8月9~12日にかけて新潟大学農学部の野生動植物生態学実習が実施されました。
実習は新型コロナウイルス感染対策のため開催地を演習林から五十嵐キャンパスに変更し、受講生をA班とB班に分けて2回行いました(写真はA班の活動とB班の活動をシャッフルして時系列順で紹介)。
実習は大学の圃場内に生育するニセアカシアを一本丸ごと引き抜き、根茎の重量、根粒、地上部の重量、葉の枚数、厚み、蒸散速度、クロロフィル濃度、潜伏芽の数など様々なパラメータを測定しました。
選木した調査木は樹高を測定した後で伐倒します
伐倒後はひたすら葉むしりを行います
気の遠くなるような作業ですが皆さん黙々と取り組んでいました。
初日は葉むしりが終わり地上部の重量を測定したところでタイムアップとなりました。
2日目は地下部の掘り起こしから作業再開です
穴掘り作業と並行して葉の蒸散速度やクロロフィル濃度の測定も行いました。
少しずつ根茎が姿を現してきます
作業開始から数時間後、ついにその全貌が明らかになりました!
思わず記念撮影をする学生
最後は幹の中に蓄えられた潜伏芽の観察を行いました。
潜伏芽は普段は枝を出すことは無く、樹皮の下で待機しています。
そして、幹が損傷した際は潜伏芽を利用して萌芽更新を行います。
作業終了後は教室で簡単なまとめを行い実習は解散となりました。
今回の実習は急な日程の変更もあり受講生には大変ご迷惑をおかけしました。
新型コロナウイルスの感染拡大が終息し、佐渡で心置きなく実習を行える日が来ることを心から願うばかりです。