2014年8月12日火曜日

樹木学実習 -胴らん−

7月に入り、佐渡ステーション(演習林)では、新潟大学内の学生実習も盛んになってきました。

 樹木学実習が7月18日〜21日の日程で行われました。樹木学実習の内容は、大まかには前の投稿にある、新潟バイオの実習と同じ、植物採取→標本作製→植物の同定です。
 そんなわけで、実習内容の紹介になると、どうしても前の投稿と同じ様になってしまいますので、今回は、樹木学実習で使用する道具を紹介させていただきます。

実習生の皆さん、採取した植物を厚手のビニール袋に入れます。
今回使用したビニール袋のサイズは、46×60cmです。 
しかし、よく見ると、一人だけビニール袋を持たず、
肩から何やら下げている学生さんを発見!!
近づいてよく見ると・・・
金属(ブリキかな?)製で円筒状になっているカバンでした。
これは「胴乱」といって、昔から使用されている植物採集の
道具で、現在では使用する人は少数になってます。
中を見ると、採取した植物でいっぱいになっています。
ギュウギュウと詰めて、さらに採取した植物を入れていきます。
今回持っていた胴乱はやや小さいサイズだったのですが、
それでも、46×60cmサイズのビニール袋と同等かそれ以上の量
の植物の収納が可能でした。

 今や、使用する人がほとんどいない胴乱(ちなみに、作り手も少なくなり、ほぼ完全受注生産らしいです)。私なりに使用メリット、デメリットを考えてみました。

メリット
 ・肩から下げれるので、両手が空く(使える)
 ・中身が見えないので、怪しまれない
  ※植物採取の場合、学術的な目的であっても、盗掘に間違われる
   場合があります
 ・ビニール袋より丈夫なので、繰り返し何回も使える
 ・ギュウギュウに詰めれるので、大量に植物採取をしても、
  コンパクトに持ち歩ける
 ・胴乱の長辺が、標本台紙とほぼ同じ長さなので、植物を採取する
  時の目安になる。

デメリット
 ・高価なので実習生(学生)は購入しづらい。
 ・少量の植物採取には向かない?
 ・植物採取をしない時は、スペースを取ってしまう。

 うーん、こんな感じですかね。実際に、使用していないのでこれくらいしか出ません。他にも何かあれば、コメントお願いします!

 最後に、学生さんから頂いた実習中の風景を紹介します。

海と夕日と明日向かって拳を突き上げてます!
(青春です!)

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