いよいよ本日から新年度が始まりました。といっても、本日は日曜日ですので実際には明日からということになります。大学院修了生はいよいよ明日から社会人の一歩を歩みます。どんな未来が待ち受けているのか楽しみですね。私も始めて就職した時のことを思い出しました。全く経験のない林業の現場に送り込まれて5年間の修行の始まりでした。その後、研究職場に移りましたが、この時の経験が礎となりました。この5年間の現場生活が現在の私を支えているといっても過言ではありません。
一方、大学院に進学する卒業生も緊張していると思います。4年生まではどちらかというと手取り足取りでやってきましたが、大学院ともなると研究テーマから将来の就職や進学など自分の判断で決めなければならず、自主性が大切です。研究室によっては大学院でも研究テーマを与えるような所もありますが、私の指導を予定している院生はそのようなことは全く期待できませんので自分でしっかりと考えてください。就職先も同様です。実は、私が修士の時の研究テーマを決めたのは、1年生が終わる直前でした。2月に行なわれた中間発表で、けちょんけちょんに言われ、方向をがらりと変えました。それでも中間発表の内容は国際誌に掲載されましたが。実は、修士1年の時はあまり自分の研究フィールドの富士山に行かずに、他大学の院生の調査や林業試験場の調査などに同行して南アルプス、伊豆半島、八ヶ岳、小笠原などの調査に行って楽しんでいました。というのは、指導教員が長期の海外出張で私の修士1年の時はほとんどいなかったからかもしれません。それをいいことに、やりたい放題やっていたというわけです。でも、研究室の運営はまかされていたので週一回のゼミは先生の替わりにやっていたように記憶しています。
このような環境で育ってきたので、教員としてのスタイルも似たようなものになっているのでしょう。雪解けとともにフィールドの季節となりますが、4月は自分の研究方向をしっかりと見定めてください。修士1年は広い視野をもって自分の研究を進め、2年は研究内容を絞り込みながら出口を考えてください。また、他大学に自分の研究成果をセミナーで講演させてもらったり、思い切って海外の学会で発表することもいいでしょう。7月にはハルピンで国際農業シンポジウムが開催されるのでうってつけだと思います。4年生は先輩や教員の意見を聞きながら研究テーマを模索してください。先輩のアドバイスは大変役立つと思います。
そういう私も年度始めにあたって一年の豊富を考えなくては行けませんね。目的を持たないと何もできないし、それに向かって一歩を踏み出さなければ進みません。今週はしっかりと計画を立てることにします。
卒業、修了生で佐渡研究室を離れた皆さん、後輩たちの活躍を遠くから見守っていてください。また、たまには佐渡研究室にサザエやアワビを食べにきてくださいね(ボス)。