今年2013年も続々と佐渡ゼミを開催いたします。一般の方を対象にしていますので、お時間がありますかたは、ぜひ佐渡ステーションへお越しください。
5/27(月) 19:30-(40分ほど) 第6回佐渡ゼミ (場所:佐渡ステーション)
「フォッサマグナ域の生物_伊豆半島と伊豆諸島に注目して」 東邦大学 長谷川 雅美 教授
要旨:むかしむかしのこと。島であった伊豆半島では、移入できた生き物たちが、島の環境に合わせて生活していた。やがて、島は本州にぶつかり、本州の生き物たちと出会った・・・そして、現在ではどのような生態系が出来上がっているのだろうか?島の時代の痕跡は残っているのだろうか?
歴史的背景に注目した島嶼および伊豆半島の生態系についてお話しいたします。
※19:00から佐渡演習林の案内もありますので合わせお聞きいただければ幸いです。
5/31(金) 10:30-(40分ほど) 第7回佐渡ゼミ (場所:佐渡ステーション)
「水生昆虫の流程分布と遺伝的構造 ~スペシャリストとジェネラリストを比較して~」 信州大学 東城幸治 准教授
要旨:河川に生息する水生昆虫類は、一つの河川内でも上流・中流・下流域では異なる群集構造がみられます。種レベルでは、上流域に多くみられる種、下流域に多くみられる種といったように、それぞれの種によって適したハビタットに違いがあるために、種レベルでの異なる流程分布が生じます。また、特殊なハビタットに限定して生息するような、適応できる分布範囲が狭い種(スペシャリスト種)や比較的広域に分布できる種(ジェネラリスト種)などもみられますが、このような生息できる流程スケールの規模が異なることは、集団サイズや、集団の連続性や分断化にも大きく影響しますので、遺伝子流動スケールも対照的となります。水生昆虫類における具体的な事例を紹介しながらお話したいと思います。*時間が許せば、分子系統地理学的な内容にも簡単に触れてみたいと思います。
※9:30から東邦大学理学部3年生による「水生昆虫の流呈分布とそれを規定する要因」を解析した実習の成果発表があります。合わせてご参加いただければ幸いです。