2017年12月28日木曜日

長野大学、他「森里海実習」(9/8〜9/9)

皆さま、こんにちは。今年、最後のブログ更新です。佐渡は、この数日、波や風が強くなり、海岸では波の花が舞っております。

今回は、9月5日から9月9日の4泊5日で実施された、佐渡島の森、里、海をめぐる、長野大学環境ツーリズム学部「水環境ゼミナール」・公開臨海実習「森里海をつなぐ野外生態学実習」・新潟大学個性化科目「森・里・海フィールド実習」について紹介します。

演習林(森)での実習は、最後の二日間に当たります。
里や海での実習の様子は、臨海実験所のブログでどうぞ!→コチラ

演習林の下の方の植生から説明していきました。
まずは、河川周辺の渓畔林から観察していきます・・・。
先人が丹念に育てた、スギ人工林
関越え。晴れていれば、日本海がすぐそこに見える絶景
なのですが・・・残念ながら、霧で見えませんでした。
しかし、スギ天然林は霧が出ている時こそ、
見所満載な林となります。
スギだけでなく、豊かな下層植生にも注目!
冬の間は、雪によって、木々は倒されるのですが・・・
その雪圧の凄さを体験?
大人一人ぶら下がっても、木は倒れません。
森林観察を終えた後は、打ち上げのBBQの準備です。
炭をおこすのも楽しそうでした。



佐渡ステーションの目の前の海岸線に日が落ちていきます。
その後は、キレイな星空が見えてきました。
この辺りの素敵写真は、臨海実験所の大森先生の撮影です。
さて、夕焼けなど見ている間にBBQの準備が整いました。
乾杯の後は、食べて食べた食べて・・・。
学生の皆さん、お腹は満足できましたか?
最終日は、佐渡の景勝地の一つ、大野亀を散策しました。
天気も良く、後方に位置する、二つ亀もバッチリ見えました!
大野亀と鳥居の組み合わせ。カッコイイ!
参加した、学生さん、教職員の皆さん、お疲れ様でした!またのご来島をお待ちしています。

今年も佐渡研ブログを読んで下さり、ありがとうございました!来年も、実習の様子などの記事をアップしていきますので、よろしくお願いいたします。では、良いお年を〜

2017年12月9日土曜日

大阪産業大学_しんこ作り体験

今年も11月11日から13日の2泊3日で大阪産業大学の実習を行いました。今年初めて実施したのは「しんこ」作りです。しんこは、ひなまつりの時期に佐渡の家庭で食べられる伝統的なお菓子です。
団子を詰める木型にはいろいろな種類があり、
「おこし型」と言われています。
ん?伝統的な鯛や花の形からアンパンマンやキティーちゃんまで?
佐渡ステーションの川嶋さんより、「しんこ」の歴史や作り方について、説明していただきました。奈良時代に中国から伝わったともいわれ、歴史の古いお菓子です。詰めた団子をポンとおこして取り出すので「おこし型」の名前がついたと言われています。
おこし型は手彫りだそう
さて、いよいよ「しんこ」作りです。まずは…
うるち米の上新粉と、もち米の粉を練っていきます
だんごを赤や黄色、緑色に着色して分けます。
白もあるので計4色
ここからが、センスを発揮。木型の「おこし型」に詰めていきます。
慎重に団子を詰める人、大胆な人など。
 おこし型詰めを何度も繰り返すと、要領を得てきて、最後にはとても形の整った「しんこ」が出来上がりました!おこし型から出したら、ツバキの葉の上に載せて蒸しあげます。
蒸しあがった「しんこ」
蒸したたてを美味しくいただきました。
さて、毎年いろいろな事にチャレンジしている大阪産業大学ですが、来年度は何をしましょうか?楽しみですね!

