2021年5月23日日曜日

東邦大学コウモリ調査その①

 一昨日から東邦大学の学生さんが佐渡に来島しており、昨日は戸中の洞窟内のコウモリ調査に同行させていただきました。

まずは、実際の調査風景から紹介したいと思います!

調査地の洞窟です。中はいったいどうなっているのでしょうか?

ヘッドライトをつけて洞窟内に入っていきます。

調査ではコウモリを刺激しないよう赤い光のライトを使用します。

休眠中のキクガシラコウモリを発見しました!

休眠中は体温を低下させているため近づいても全く反応がありませんでした。

キクガシラコウモリの顔です!

鼻の周りが特徴的な形をしていますね。

通常のコウモリは口から発する超音波を頼りに飛行しますが、キクガシラコウモリは鼻から超音波を出して飛行するそうです。

顔の真ん中に鼻葉と呼ばれる突起があり、鼻から発する超音波を調整する役割があるのだとか。

翼はこんな感じです!

コウモリの指ってこんなに長かったんですね。

最後は妊娠経験のあるメスだけが持つ下腹部の小突起(擬乳頭)。

この突起は乳首ではなく赤ちゃんコウモリがしがみつくためのものだそうです。

赤ちゃんコウモリは頭を天井側に向けて親コウモリにしがみつくため、突起がこの位置に形成されるのだそうです。

私たちが普段何気なく見ているコウモリですが、詳しく観察するとまだまだ知らない生態がたくさんありそうですね。

今後どのような発見があるか楽しみです。

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