日本のツバキの進化論文の概要(日本語)について、本日プレスリリースしました。こちらにもリンクを貼りました。
日本列島の成立とともに歩むツバキの古い歴史
-ヤブツバキとユキツバキの分布変遷を解明-
【本研究成果のポイント】
1.全分布域を網羅するサンプルを対象にヤブツバキとユキツバキの分布変遷を推定することにより、通説とは異なる結果が明らかになった。
2.ユキツバキは多雪地適応によってヤブツバキから派生したのではなく、両種とも日本列島が大陸から分かれた古い時代(約1000万年前)に共通祖先から種分化した。
3.日本の樹種は氷期の寒冷化により南下し間氷期に再び北へ派生した集団が多い中で、ヤブツバキは北集団が最も祖先的であり、古くから存続していた。
4.大陸のヤブツバキは、日本列島成立とともに種分化したヤブツバキが約2万7000年前(最終氷期)に逆移入した集団だった。
本研究成果は、2024年12月24日、科学誌「Ecology and Evolution」に掲載されました。
【論文タイトル】Evolutionary histories of Camellia japonica and Camellia rusticana
【著者】Harue Abe, Saneyoshi Ueno, Ayumi Matsuo, Shun K Hirota, Hiroki Miura, Mong-Huai Su, Yun-Guang Shen, Yoshihiko Tsumura, Yoshihisa Suyama, Zhong-Lang Wang
【doi】10.1002/ece3.70721
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