2018年10月31日水曜日

関祭り2018

皆さま、こんにちは!

今日は、佐渡ステーション近隣にある、関のお祭りを紹介します。関では、毎年旧暦の9月15日に集落のお祭りがあります。各家を太鼓が回り、家の前で音を響かせます。今年は、学生さんと一緒に参加させて頂きました!
宮出しでは、神主さんに祝詞をあげていただきます。
主役の太鼓!
持ち運べるように、担ぎ棒を取り付けます。
打つけない様に、そーっと、お宮から太鼓を出して・・・
さらに、太鼓にアテビ(ヒノキアスナロ)の葉を飾ります。
まずは、お宮の前で太鼓を鳴らします。
佐渡研の学生さんも、叩かせてもらいました。
では、早速、集落内の家を回ります!
今年は、約30軒回るそうです。
各家の玄関先で太鼓を軽快に打ちます。
この日は、一日中、関で太鼓の音が鳴り響きました。
宮入する頃には、日も暮れていましたが、
最後の仕上げにもう一度、神社の前で太鼓を叩きます。
さて、関祭り、朝から晩まで太鼓を叩いて各家を回るわけですが・・・各家で、お花代やお酒やご馳走の振舞いをして頂きましたので、それも一挙紹介です!
パンとカレーが絶品!
こちらは、イゴ草を二時間練って作ったいご練り。
市販の物とは、色も味も格段に違います。
手作りのパンに手づくりのジャムやクリームチーズ
夜の宴会では、汁物も!
お刺身に洋風オードブルなども。
この他にも、各家でたくさんご馳走を頂いたのですが、
食べるのに夢中で写真を撮り忘れてました・・・。
関の皆さん、ありがとうございました!

2018年10月26日金曜日

秋の恵み、ヤマブドウで・・・

皆さん、こんにちは。佐渡では、そろそろ、朝晩はエアコンのリモコンに手が伸びるようになりました。

さて、先日、研究室の学生さんが演習林で大量のヤマブドウの実を積んできました。そのまま食べるには多すぎる量なので、ジャムを作り始めました。ジャムの作り方は、某クッキングサイトを参考にしたらしいです。
ザルを使って、ある程度煮込んだヤマブドウを
種と皮をしっかりこします。
これが、結構な重労働だったらしく
最後の方は、”しんどい〜”と言いながら・・・
こちらが、こしたもの。
奥の緑色のボウルに入っているのが実と汁。
手間の白い器に入っているのが、種と皮。
実と汁に砂糖を加え、どんどん煮詰めていくと・・・
甘酸っぱい、ヤマブドウのジャムになりました!
味見したところ、とっても美味!
こちらは、皮と種に水を加え、一煮立ちさせて
ヤマブドウジュースに!
 山の秋の恵みを存分に楽しむ、佐渡研究室の学生でした〜。

2018年10月22日月曜日

7月22-31日に開催されたさくらサイエンスプラン実習_JSTのHPにアップ

7月末に開催されたJSTさくらサイエンスプラン_中国科学院シーサンパンナ熱帯植物園の実習報告が、JSTのHPに掲載されました!以下、是非ご覧ください。
https://ssp.jst.go.jp/report2018/k_vol064.html

なお、本ブログでも掲載しています↓合わせてご覧ください!
http://sadoken.blogspot.com/2018/08/2018723727-from-xishuamgbanna-tropical.html

2018年10月15日月曜日

福島大学(9/28〜30)

皆さん、こんにちは。佐渡では、先週辺りよりカメムシが越冬場所を探して、人家近くに大量に出現しております。

9月28日から30日の2泊3日で福島大学の学生さん、教員、関係者の計17名が来島されました。福島大学の皆さんが共同利用実習で佐渡ステーションを利用されるのは、初めてになります。
初日は、夕方のフェリーで到着しました。
夜は、お寿司で乾杯!
これ、全てノドグロのお寿司。
翌日からの実習に備えて、いっぱい食べます!

