積雪も残る2月末、今年度最後となる山形大学の野外実習が行われました。
山形大学と提携するドイツのハノーバー大学はじめ、4ヶ国5機関との間で行われるwinter schoolの一環として、雪深い佐渡の天然林や風衝地の様子を紹介する動画を撮影しました。
山形大学からは先生1名と留学生を含む3名の学生が参加し、慣れないスノーシューに苦戦しながら往復約3時間の雪道を移動しました。
平地に近いところは雪もほぼ溶けていますが… |
尾根近くまで登ると、車より高い積雪深です |
めったに見られない除雪の最前線の様子 技官さんありがとうございます!! |
同行した佐渡研の学生たちは、はしゃいで高いところに登りたがります |
スノーシューを装着して、いざ出発! |
除雪面では新雪の層と凍った層の境界がくっきり |
サドノウサギの足跡も多く観察されました |
植物たちは、まだ深い雪に埋もれて春を待っています |
前日までは波も高く、演習林がある佐渡島北部では日中も吹雪くような天候で実施が危ぶまれましたが…
当日はこの季節には稀な快晴と暖かさ、風もほとんどない好条件!
雪も表層の新雪は5cm程度でその下はがちがちに固まった氷状態だったので、移動時も埋もれることなく歩きやすい状態でした。
山形大の皆さんは本当にラッキーでしたね。
千手杉の一角では講義動画を撮影し、ドローンによる空中撮影も行われました。
歩くだけで気持ちがいい日でした |
千手杉の周辺も夏場の実習とは違う雰囲気で新鮮ですね |
ドローン用のミニヘリポートが設置され… |
留学生Hくんが操縦するモニターを覗き込みます |
狭い林内でも器用に操縦して、ドローンが帰還 (中央付近に映っています) |
H先生が佐渡の森林の特徴を英語で説明します |
雪があるので、普段は藪の奥にある樹木にも歩いて近づけます |
風衝地に到着、こちらも風がなくきれいな景色です |
ここでもドローンを飛ばします どんな風景が撮影されたのでしょうか |
風がないので、谷の上空でも飛ばすことができる貴重な日でした |
普段は強風で極寒のため、周辺の木々の表面は凍っています |
佐渡研4年のKくんが調査した谷も凍り付いていました |
育林系実習で植栽をした場所も、雪に覆われて苗は見えません |
この日に撮影した動画は、後日ドイツのハノーバー大学他5か国の学生ら39名が参加したリモート講義で使用されました。
例年は交換留学で実際に来日して自然環境を学習するプログラムを実施しているそうですが、今年はコロナ禍のためこのような代替措置となったとのことです。
来年度以降に海外との交流が再開された後にも、改めて佐渡演習林にもお越しいただければ幸いです!
山の上の春は、もう少し先です |
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