2022年3月31日木曜日

【祝】佐渡研究室の木村悠里さんが森林学会ポスター賞を受賞しました!

3月27~29日で開催された第133回日本森林学会大会で佐渡研究室所属の木村悠里さんがポスター賞を受賞しました!

佐渡研では久しぶりのポスター賞です、おめでとうございました!


以下、木村さんからのご挨拶です。

こんにちは。

佐渡研4年の木村悠里です。

私はこの1年間、「コナラ・ミズナラにおける萌芽と潜伏芽の関係」というテーマで卒業論文に取り組んできました。

XCT画像を解析して、萌芽(ひこばえ)のもととなる潜伏芽の貯蔵メカニズムを明らかにしようとするものです。

その研究成果が、32729日にかけて行われた日本森林学会にて、なんとポスター賞に選出していただきました!

まさか自分がと思っていたので、とても驚いています!!

これもひとえに本間先生をはじめとした演習林の先生方、職員の皆様、佐渡研の皆さんのおかげです。

沢山の方のご支援に恵まれて、不自由なく調査を進められたり論文を取りまとめられたりすることができました。 

ありがとうございました。

 

 今となっては「楽しかったな〜」と思えますが、思い返すと苦労も多くありました。

機械に疎い私にとっては、膨大な画像データを解析することは、なかなかの苦行でした。

パソコンも人間もフリーズして、気がついたら夜が明けていたこともありました。

それから、CT画像撮影のためにサンプルの樹皮を剥がしている際にカミキリムシの幼虫が出てきた時は半泣きでした(最後に数えたら143匹でした…もう慣れましたが。笑)。

明日から社会人1年生になりますが、卒論期間を乗り越えたことを自信に、新しい環境で頑張っていきたいと思います。

萌芽の研究も、無事後継ぎが決まったので、さらに発展することを期待しています!


最後に佐渡研のみなさん!

就職する人、進学する人、進級する人それぞれですがお互い頑張りましょう!

楽しい1年間を、ありがとうございました!!!

佐渡演習林での調査風景

佐渡センター シンポ「島の稀少な生きものを記録する」を開催しました

3月21日に佐渡自然共生科学センターシンポジウムが開かれました。

今年のテーマは「島の稀少な生きものを記録する」でした。

佐渡島を調査地とする講演者の方々による佐渡の希少生物の紹介が行われました。

演習林からは阿部先生による希少植物の紹介があり、その特徴や個体数が減ってしまった経緯などについて解説がありました。


今回のシンポジウムでは対面とオンラインを併せて105名が参加し大盛況となりました。

ご参加いただき誠にありがとうございました!

2022年3月30日水曜日

サワガニ調査

昨日、臨海実験所の豊田先生と春休み中の息子さんがサワガニ調査のため演習林に来ました。

天気も良く絶好の調査日よりでした。

調査は大倉川沿いの水路と佐渡ステーション裏の水田ビオトープ周辺で行いました。


水田ビオトープでは約1m四方の区画から大量のサワガニを採取することが出来ました。

冬の間にまとまって越冬していたようです。

中には白い個体も!アルビノ個体でしょうか?

春になると生きものが活発に活動し始めていよいよシーズンが始まるぞ!という気持ちになります。

今年もたくさん調査をして様々な生きものを観察したいと思います!

2022年3月28日月曜日

2022佐渡の春植物part2

毎年いち早く開花するフクジュソウ。佐渡のタンポポ(笑)。今年も日当たりのよい斜面で開花しています。昨日は暖かかったからか、訪花昆虫(ハエ、セセリチョウ、ツリアブ、甲虫)も出ていました。マルハナバチはまだなのか、見かけませんでした。

明るい斜面はフクジュソウだらけ

オドリバエ(たぶん)来ています
フクジュソウは蜜を出さないフェイクフラワー。太陽の熱を集め、暖かさで昆虫をひきつけます。
チョウバエ(ミバエ?)交尾中
蜜がなくてもハエにとっては繁殖の場として良いのでしょう

オオミスミソウとフクジュソウのコラボ

ユリワサビ
ほろ苦くて美味しい

キクバオウレンとオオミスミソウのコラボ

オオミスミソウ

エンレイソウ

ユキツバキは雪から顔を出し始め

2022年3月22日火曜日

2022佐渡の春植物part1

 今年も島内春植物前線始まりました!
日が陰っていたので閉じ気味ですが
オオミスミソウ

ナニワズ

冬の花ヤブツバキ

の下には、
ツバキキンカクチャワンタケがモリモリでした

揚げた蕎麦のよう・・・

トキが良く鳴いていました
近くの田んぼに降りたところ

金北山はまだ雪ですね

山の空気の中にいるだけで、ホッとしますね。これから続々と開花がはじまると思います。

2022年3月20日日曜日

佐渡センター シンポ「島の稀少な生きものを記録する」は明日開催!

