コロラド川本流から支流のバージン川に入り調査を続けました。上流域のザイオン国立公園内では河川沿いの植生は、Cottonwood(Populus)の林冠木にAsh(Fraxinus)、Maple(Acer)が混交していました。斜面上部に行くに従ってJuniper(Juniperus)、Pine(Pinus)に種が移り変わっていました。このPineはPinyon pineで一葉のマツです。これまではマツは2−5葉しか見ていなかったので感激しました。この辺りでは、中国原産の外来樹種のTamarixは見られませんでしたが、公園入り口あたりでは、小さな実生が砂州上にたくさん分布していました。母木は見られなかったことから、遠方から飛んできた可能性があります。下流に行くに従って、Tamarixの割合が多くなり、Cottonwoodとの混交林に変化して行きました。
宿泊したロッジ
河畔林内のサボテン、不思議な光景です
バージン川の上流域景観
バージン川下流の外来樹種侵入地、Cottonwoodと混交
全面に侵入したTamarixの群落
この調査の後はメンフィスに移動し、ミシシッピ川中流域のヌマスギの湿地林を観察してきました。これで今回の河畔林調査の報告を終わります。
典型的なヌマスギ林、ヌマミズキと混交