2024年12月13日金曜日

ここがすごい!水辺の樹木(新刊発売!)崎尾均先生

演習林のフェロー崎尾均先生の新刊が出ました!開いたところから、写真とその解説がたくさん載っています!手に取りやすく専門的な内容も学べます!
ここがすごい!水辺の樹木 崎尾均 (著)


ここがすごい!水辺の樹木: 生態・防災・保全と再生 単行本 – 2024/12/3
崎尾均 (著)

解説
洪水などの撹乱を利用して更新してきた「水辺林」は、河川開発によってその貴重な更新機会の多くを失った。

在来種が少なくなった水辺には外来樹種が侵入し、その伐採に多くの手間と時間が割かれている。

豊かで健全な水辺環境を未来に残すためには、まず、水辺に生きる樹木たちがいかにして水辺環境を生き抜き、子孫を残すのかを知らなければならない。

本書では、100点近いカラー写真とともに、個々の樹種の生態から水辺林保護のポイントまで、水域と陸域のつながりを取り戻すための理論と実践をやさしく解説します。

2024年11月29日金曜日

屋久島の前岳

屋久島でのサツキ調査に来ております。屋久島は宮之浦岳などの2000mに近い山が有名ですが、里から見える山を「前岳」といって、集落での岳参りが行われている1000mくらいの山もたくさんあります。その山頂にはサツキも分布しています。
佐渡の山は雪も積もり始めましたが、こちらは、まだ暖かく感じます(九州地方の人は、寒い寒いと言っていますが…)。すっかり落葉が進んだ佐渡と比較すると、島や森林の多様性を感じられます。
安房前岳から望む安房

モッチョム岳

2024年11月20日水曜日

佐渡の山に雪が降りました

 山の上に雪が降りました。

上が雪、中腹が紅葉、下が緑の三段紅葉
加茂湖から

2024年11月16日土曜日

実習シーズン終了後の恒例出張(鳴子温泉)

 ということで、何度目かの鳴子温泉です(東北大の農場に来ています)。温泉は一日をリセットするのにとても良いですね!
こけしも有名(いたるところにこけしが)
鳴子温泉

潟沼という強酸性池は紅葉シーズンで、イオウゴケ、別名モンローリップといわれるハナゴケ科ハナゴケ属の「地衣類」が生えています。今回は唇少なめでした。
イオウゴケ

夕方日差しがおちるまえの潟沼。紅葉終盤でしょうか。きれいですね。

さて、卒論修論執筆シーズンになりました(まだ解析という感じですね笑)。気持ちを切り替えて、頑張っていきましょう!

2024年10月28日月曜日

天の川と紫金山アトラス彗星と流れ星

紫金山・アトラス彗星、だいぶ見えにくくなったものの、空気のきれいな秋の佐渡の空、25日に美しい彗星が見れました。学生のAさんが撮影した贅沢な写真を公開します!

天の川と紫金山アトラス彗星と流れ星
流れ星の下にぼんやり斜め下にアトラス彗星
紫金山アトラス彗星アップ

森川里海だけでなく、空森川里海、すべてが佐渡の見どころ、宝ですね!

2024年10月26日土曜日

2024年度の実習終了しました!

今年度は、本日まで毎週のように実習が続きました。
それも今日の公開林間実習で終わりです(すいません、ヒノキアスナロをヒノキの北方系と言ってしまいましたが、アスナロの北方系でした…)。その様子はまた後ほど。

今日は、演習林で初めて気づいた樹種…
左から順にアカエゾマツ、エゾマツ、エゾマツ
これでトドマツもあればザ・北海道針葉樹ですね。広葉樹試験地という植栽実験をしている場所にありました。おそらくその時に植えられたのでしょう・・・。
スギに紛れておりましたが、真ん中がエゾマツです

ついでに・・・
サガリハリタケ


ツルウメモドキ

ノコンギクにまだコハナバチが来ていました

来週のモニ1000毎木調査が終わると、学生(&外部)の調査ラストスパートの11月になります。

2024年10月25日金曜日

筑波大学の野生生物管理実習(10/7-11)

