程に沿った堆積リターと底⽣動物相の季節変動(河﨑健太朗)
P18: 佐渡島におけるカタクリの形態及び遺伝的分化について(多⽥⺠⽣)
P19: 佐渡島と本⼟間におけるクロサンショウウオの系統地理解析(渡辺晃史)
P20: 佐渡島と本⼟間における植物の⽐較:ツクバネソウの外部形態の解析(相原美彩)
P21: 都市環境と⼈間の認知的反応がヘビ類の形態に与える影響とその要因(⼩林幸平)
P22: 未定
11:30 閉会の挨拶


チコちゃん_冬に咲くツバキ 再放送2/22NHK9:00から

再放送もあるそうです。2/22NHK9:00から
もう一つうんちく。鳥が掴まる花弁はバラバラにならないで基部で合着していて、さらに筒状の雄しべとも合着しているので、ボトッと落ちるんですよ。落ちツバキもきれいですが、蜜を吸うメジロにとっては落ちないツバキ、なのでした。時間の関係で削られました。ツバキと鳥の蜜な関係というフレーズも、削られました😓
・・・・・・・・・・・・・・・
極寒でも見事な花をつけるツバキの驚きの戦略とは!?2/21(金) にNHK総合午後7:57〜午後8:42で放映されます。
呼びましたか?
https://www.nhk.jp/p/chicochan/ts/R12Z9955V3/episode/te/B13P2VX82J/
ツバキの仲間はもともと冬咲きなので、その回答は・・・、なところはありますが、ヤブツバキはツバキの仲間では北限に分布しており、その回答とのかかわりは非常に強いものだと思います。カットされているところも多いので、他にもいろいろ思うところが出てくるかと思いますが、バラエティ番組なので、関心を持っていただくきっかけとしてご覧いただければと思います(なぜなら、監修を少ししたので)。

2025年2月21日金曜日

佐渡汽船ジェットフォイル2021年2月にもありました

ちょうど4年前ですね。佐渡汽船ジェットフォイルが海洋生物にぶつかり…。佐渡⇔新潟の行き来が多いこの時期は他人事じゃないですね。誰も怪我されていなければいいのですが…。

クジラらしきと言っていましたが、どうなんでしょう。数年前は衝突後、キタオットセイが漂着しています。ぶつかった後の生物のDNA調べてみたいですね。数年前も同じことつぶやいていました。
数年前の漂着生物…キタオットセイ
重かった、くさかった

2025年2月20日木曜日

チコちゃんで冬に咲くツバキ2/21NHK

極寒でも見事な花をつけるツバキの驚きの戦略とは!?2/21(金) にNHK総合午後7:57〜午後8:42で放映されます。
https://www.nhk.jp/p/chicochan/ts/R12Z9955V3/episode/te/B13P2VX82J/
呼びましたか?
ツバキの仲間はもともと冬咲きなので、その回答は・・・、なところはありますが、ヤブツバキはツバキの仲間では北限に分布しており、その回答とのかかわりは非常に強いものだと思います。カットされているところも多いので、他にもいろいろ思うところが出てくるかと思いますが、バラエティ番組なので、関心を持っていただくきっかけとしてご覧いただければと思います(なぜなら、監修を少ししたので)。

2025年2月18日火曜日

演習林オリジナルクリアファイル!

演習林オリジナルクリアファイルが出来ました!Kさんがカッコいいレイアウトを作てくれました。表紙の葉っぱ2枚の佐渡を模したロゴは演習林オリジナルロゴなんですよ。
演習林クリアファイル第一号!
演習林ではパンフレットやニュースレターを作成し配布していましたが、紙は最終的にゴミになってしまうのが悩みで…。クリアファイルなら使っていただけますし、移動もしますし、結果的にいろんな所への広報になるので笑
今回は第一弾ですが、ニュースレター的な欄もありますので、第二弾、題三弾と中身も変わっていきます。ゲリラ的に配られて、お手元に届くこともあるかと思います。お楽しみに!

2025年2月13日木曜日

時間・空間・食性ですみ分ける佐渡島のヘビたちの共存メカニズムを解明!

佐渡島においてヘビ類の共存に関する論文が発表されました。演習林の学生も多く参加し、共著になっている論文です。プレスリリース(日本語)を是非見てください!
川で魚を探すシマヘビ
【掲載誌】Journal of Zoology
【論文タイトル】Multidimensional Niche Partitioning Allows Coexistence of Multiple Snake Species(多次元ニッチ分割が複数ヘビ種の共存を可能にする)
【著者】 澤田聖人(筑波大学)、渡部侑果(新潟大学)、小林幸平(新潟大学)、馬籠優輔(筑波大学)、阿部晴恵(新潟大学)、上條隆志(筑波大学)
【doi】10.1111/jzo.13259

2025年2月10日月曜日

ユキトトキ

 佐渡もだいぶ積雪があった先週。トキが飛んでいるのをよく見ました。雪かきで外に出ていたからかな…。
スマホでぶれていますが、上空を舞うトキ
灰色の空に良く映えます
豪雪前日の両津港
ここからさらに40㎝近く降りました

2025年2月1日土曜日

北のヤブツバキの花は大きいの?

