2012年12月16日日曜日

春日山原始林

奈良の東大寺、春日大社の北側には春日山原始林が広がっています。原始林といっても厳密にはかなり人手やニホンジカの影響が入っています。この森林は暖温帯と冷温帯の境界にあるため種の多様性が高いと言われています。おもな林冠構成樹種は、イチイガシ、ウラジロガシ、コジイなどの常緑広葉樹ですがケヤキやイヌシデなどの落葉広葉樹も混交しています。ここでも外来種問題があり、ナンキンハゼがかなり入り込んでいます。シカの影響、ナラ枯れも含めて日本の森林が抱える問題の縮図と言えます。

イチイガシの樹形

イチイガシの堅果

林床はニホンジカの影響で植生がありません。春日山原生林は天然記念物です。


春日山原始林の林内

コジイの林冠。樹冠がモザイク状にお互いが重ならないように配置されている。

春日山原始林の遠望

天然記念物ニホンジカ。狩猟はできません。

ナラ枯れ対策でコナラの幹にカシノナガキクイムシが侵入しないようにビニールを巻き付けている。

若草山山頂付近のシバ地、毎年1月に山焼きが行われる。

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