9月22~24日の日程で新潟大学農学部の生態系管理演習及び実習(佐渡実習)が実施されました。
この実習では、小佐渡周辺の里山や野生のトキの観察をしたり、実際に里山林の管理計画を作成し現場で実践したりするなど、人間が自然の手入れをする上で必要な知識や技術を学びます。
1日目
初日は小佐渡周辺の里山の見学からスタートです。
見学開始数分で飛行する野生のトキを見ることができました。
以前は野生のトキを観察するために早朝から車で周辺の里山をぐるぐる走り回ることも少なくありませんでしたが、最近の小佐渡周辺ではトキを見ない日の方が珍しいくらいです。
午後からは天王川の里山林に移動して毎木調査をしました。
里山林を管理するにあたり、対象となる森林の特性を知ることは非常に重要です。
夜の作業では天王川周辺の森林を「トキが利用しやすい林」にするための管理計画について班ごとに意見をまとめました。
2-3日目
この日からは初日に作成した計画に沿って実際に樹木の切り倒しなどを行いました。
育林実習に参加した学生も多く鉈鋸の扱いはお手の物です。
「林床に密生している常緑低木を伐採して林内の光環境を改善する」、「林縁部のハンノキを伐採してトキが林内に侵入しやすい森林を造成する」など、班ごとに目的をもって作業をしていました。
作業後の森林の様子
作業前の写真を撮るのを忘れてしまったのですが、林床の低木を除伐したことで森林がうっそうと茂っている感じはだいぶ改善されたのではないかと思います。
間伐せずに残した気が横方向に太い枝を伸ばしてくれればトキも利用するのではないかと思います。
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