2014年10月21日火曜日

植生学会第19回大会

植生学会第19回大会が10月19日朱鷺メッセを会場として開催されました。北は北海道から南は沖縄まで、約130人の参加で賑わいました。プレ現地研究会は既に終了し、このブログで紹介済みです。

新潟大学の大学院生や学部生が運営の手伝いをしてくれました。他大学の先生から、大変しっかりしていますねとお褒めの言葉をいただきました。


口頭発表の会場では熱心な質疑が行われていました。

ポスター会場の様子です。

懇親会では発表に引き続き、熱い議論が行われていました。来年は四国の高知大学で開催される予定です。ボスは大会会長として、乾杯の音頭をとりました。

懇親会場には新潟の有名なお酒が10本用意されました。

植生学会エクスカーション佐渡10/17-18.10/20-21

新潟の朱鷺メッセで開催された植生学会のエクスカーションが、佐渡で10/17-18と20-21の2回に分けて開催されました!
100年以上のヒノキアスナロ(ヒバ)天然林の観察に始まり・・・
秋の味覚に舌鼓を打ちつつ・・・
(アキグミ)
ススキがなびく大倉シラバを観察。
もちろん、大王杉のルートは欠かせません。
これは入口ですが、いつもとの違いがわかりますか?
そう、新しい看板が出来ました!
連結杉と言われる、波打つ天然杉を見ながら昼食。
そして、風衝地で
地に這いつくばりながら植生観察し・・・
夜は宴で盛り上がりました!
もちろん、佐渡の郷土料理満載です。
煮しめ、いごねり、サザエの味噌焼き、刺身・・・
演習林以外も、大野亀の海岸植生や
照葉樹林(タブ林)を観察して、港へ帰りました。
これを機会に、何度も佐渡へお越しいただければうれしいです。実習に、調査に、是非またご利用ください!お待ちしております。

2014年10月20日月曜日

北限のユキツバキ自生地

週末から植生学会のエクスカーションで佐渡ステーションはにぎわっております。その前に行ってきました、北限のユキツバキ自生地の様子をお伝えします。新潟から秋田まで、往復800キロ以上の車での強行軍でしたが、調査も無事終わり、すばらしい紅葉を見ることが出来ました。
これが北限のユキツバキ。
葉柄が短く、鋸歯が荒いのですが、わかりにくいですね・・・
その北限のユキツバキの自生地は、田沢湖のそばの国有林にあります。
ユキツバキというとブナ林の林床によくあるのですが、
こちらはミズナラや人工林の下にありました。
帰りに寄った鳥海山。雪をかぶっています。
上は紅葉真っ盛り。ハウチワカエデが多いのか、赤が目立ちます。
ちょっと下では、紅葉の始まり。
これはこれで美しいコントラストでした。
雪が降り出すと、調査が一区切り(もしくは南下する?)の方も多いかと思います。お疲れ様でした!そして内業など、頑張ってください。

2014年10月10日金曜日

育林系実習2014

 今年の、実習シーズンの最後を飾るのは、新潟大学農学部生産環境科学科の3年生の実習です。育林系実習では、森林、特に人工林の手入れや作業について学びます。

 今回は、この作業内容について紹介します!・・・と、思ったのですが、去年の育林実習のブログで、わりと丁寧に紹介しておりました。

去年の育林実習のブログはコチラ↓
http://sadoken.blogspot.jp/2013/09/blog-post_18.html

 なので、今回は佐渡ステーションの近隣の地区の岩谷口で行った、地ごしらえ、植栽の様子をお伝えします。

数年前に、スギの人工林が皆伐された場所です。
数年で、他の樹種に覆われています。
まずは、それらをノコギリと鉈で取り除いていきます。
実習生38人の人海戦術で、みるみると拓けてきました。
茂みの先の林道が見えてきました!後少し!
これで地ごしらえは完了です!でも、まだまだこれから!!
地ごしらえが終わると、植林です。
今回は、スギとアテビを植えました。
根付くように、きちんと植えて下さいね〜。
これまた、あっという間に100本を超える苗木の植栽が
完了しました。数十年後には、立派なスギ、アテビの
混交林ができているでしょうか・・・
そして、最後は打ち上げです。皆さま、お疲れさまでした〜。

2014年10月8日水曜日

佐渡でも皆既月蝕!