 10月7日~11日に、筑波大学による野生生物管理実習が実施されました。
大学院生に向けた実習となっており、様々な研究科に所属する学生が参加していました。



初日は演習林内の見学でした。
スギ天然林に加え、人工林、渓畔林や風衝地など、
様々なタイプの植生を見学し、野生植物の生態について学びました。



2日目は新穂地区にて、トキと里山環境についての実習を行いました。
まずはトキのテラスで野生のトキを見学し、その後、
佐渡市および環境省の職員の方に施設を案内していただきました。



トキの順化訓練を行う保護ケージの様子。
現在は訓練中の個体はおらず、中に入らせてもらうことができました。



午後からは、新穂地区の水田で
トキとの共生に挑戦する農業について学びました。




3日目は大野亀と二ッ亀の見学、そしてドンデン山のトレッキングを行いました。
演習林とは異なる海岸や、ブナ天然林を観察できました。







4日目は2グループに分かれて選択実習を行いました。
グループ1は妙見山トレッキングとトキの森公園の見学、
グループ2は揚島遊園と長谷寺の見学でした。

長丁場かつ盛りだくさんな実習でしたが、実習生の皆さんは最後まで元気に楽しんでいましたね。ここでの学びを、それぞれの研究分野で最大限生かしてくれることでしょう!おつかれさまでした!!

2024年10月23日水曜日

ユキグニヤコウタケ(ニガクリタケでした)とババヤスデ

 学生の撮影した綺麗な写真です!
ニガクリタケ
ババヤスデ

演習林の蛍光発光する生き物…など

今日は調査の同行。楽しい生物がたくさん見られました!
(写真スマホです)
UVライトをあてたババヤスデ
UVライトをあててないババヤスデ

ユキグニヤコウタケ?(らしい.柄が長いのでクヌギタケっぽい)
夜に行ってみたところ光っていなかったので
(もう古かったか、クヌギタケなのか)
UVあててみたら緑色に光りました
近くの木の幹は緑に発光していたので、もっと若いキノコが出てきたらもう一度発光確認してみます!
日中はこんな感じで調査していたので・・・
冬眠しようとしていたクロサンショウウオや
モリアオガエルをたたき起こしてしまいました
あとで元の場所にもどしました
最後に洞窟でコキクガシラコウモリ
こちらも冬眠モードでした

満喫した秋の一日でエネルギーチャージできました!夜のUVライト散策、はまりそうです。色々教えていただいたSさん、みなさま、ありがとうございました!

2024年10月21日月曜日

公開型実習の島嶼生態学特論(10/1-3)

 10月1日~3日に、「島嶼生態学特論」が開催されました。

こちらの実習は、大学院生向けの公開型実習となっており、新潟大学以外の学生も
4名ほど参加していました。実習内容は、植物写真家のいがりまさし先生をお招きして
野外での生態写真の撮影方法を学ぶというもので、学生は各々で持参したカメラを
用いて撮影に取り組んでいました。





初日はドンデン山でハイキング!天気も良く、
秋の花々や実を被写体にすることができました。
4枚目の写真はセンブリ、5枚目はフッキソウの実です。
また、夜にはカメラ操作の原理やテクニックの講義が行われました。




2日目は講義で学んだ内容を踏まえて演習林で再挑戦!
撮影にはもってこいの霧がかった天気で、絶好の写真日和でした。


必死にカメラを向ける学生たち。その姿すらも
絵になってしまうほど、真剣に向き合っています。

こちらは被写体の選び方を説明するいがり先生。
あまりにもわかりやすく、かつ先生の豊富な知識とご経験を盛り込んだ
素晴らしい講義に、教員である私たちもろとも魅了されてしまいました。


学生の皆さんが撮った写真は、今後の演習林ニュースレターにて掲載予定です。
お楽しみに!!

(この実習は公開型実習です。適切な申請手続きをとることで、
単位互換型実習という形で新潟大学以外の他大学の方でも受講することができます。)