奄美大島、徳之島、沖縄島北部、西表島が世界自然遺産に登録されましたね。ここからが「スタート」ですね!
国立科学博物館筑波実験植物園で、「奄美・沖縄」の植物の展示がされていました!
朝から佐和田海岸にニホンイシガメ(クサガメとの交雑かもしれません)がいました。ニホンイシガメは日本固有種で、佐渡では昔からいたかどうか・・・ちょっと分かりません。なお、クサガメは外来種で、イシガメとクサガメの交雑種も佐渡では確認されています。
にしても、海岸の砂浜を歩いていたとは・・・。自力、というより、誰かが運んだ可能性もありますね。生物を移動させるのはやめましょうね・・・。
先日から筑波大学の津村先生と研究室の学生さん達が佐渡に来島しており、演習林内のダケカンバ調査に同行させていただきました。
現在、演習林では全国各地のサイトで育てられたダケカンバの苗木が植栽されており、苗木の生育環境や出身集団の違いがその後の生存や成長に与える影響などについて研究が進められています。
今回はDNA解析に用いる葉のサンプルの採取などを行いました。
演習林に植栽されたダケカンバ
ダケカンバの葉を採取する学生さん
中腰での作業が多く、植栽されている苗木は100本以上あるため、見た目以上に大変な作業でした。
ちなみに、佐渡演習林に植栽された苗木は他のサイトと比較して生存率が高いとのことでした。
調査終了後は演習林内を散策し天然スギの観察も行いました!
天然スギをバックに記念撮影
萼片の間が膨らんでいるヤマホタルブクロ 雨に濡れて、奥の花が透明になっています! |
雄期のホタルブクロ |
雌期のホタルブクロ |
佐渡でホタルブクロをじーっと見ていると、必ずと言っていいほど、奴がやって来ます。そう、トラマルハナバチ。下の動画はトラマルハナバチが体についた花粉を後ろ足の外側のポケットに花粉を整理中。
そして、気合を入れてホタルブクロの中に入りました。大きいホタルブクロは大きなトラマルハナバチでも、登るのが大変。しっぽのようなオカトラノオ |
アジサイの仲間、ノリウツギ 樹皮に含まれる粘液で製紙用の糊を作ったとか 葉っぱを切ってみると、切り口に糸のような伸びができますよ |
キカラスウリ |
ヤマトキホコリ |
マタタビ |
ヒレハリソウ |
現在、筑波大学の学生さん3名が来島しており、昨日は演習林内のエゾハルゼミとウスバサイシンの調査に同行させていただきました。
鳴き声を頼りにエゾハルゼミを探す学生達
鳴き声を上げるのは主にオス個体で「ミョーケン・ミョーケン・ケケケケ」という独特な鳴き方をします。
最初は「ジー・ジー」と鳴いているようにしか聞こえなかったのですが、何度も繰り返し鳴き声を聞いているうちに「ミョーケン・ミョーケン・ケケケケ」としか聞こえなくなりました(笑)。
採取したエゾハルゼミ
体長は3cm程で黄褐色の腹部が特徴的です。
続いてウスバサイシン
ウスバサイシンはウマノスズクサ科カンアオイ属の多年草です。
ハート形の葉が特徴的です。
花期は3~5月で暗紫色の花をつけるそうです。
今後はこれらのサンプルのDNAを解析し、本州の個体との比較などを行っていくそうです。
どのような結果が出るのか非常に楽しみです。