台風一過の秋の夜。佐渡でもきれいな皆既月食が見られました。
もうすぐ皆既月食!
皆既月食中。
出てきました。
赤い月の中、夜空の星がとてもきれいに見えました。天の川もくっきり。

さて、来週末は植生学会のエクスカーションです。17-18日、20-21日の2回に分けて、70名ほどが演習林に来訪します。昼は天然杉など見どころ満載ですが、夜空も見上げていただければ、街灯のほとんどない、暗闇の中の天の川もご覧いただけると思います。

2014年10月6日月曜日

公開森林実習「フィールドワーカーのためのリスクマネジメント入門」

 皆さま、こんにちは。佐渡ステーションでは、今年度も実習シーズンを無事に終える事ができました。実習でバタバタしており、ブログも滞っていました・・・。これから実習ブログを順次アップしていきます!

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9月8日(月)〜9月11日(木)
公開実習「フィールドワーカーのためのリスクマネジメント入門」

対象学生:森林科学または生態学などを専攻する学部生で、特にフィールド調査を頻繁に行う事を予定している学生。2、3年次生の学生を主対象とする。

 本実習では、フィールド調査を安全かつ確実に行うための基礎として天気予測、読図法、救急救命法、野営法、ロープワーク、山道での自動車運転について学びます。今年度は、新潟大学より5名、他大学より7名、計12名の参加者がありました。


霧と光による幻想的な景色の中を地図とコンパスを片手に、進みます。

こちらは、牽引ロープの使い方です。実際に牽引する場面には会いたくないですが、
講習を受けておけば、いざという時もちょっと安心。
ハーネスを着けて、実際に木に登ってみます。
これは、応用すれば、崖を降りることもできます。
実習のクライマックスは、テント泊です。テントを建てたことの無い人も多い様です。テント泊は、建てる際に下にブルーシートを敷く等、きちんと建てれば以外に快適ですよ。

野外調査では、食事も大切!学生の皆さん、簡単だろうという理由でカレーを作る事が多い様ですが、実はカレーは作るのに時間もかかるし、鍋の片付けも大変・・・、ということで教員&TAチームは焼き肉にしました〜
今回の実習は、あくまでも入門編です。実際に野外調査に出ると、予想できないトラブルに遭遇することもしばしば。十分に準備して、無理の無い野外調査計画を立てましょう〜。

2014年10月1日水曜日

自然再生シンポジウム10/11と自然観察指導員講習会11/1-2のご案内

佐渡ステーションでは実習も一段落し、学生指導、調査研究、来年度に向けての助成金申請などの季節になってきました。周辺では、稲刈りも大分進んでいます。

さて、秋は学習の季節ということで、イベントのご案内もあります。以下、関係機関からの案内をいたします。1.は参加費・申し込み不要、2.は10/14まで申し込み(参加費アリ)です。

1.シンポジウム「地域から自然再生を考える」
日時 2014年10月11日(土) 14:30~17:30
会場 トキ交流会館
予約不要
※東大の鷲谷いづみ先生、北大の中村太士先生、森の学校キョロロの村山暁館長を講師に迎えて、地域の自然再生や自然を活かした地域活性化をどうやって実践しているか、話して頂くそうです。詳しくは下記のHPをご覧ください。
新潟大学朱鷺・自然再生学研究センター(トキ交流会館2F)
http://www.niigata-u.ac.jp/transdiscipline/toki/index.html
〒952-0103 新潟県佐渡市新穂潟上1101-1
TEL 0259-22-3885 FAX 0259-22-3990
e-mail tokipro-sado@adm.niigata-u.ac.jp

2.「NACS-J自然観察指導員講習会 佐渡」
開催:11/1(土)~2(日)
募集期間:9/22(月) ~10/14(火)
〒952-0103 新潟県佐渡市新穂潟上1101-1
TEL 0259-22-3885 FAX 0259-22-3990
e-mail tokipro-sado@adm.niigata-u.ac.jp
※佐渡で日本自然保護協会(NACS-J)と佐渡の伝統文化と環境福祉の専門学校共催で自然観察指導員講習会が開かれます。
私が以前勤めていたNGOからのご案内です。
申し込み等の詳細は以下をご参照ください↓
http://www.nacsj.or.jp/katsudo/shidoin_schedule/2014/03/71213.html