 2022年3月21日 (月・祝) にオンラインと会場 (佐渡市トキ交流会館) のハイブリッドにて,「新潟大学佐渡自然共生科学センター シンポジウム2022 島の稀少な生きものを記録する」を開催します。

佐渡島にはまだまだ生態や現状がよく知られていない稀少な生きものが数多く生息しています。それらを知ってもらうため,佐渡自然共生科学センターは,佐渡市,市民の方と連携して,佐渡市レッドリストの作成を行ってきました。

このシンポジウムでは,環境省佐渡自然保護官事務所の澤栗浩明さんをお呼びして,日本の生物多様性保全とレッドリストについてお話いただきます。また,佐渡の植物,貝類,海洋生物についての講演も行います。

市民のみなさまや大学の方々をはじめ,多くのみなさまのご参加をお待ちしています。

日時:3月21日 (月・祝) 14:00〜16:30
開催形式:オンライン (Zoom)・会場 (佐渡市 トキ交流会館・佐渡市在住の方限定)
申込締切:3月17日 (木) 締切です。

三寒四温で雪も解けてきました(外海府)

2022年3月18日金曜日

生態学会で「日本から発信する島嶼生物学3―気候変動と島の生物」を開催しました!

島の生物学の集会、3回目を日本生態学会第69回大会で開催しました。オンラインで100名以上の参加がありました。今回は気候変動が島(日本という島を含む)の生物や海の生物い与える影響についての4題。どれもとても興味深い内容でした!

Island Biology国際学会の紹介

島嶼生態学の魅力について・・・

[W01] : (3月17日  16:30-18:00)
日本から発信する島嶼生物学3―気候変動と島の生物
Island Biology from Japan: Climate change and Island Biota
水澤玲子(福島大学), 阿部晴恵(新潟大学(佐渡自共セ)), 渡邊謙太(沖縄工業高等専門学校), 安藤温子(国立環境研究所)

1.複雑なプロセス(温暖化・競争・散布・障壁)を経て分布移動する植物たち
*小出大(国環研)
2.気候変動下の造礁サンゴ類の遺伝的多様性と北限温帯海域のレフュージアとしての可能性*安田仁奈(宮崎大)ほか
3.島嶼固有種のノウサギにおける季節性毛色変化の進化*木下豪太(国立遺伝学研究所)ほか
4.ヘビの捕食圧と温暖化が促したオカダトカゲの体温上昇と形態進化*伊藤舜(東北大学)ほか
コメント  丑丸敦史(神戸大学)

2022年3月16日水曜日

シーサンパンナ熱帯植物園の中村さんが生態学会大島賞受賞!

さくらサイエンスプロジェクトをきっかけに新潟大学農学部と国際交流協定(MOU)を締結したシーサンパンナ熱帯植物園の中村彰宏さんが、第69回日本生態学会の大島賞を受賞されました!おめでとうございます!!
オンラインで開催の学会
受賞講演がありました

オンラインでの賞状授与式
「大島賞」は、野外における生態学的データの収集を長期間継続しておこなうことなどにより生態学の発展に寄与していることを表彰しています。

佐渡でも共同研究したいですね。さくらサイエンスプロジェクト(対面)での交流も復活することを切に祈っております。

2022年3月11日金曜日

佐渡自然共生科学センターシンポジウム2022「島の希少な生きものを記録する」(3月21日(月祝日)14:00~16:30)のお知らせ

佐渡自然共生科学センターのシンポジウムが開催されます!

開催日時:2022年3月21日(月祝日) 14:00~16:30

会場:トキ交流会館 または オンライン(zoom)

会場での参加は先着30名ですが、オンラインはどこからでも何人でも参加できます!

ご興味をお持ちの方は、ぜひポスターのQRコードからお申し込みください!

ポスターURL

http://www.agr.niigata-u.ac.jp/fc/sado_html/pdf/2022symposiumRL.pdf

2022年3月8日火曜日

第69回日本生態学会@オンライン3/14-19(学部生は無料で参加可!)

