4月19-20日は、佐渡自然共生科学センターとしてはじめてとなる演習林の山開きの日でした。
全国各地からは共同利用実習の運営委員の先生方、新潟大学農学部の学部長及び先生方、佐渡島内からは周辺の集落長など、多くの方にご参加いただきました。
佐渡自然共生科学センターの教職員と学生を含めて、総勢 53名もの大所帯です。
実習シーズン外は少人数で静かな演習林ですが、この日はとてもにぎやかでした。
1日目
一般参加の皆さまには、両津港で集合した後に佐渡島内を車で巡りながら演習林の施設までお越しいただきました。
(私は会議で別行動のため、写真は紹介できず残念です)
懇親会の前に、崎尾先生から4月からのセンター化や演習林の歴史、佐渡島の自然について、紹介がありました。
真剣に聞き入ります |
そして皆様お待ちかねの懇親会…
お寿司や山菜料理、與左エ門(よざえもん)さんの料理など、佐渡の恵みたっぷりのおいしいご飯がたくさん並びました。
個人的には、ウドの酢味噌和えが絶品でした。
料理に使われた山菜やシイタケは、演習林に所属する学生さん達が、朝から山で収穫してきてくれたのですよ。
にぎやかな懇親会は、夜遅くまで続きました。
おいしい料理にご満悦の先生と学生たち |
2日目
メインの山開きの日は、これ以上ないほどにいいお天気!
青空と澄んだ空気の中、車数台に分乗して山へ向かいます。
海に近い演習林の施設周辺はサクラも散り始めの暖かさ。
…とはいえ、山の上はまだ雪が残る冬~初春の頃合です。
皆さん、装備はしっかりと備えています。
山の上はまだ雪がたくさん!除雪してくださった技官さん達に感謝です |
出発して1時間ほどで、演習林のシンボルともいえる「大王スギ」に到着です。
実は、私も着任してから直に見るのは初めて。
周りの天然スギと比べても存在感が違います。
幹の太さ、隆々とした枝ぶりは圧巻です |
手前に見える2本の曲がったスギは、実は大王スギの枝から根付いたものだそうです |
学生たちも大きさにびっくり |
周辺には、他にもすごい造形のスギが多く見られます。
これらは雪に枝を押し下げられながらも、強く生き抜いている証なんですね。
マンモスの牙のようです |
ただ…花粉が…
山の上はまだ初春=花粉シーズン真っ只中ということに、思い当たりませんでした…
対策もしていなかった私はくしゃみがとまらず、目をあけるのもつらく、早くスギ林から抜け出たいと思ってしまいました。
来年度はちゃんと薬とマスクを用意しておきます。
(崎尾先生はマスクでしっかりガードされていました)
14時過ぎのジェットフォイルに乗る方もいるため、昼前には山を下り早めの解散となりました。
皆さんお疲れさまでした! |
残った面々は、演習林の施設に向かう道すがら春植物の観察に立ち寄りました。
私の専門であるキノコも顔を出していて、とても楽しく癒される時間となりました。
(これからこのブログもキノコ率が高くなっていくことをご容赦下さいませ)
メインとなるはずのオオミスミソウは少し少なめでした |
スミレ類も多く咲き、林床は華やかです |
エゾエンゴサクの淡いブルーはとてもきれい |
ウスバサイシン!一人テンションがあがってしまいました |
不思議な形?クロコップタケというキノコの仲間です |
ご参加いただいた皆さま、2日間ありがとうございました!
山開きの後は、一人夕焼けの海岸を走り、遊びながら帰りました。
佐渡は海と山の距離が近くて、本当にきれいなところですね。
夕焼けに染まる湾。地名はまだ把握していません… |
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