2017年12月7日木曜日

日本生態学会、中部地区大会(12/2)

 皆さま、こんにちは!今日の佐渡は、久しぶりの青空です。冬の佐渡では、青空を見られる事は、中々ありません。そんな中で、久しぶりに青空を見ると、ちょっと気分が上がりますね。

 さて、先日の12月2日、新潟市内にある、新潟大学 駅南キャンパス「ときめいと」で2017年度日本生態学会 中部地区大会が開催されたました。参加者は、学生を中心とした計72名、ポスター発表は計38題目ありました。佐渡研究室からも学生、教員合わせて9題目のポスター発表を行いました。 

新潟大学の学生さんらは、受付や設営も担当しました。
講演会は、会場が満席になるほど、多くの参加がありました。
最初に、佐渡研の崎尾教授が、講演者の紙谷先生をご紹介。
こちらが、講演者の紙谷先生(新潟大学教授)
題目は、「豪雪地の旧薪炭ブナ林を用材木として活用しながら
原生型構造のブナ林へ誘導する」でした。現在、取り組んで
プロジェクト「スノービーチ」でのブナ材の利用などについ
お話してくださいました。
ポスター会場も満員御礼でした。
学生さんらの間で白熱した(?)議論が交わされていました。
地区大会は、本大会とは違って学生さんらが中心の小規模な大会ですが、だからこそ、できる議論もあったかと思います。皆さん、お疲れ様でした!

(この後の、懇親会では、新潟の日本酒が約10種類も出されたとか・・・皆さん、楽しめましたか?)

2017年11月27日月曜日

三施設合同フォーラムが開催されました

先日トキ交流会館で開催された、三施設合同フォーラム「森里海を探求しよう」に参加してきました。

森と里と海は、川やヒトがこれらを繋げています。
これまでは独自に研究・学習を行っていましたが、今は「繋がり」という部分に意識し、森・里・海とそれらに関わるヒトの繋がりを総合的に、一貫した研究を行っています。

大勢の方々にご来場いただきました。

ポスターや調査道具の前でいろんな話が。

また、今回は大学だけでなく、高校生の島内での取り組みも発表されていました。
島が持つ様々な課題を解決するために自分たちで考え行動する、実践的な授業の内容が紹介されていて、とても素晴らしかったです。
島への愛が感じられました。
人口流出が止まらない佐渡島ですが、未来は明るいのではないでしょうか。

最後に、沖縄科学技術大学院大学の吉村正志先生が沖縄で実施されている、OKEON美ら森プロジェクトの取り組みについて講演されました。

高校生の発表。

吉村先生の講演。

今回のフォーラムでは、森・里・海だけでなく、高校と大学、市民など、互いに理解を深めるための良い機会だったのではないでしょうか。

2017年11月11日土曜日

さくらサイエンスプラン(10/25~10/28) from Xishuangbanna Tropical Botanical Garden

JST(科学技術振興機構)のさくらサイエンスプランという交流事業で、中国のシーサンパンナ熱帯植物園から中国人7名、タイ人1名、ラオス人1名、フィリピン1名、日本人1名が佐渡に来島してくださいました!3泊4日でトキの森公園、大野亀、ドンデン山、佐渡演習林、臨海実験所、ビオトープなどの案内するという盛りだくさんの内容でした。

In SAKURA Exchange Program in Science, 11 person came to Sado Island from Xishungbanna Tropical Botanical Garden in China. They visited in Toki Forest Park, Onogame, Mt. Donden, Niigata University Forest, Marine Biological Station, and Biotope.

トキの森公園
Toki Forest Park

大野亀
Ohnogame

ドンデン山で集合写真!
Group Photo in Mt. Donden!

天候に恵まれ、池に映る紅葉が美しかったです。
Very beautiful view. 

 佐渡研ボスによる演習林の案内ももちろんあります
Professor SAKIO’s forest guide.

雪圧により変形した天然杉に皆さん驚いていました。
They were surprised at natural cryptomeria.

大王杉の前で集合写真!
Group photo in Daiousugi


夕食です。おいしそう・・・
Dinner

本間先生から放棄田のビオトープ化についてのお話をいただいた後に
Biotope's lecture 


みんなで生き物調査です!
Living things reserch

オタマジャクシやドジョウ、メダカなどが観察されました。
Tadpole, Loach, Medaka and so on.

最後の夜は修了証書の授与がありました。
Completion certification

おめでとうございます!
Congratulations!

 佐渡実習名物の打ち上げです!
Dinner party

臨海実験所にもお邪魔しました!
Sado Marine Biological Station
熱帯雨林気候に属するシーサンパンナから来た彼らにとって佐渡の植物はとても新鮮だったようです。日本食もたくさん食べてくださり、とてもうれしく思いました。
またお会いできることを楽しみにしております。

It seems that Sado's plants were very surprised for them. They ate a lot of Japanese food, so I was very happy.
Thank you everyone! I'm looking forward to seeing you again!