第60回日本生態学会大会が静岡市のグランシップ(静岡県コンベンションアーツセンター)で3月5日から9日まで開催されました。佐渡研究室からは教員3名と大学院生1名が参加しました。グランシップとは陸の船という意味だそうです。参加者は2400人にのぼり、学部生がなんと300人参加したそうです。今回は学部生の参加費は無料といういきな計らいでした。また、開催期間中は晴天が続き、気温も20℃を越えるなど、新潟とは対照的な天気でした。
グランシップと富士山
佐渡研究室からは3題のポスター発表を行ないました。以下が発表題目です。
1 佐渡島およびその周辺地域におけるミズナラの遺伝的構造と系統関係
(高橋もなみ・ほか)
高橋もなみさんは大学生活最後の締め括りの発表です。ご苦労様でした。
2 絶滅危惧種キタダケソウ属(ヒダカソウ・キリギシソウ)の繁殖状況と遺伝的多様性
(阿部晴恵・ほか)
3 シオジ天然林における23年間の開花周期
(崎尾均)
数時間立ち続け、話し続けたので疲れましたが、いくつか研究のヒントになる指摘をもらい、研究結果の新しい解釈ができそうでわくわくしました。最近ではインターネットなど情報網が発達しているので、佐渡島のような隔離環境にいてもそれほど問題ないと考えられがちですが、やはり他の研究者と直に話し合うということの必要性を強く感じました。学生、院生の皆さんも積極的に外に出てください。他大学のセミナーなどで自分の研究を発表するなど他流試合も成長の糧になると思います。来年は、広島市で開催が予定されています。(ボス)