9月11~16日の日程で森里海をつなぐ野外生態学実習が開催されました。
この実習では、佐渡の三施設(演習林、朱鷺自然再生学研究施設、臨海実験所)を巡りながら森里海の生態系とそれらの複雑な繋がりについて学ぶごとを目的に開講されています。
実習は里パートから始まり、キセン城での水生昆虫採集を行った後、小佐渡周辺で実施されているトキの野生復帰事業について関連施設の見学を行いました。
ゲンゴロウ、ガムシ、ヤゴなどたくさんの水生生物を観察することができました。
キセン城ではコナラやクリで構成される二次林の観察も行いました。
水田に設置された江を観察する学生
江の中で発見したトキの足跡
続いて海パートではシュノーケリングによる磯採集と岸壁採集を行いました。
採集した生き物は実習室で分類群ごとに解説が行われました。
海の中がとてもきれいで見入ってしまいました。
アオウミウシは今年も奇麗でした。
岸壁採集でもたくさんの生き物を採集することができました。
最後は森(川)パートです。
森パートでは演習林宿舎の横を流れる大倉川での水生昆虫採集と演習林の渓畔林、スギ人工林、大倉シラバの半自然草原、スギ天然林の観察を行いました。
佐渡研修士1年のK君が川の水生昆虫の採集方法や、河の生態系におけるこれらの生き物の役割について解説しました。
ヘビトンボの幼虫
渓畔林の観察
スギ人工林の観察
大倉シラバの観察
スギ天然林の散策
今回の実習は5泊6日の長丁場でしたが佐渡の多様な自然環境について学ぶことができ大変有意義な時間になったのではないかと思います。
また機会があれば是非佐渡のお越しください‼