最近、ツバキの問い合わせが増えたので…
以前から言われていることですが、ホウザンツバキと呼ばれていた沖縄のヤブツバキは花が小さいのが特徴なのですが、同じく中国沿岸の暖かい地域のヤブツバキの花も小さいです(写真)。九州も北日本に比べれば小さめ。同じヤブツバキでも地域間の形質に違いはあります。
秋田のヤブツバキ

中国舟山諸島のヤブツバキ

冬咲きのヤブツバキは、暖かい地域では、メジロもくればミツバチ(3月くらいは)も来ます。北の方はそうではありません。鳥媒に特化せざるを得ない北のヤブツバキは、メジロにつかまってもらえるよう、大きな花弁になるのかもしれないですね。

In warm regions, winter-blooming Camellia japonica attracts both Japanese white-eyes (Zosterops japonicus) and honeybees. However, in northern areas, this is not the case. Since C. japonica in colder regions must rely solely on bird pollination, they may have evolved larger petals to provide a stable perch for Japanese white-eyes.

2025年1月23日木曜日

ヤブツバキ花蜜酵母からビール

以前、ユキツバキ花蜜酵母から作った雪椿酒造の日本酒を紹介したことがありましたが、
https://sadoken.blogspot.com/2023/06/blog-post_5.html
伊豆諸島利島ではヤブツバキ花蜜酵母からビールを作ったそうです!
→Yahoo ニュース
「利島のカメリアエール」には利島産の椿に対する熱い思いが詰まっていた

2025年1月21日火曜日

2024年度1月佐渡ゼミが開催されました!

 先日1月20日の18:30より、今年度初となる佐渡ゼミが開催されました。

発表者は、日本大学理工学研究科修士1年の飯沼日菜子さん。
発表タイトルは「佐渡島大佐渡山地における霧水の量的観測について」ということで、
演習林内ではよく発生している霧について、その物量の計測に取り組みつつ、周辺の土壌や植生への影響を調べられている研究でした。

参加人数は多くはありませんでしたが、島外の研究者の方の参加もあり、質疑の時間には非常に旺盛な議論がなされていました。

実は先日、演習林公式ホームページに不調があり、その影響で今回の佐渡ゼミはホームページでの告知ができなかったのですが、次回以降はホームページでも情報を掲載していきますのでご興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね!


2週間前、大雪の演習林。だいぶ降りましたね...




2025年1月17日金曜日

サイエンスライターの彩恵りり様にも紹介していただきました!(ツバキ論文)

ツバキ論文、サイエンスライターの彩恵りり様にも紹介していただきました!
拡散力、すごいですね。研究者はもとより一般の方にも見ていただけて嬉しいです!

びっくりメジロ
ちなみにプレスリリースに使っている絵は、落書き感を出すため、一発描きです笑

2025年1月15日水曜日

ツバキ進化論文の概要(日本語)リリースしました!

日本のツバキの進化論文の概要(日本語)について、本日プレスリリースしました。こちらにもリンクを貼りました。

日本列島の成立とともに歩むツバキの古い歴史
-ヤブツバキとユキツバキの分布変遷を解明-
【本研究成果のポイント】
1.全分布域を網羅するサンプルを対象にヤブツバキとユキツバキの分布変遷を推定することにより、通説とは異なる結果が明らかになった。
2.ユキツバキは多雪地適応によってヤブツバキから派生したのではなく、両種とも日本列島が大陸から分かれた古い時代(約1000万年前)に共通祖先から種分化した。
3.日本の樹種は氷期の寒冷化により南下し間氷期に再び北へ派生した集団が多い中で、ヤブツバキは北集団が最も祖先的であり、古くから存続していた。
4.大陸のヤブツバキは、日本列島成立とともに種分化したヤブツバキが約2万7000年前(最終氷期)に逆移入した集団だった。


本研究成果は、2024年12月24日、科学誌「Ecology and Evolution」に掲載されました。
【論文タイトル】Evolutionary histories of Camellia japonica and Camellia rusticana
【著者】Harue Abe, Saneyoshi Ueno, Ayumi Matsuo, Shun K Hirota, Hiroki Miura, Mong-Huai Su, Yun-Guang Shen, Yoshihiko Tsumura, Yoshihisa Suyama, Zhong-Lang Wang
【doi】10.1002/ece3.70721

2025年1月10日金曜日

積もりました(佐渡ブロック効いていますか?)

佐渡でも結構積もりました、雪。まだ降っております。来週末の共通テストは雪でなければいいのですが。
佐渡の雪は重いので(しかも小さいスコップで除雪している人が多い)、雪かきだけで手がプルプルになります。しかし、凍る前にどかさないとですね…。
そういえば、佐渡ブロック(佐渡ガード)といって、新潟側への雪など、佐渡が障壁になってある程度防いでいるとか…
20㎝以上ありました
みなさま、屋根からもドサッと重い雪が降ってきます。道路も夕方になると凍ります。くれぐれもお気を付けください。

2025年1月8日水曜日

墨絵の世界、再び

またこの季節が来ました。外海府は風が強く、あまり雪は積もらないものの、まったく積もらないわけではありません。今期は暖かいと思っていましたが、これからが冬本番ですね。
佐渡ステーション宿泊施設の裏
今夜からの大寒波、佐渡でもしっかり積もりそうです。

2025年1月1日水曜日

晴れた元旦の佐渡島

元旦から暖かい太陽を見ることが出来ました。改めまして、明けましておめでとうございます。

昨年は能登半島をはじめ、自然災害に見舞われた地域の方々にとって、大変な一年だったことと存じます。被災された皆様に心よりお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復興と平穏な日々の戻ることをお祈り申し上げます。

本年が皆様にとりまして、良い一年となりますよう心より願っております。

2025年元旦の金北山と妙見山

佐渡演習林、Blueskyはじめました

明けましておめでとうございます!本年も宜しくお願い致します。
SNSはfacebookだけだったので、Blueskyはじめました!

雪とユキツバキ