2日目は、一日中、演習林で自然観察を行いました。
大倉シラバはすっかり秋の気配。

王様の小径のトレッキングもしました。
今シーズン最後のトレッキング?
スギは常緑植物なので、この季節でも緑色の葉をつけています。
他の落葉樹の葉がほとんど落ちており、スギの緑が余計に目立っていました。

風衝地では、センブリやダイモンジソウなどが盛り。
皆さん、しゃがんで地面をじーっと見てました。

こちらは、千手杉。
この数日の雨で池には水が溜まっておりました。

佐渡ステーションに帰って、佐渡の自然についての
講義を阿部助教が行いました。

恒例のバーベキュー打ち上げ。
ちょっと寒かったですが、BBQで暖を取りました。
サザエが所狭しと並びました!
最終日の3日目は、相川にある北沢浮遊選鉱場や田んぼでトキの観察を行いました。この日は台風が接近しており船の就航が心配されましたが、お昼のフェリーはなんとか出て新潟まで戻ることができました。その後も、皆さん無事に福島まで戻られたようです。

福島大学の皆さん、またのご来島お待ちしております!

2018年10月10日水曜日

大阪教育大学(9/19〜21)

皆さま、こんにちは。今年度の実習報告のブログもあとわずかとなってきました。

今回は、大阪教育大学の実習についてご紹介します。9月19日から21日の2泊3日で、大阪教育大学教員養成課程の2回生の学生さん、教員の計9名が来島しました。実習に参加した学生さん達は、小学校や中学校の理科の先生を目指して、日々勉強しているそうです。
実習では、演習林内の様々な森林、草地で
植物観察及び植物採取を行いました。
王様の小径では、風と雪の影響で折れ曲がり、
枝がトンネルのようになっているスギに驚いていました。
教育大の先生から、植物の観察ポイントを教わる学生さん達
風衝地でも、グリーンタフ(緑色凝灰岩)や風の影響で
折れ曲がった樹木を見て驚きの学生さん達
ステーションに帰ると、課題である、採取した樹木の同定
に取り掛かります。同定作業は初めてという学生さんばかり。
さて、これはイロハモミジか、ヤマモミジか・・・
図鑑の記載と葉の特徴を見比べます。

課題が終われば、実習恒例のバーベキュー。
炭起こし、頑張ってください。
では、かんぱーい!佐渡の幸を堪能してください!
最終日は、両津港に向かう途中で
海岸植生の観察を行いました。
なんと、ハマナスは時季はずれの花が咲いていました。
果実と花を一緒に撮影できてしました。
大阪教育大の学生の皆さん、佐渡の自然はいかがでしたか?将来、先生になった時に、生徒さんらに佐渡での思い出話しを聞かせてあげて下さいね。またの来島をお待ちしています。

2018年10月4日木曜日

樹木学実習(9/13〜9/15)

こんにちは。佐渡研M2のIです。
9月13日~16日に実施された樹木学実習の様子を紹介します。今年は農学部、理学部、自然科学研究科の計15名の学生が参加しました。例年農学部の学生だけが参加していましたが、今年から新しい学科編成の学生が対象となったので、複数の学部から学生が集まり新鮮な感じがしました。

樹木学実習では、100種ほどの樹木を採集して同定し、標本をつくります。知らない樹木は図鑑を何度も見比べて調べたり、標本を乾燥させるために新聞に押したり、なかなか骨の折れる作業です。
ビニール袋を配布して、いざ標本採集スタートです。
終わるころには袋がパンパンになります。

高木は高枝切りバサミで採取します。
枝を切るのと、下でキャッチする連携プレーです。
採集中は種名を教えてもらえないので、
採取した枝に豆荷札で番号をつけていきます。


次から次へと、採集ペースは上がっていく・・・

葉のつき方や花・果実などを頼りに図鑑の検索表を見ていきます。
ひとりでじっくり調べるのも、他の人と相談するのも大事です。

実習最後の夜は恒例のバーベキュー!