第69回日本生態学会@オンラインは3月14日-19日に開催されます。なんと、学生さんは無料で当日参加も可能!以下から是非登録して、熱い研究の世界を覗いてください!
https://esj-meeting.net/

演習林からは以下の演題で発表があります!
※共著に演習林教員が入っている演題。発表者のみの名前を記載

ポスター発表
2022-03-14 12:30 - 14:30
動物と植物の相互関係 / Animal-plant interaction
[P1-165]佐渡島と本州間における花の形質と訪花昆虫の比較
多田 民生 ( 新潟大学 )

2022-03-14 12:30 - 14:30
進化・数理 / Evolution and Mathematical ecology
[P1-347]佐渡島と本州間におけるニホンイタチの形態と食性の比較
木嶋 健志 ( 新潟大学 )

2022-03-15 13:00 - 15:00
植物個体群・群落 / Plant population and Plant community
[P2-108]佐渡島におけるヤマトグサ(Theligonum japonicum)の分布と環境条件の関係
指村 奈穂子 ( 日本自然環境専門学校 )

2022-03-15 13:00 - 15:00
植物個体群・群落 / Plant population and Plant community
[P2-110]ヤブツバキとユキツバキの分子系統地理
阿部 晴恵 ( 新潟大学 )

2022-03-15 13:00 - 15:00
植物個体群・群落 / Plant population and Plant community
[P2-114]歴史的な降雪変化が日本の多雪依存植物チョウジギクの個体群に与えた遺伝的影響
増田 和俊 ( 京都大学 )

2022-03-15 13:00 - 15:00
植物繁殖・生活史 / Plant reproduction and Life history of plants
[P2-134]ツリガネニンジン(キキョウ科)の訪花昆虫に対応した本土と伊豆諸島での開花特性分化
岡崎 純子 ( 大阪教育大学 )

2022-03-15 13:00 - 15:00
進化・数理 / Evolution and Mathematical ecology
[P2-234]佐渡島の山地と平野におけるモリアオガエルの形態・生態的比較
藤田 健 ( 新潟大学 )

2022-03-15 13:00 - 15:00
菌類・微生物 / Fungi and microbes
[P2-376]ユキツバキの葉の経時的変化における菌類群集の遷移 -菌種間相互作用の検討-
堀田 崇仁 ( 新潟大学 )

2022-03-15 13:00 - 15:00
植物繁殖・生活史 / Plant reproduction and Life history of plants
[P2-145]X線CT画像を用いた樹木萌芽形成過程の解析
本間 航介 ( 新潟大学 )

自由集会
[W01] : (3月17日  16:30-18:00,  Room A
日本から発信する島嶼生物学3―気候変動と島の生物
Island Biology from Japan: Climate change and Island Biota
水澤玲子(福島大学), 阿部晴恵(新潟大学(佐渡自共セ)), 渡邊謙太(沖縄工業高等専門学校), 安藤温子(国立環境研究所)

2022年3月7日月曜日

国際交流さくらサイエンスオンラインの開催3/1-3/3

毎年企画しているさくらサイエンスプログラムですが、昨年度は招へい事業の中止、今年度は招へい中止→オンライン開催、ということで、年度末になりますが、さくらサイエンスオンライン実習が開催されました。中国科学院シーサンパンナ熱帯植物園からは20名以上参加していただいたようです。

佐渡の外海府の様子を見ています!
半袖の人もいて、気候の違いを感じますね。服装だけでなく、リアルタイムで雪山(落葉の冬芽と少ない常緑樹)と熱帯(モリモリ)の植生の違いを比較できるのは、とても面白いです。来年度こそは、招へい事業が出来るようになり、実際に佐渡に来て観察してもらいたいです。

2022年3月5日土曜日

3/4新潟大学佐渡自然共生科学センター学生発表会が開催されました!

佐渡で研究をしている新潟大学の学生による発表会が昨日行われました。毎年20名以上が卒論や修論などで佐渡での研究を進めています。といっても、学生さん同士、お互いに顔を合わせて議論しあう機会はあまりありません(コロナ禍ということもあります・・・)。今回は初対面も多かったのではないでしょうか?質疑も活発に行われました。

オンラインと対面のハイブリットの予定でしたが、まん延防止等重点措置のため、オンラインのみの開催になりました。

M1のWさん発表中
画面の向こうには30名以上の参加者が聞いています
春が近づいていますね
晴れの天気もやってきました