標本作りを頑張った分、とっても美味しいですね!
(まだ残している作業は…一瞬忘れましょう)
3泊4日、やること盛りだくさんの樹木学実習ですが、みなさんいかがでしたか?
最初はたいへんなことも多いですが、樹木を見分けるポイントがわかってくると、楽しく取り組めると思います。引き続き標本づくりや講義も頑張ってください~

2018年10月3日水曜日

長野大学、他「森里海実習」(9/12〜9/13)

皆さん、こんにちは。今日の佐渡の空は、気持ちのいい秋晴れです!

9月9日から9月13日の4泊5日で実施された、長野大学環境ツーリズム学部「水環境ゼミナール」/公開臨海実習「森里海をつなぐ野外生態学実習」/新潟大学個性化科目「森・里・海フィールド実習」について紹介します。

この実習は、佐渡にある新潟大学の3施設(農学部附属フィールド科学教育研究センター佐渡ステーション(演習林)、朱鷺・自然再生学研究センター、臨海実験所)が協同して毎年、実施しています。長野大学他、全国の大学から公募で集まった学生さんに、佐渡島の森里川海の多様性や生態系とそれらのつながりについて学んでもらいます。

里や海での実習の様子は、臨海実験所のブログに記載されていますので、是非ご覧になって下さい(こちらから、臨海実験所のブログにリンクしています)。本ブログでは、最後の2日間の森での実習の様子をお届けいたします。

今回は渓畔林、半自然草地、天然スギ林、風衝地、スギ人工林と
演習林の代表的な森林、景観を余すことなく観察してもらいました。
渓畔林、大雨や台風のたびに撹乱が起きやすい場所です。
半自然草地の大倉シラバへ。
この場所は、数年前まで林間放牧された牛がいました。
少し、実習の様子からはズレますが、大倉シラバの昔の写真が出てきましたので、その変遷をご紹介します。
放牧中止から数年が経ち、今は背の高い草本や低木が
目立つようになりましたが・・・
4年前の大倉シラバ、現在ほど背の高い草本は目立ちません
さらに遡り、昭和33年の大倉シラバ。
この頃は、農耕の動力源として、牛が活躍しており
林間放牧も盛んだった頃です。白黒でやや分かりづらいですが
背の高い草本、低木は一切無く、芝地でした。
別のアングルから撮影した大倉シラバ。
やはり、背の高い草本や低木が目立ちます。
 
こちらは、昭和の終わり〜平成の始め頃。
上の写真とほぼ同じアングルの写真です。農耕用の牛が減ったとは言え、
今よりも牛の頭数は多く、林間放牧も行われていました。
こうしてみると、大倉シラバは牛の放牧中止により、植生が大きく遷移していることが分かります。
次はスギ天然林の観察です。奥に大王杉が見えます。
こちらは、雪と風の影響で樹形が変形したスギ。
演習林で一番風の強い風衝地。
こちらは、強風の影響で木が生えない草地になっています。
冬に海から谷沿いに駆け上がってくる風は、
一般的な機器では測定できないほどの強さです。
最後に人工林の説明をしました。
天然のスギとは樹形が大きく異なります。
ステーションに戻り、この日、観察した様々な森林、景観
についてレクチャーを受け、体系的にまとめることができました。
そして、最後は課題のレポートを書き上げます。
限られた時間で、皆さん頑張りました。
学生の皆さんがレポート作成に勤しんでいる頃、
教員はバーベキューの準備です。
いっぱい食べてください!
乾杯の後は、焼いて食べて、焼いて食べて・・・
最終日は、佐渡の景勝地の一つ、大野亀を散策しました。
大野亀について説明を受けた後、周囲をぐるっと一周しました。
天気はあいにくの曇りでしたが、二つ亀も見ることができました。
最後は、両津港で解散!皆さんお疲れ様でした〜

実習生、スタッフの皆さん、4泊5日お疲れ様でした。またのご来島をお待ちしています!