2019年6月11日火曜日

2019/6/3-6 東京大学大学院_フィールド科学総論 佐渡島実習

3つ目の実習は、東京大学の生圏システム学専攻に所属する院生の皆さんがいらっしゃいました!
教員3名、学生18名と、大学院の実習ではなかなか大所帯ですね。
実習自体も、河川での水生昆虫調査から田んぼでの農作業、トキ関連施設の見学と3泊4日でボリュームのある内容です。


【1日目】
実習初日は、まず夕食後の佐渡島の自然に関する講義からスタートです。
学生からは「演習林内にそれほど多様な自然環境があるなんて驚き、とても面白い内容だった」という声も聞かれました。
また、翌日から行われる水生昆虫調査の予習として、東大の藤田先生からも特に注目する分類群や環境条件との関係等の講義が行われました。
佐渡島の自然に興味を持つ学生たち
明日の河川調査ではどんな成果が得られるでしょうか
【2日目】
いよいよ野外で実習スタート!
まずは、前週の東邦大と同じ河川の下流域で物理環境の測定と水生昆虫採取を行います。
川幅を測定中
すぐ後ろは青い海!
石に貼りつくニンギョウトビケラの巣。穴が開いているのは旅立った後ですね
どれが生物かわかるかな
午後は上流域での調査です。
天気が悪くても良すぎても大変なのがフィールド調査ですが、涼しい林内なら安心ですね。
お弁当も食べて、さあもう一仕事!
こつこつと昆虫を拾い集めます
カワゲラの成虫も散歩中
先生方も個人的に観察しています(なぜか右足は裸足…?)
寄せ木細工のようにきれいなカクツツトビケラの巣
この日は長い一日…
朝から野外で調査を続けた後、施設に戻ってからも観察・同定作業が続きます。
見慣れない生物に苦戦しながらも、皆一生懸命に顕微鏡を覗き込みます。
疲れも感じさせず、黙々と観察中
【3日目】
皆さんの努力の甲斐もあり、予定より早くデータまとめが終わりました!
そのため当初予定していた観察の続きから、大野亀~二ツ亀経由で散策した後にトキ交流会館へと向かうコースに変更です。
お天気も良く、せっかくなので佐渡のフィールドに出られて良かったですね
トビシマカンゾウもちょうど満開、ラッキー!
アサツキというネギの仲間、野菜のそれです
賽の河原を経由する散策路
これはヒョウタンボク(キンギンボク)、赤い実はかわいいけれど有毒なので注意
イワユリ(スカシユリ)も満開でお出迎え
二ツ亀の名のとおり、亀の甲のような岩がふたつ
風が抜ける木の下でお昼ご飯もおいしいですね
私が同行したのはここまでですが、午後はトキ交流会館の周辺にある自然農法の水田で除草作業を体験したそうです。
夜には近隣の農家さんからお話を聞きながら懇親会を行ったとのことで、楽しく過ごしていただけたようです。

【4日目】
最終日も同行はしておりませんが、水田見学やトキ順化施設の見学等を行い、佐渡島の人と自然の共生について学ばれたそうです。
翌7日には20回目のトキの放鳥が行われたため、放鳥直前のトキにも会えたのかもしれません。

東大の皆さん、盛りだくさんの実習お疲れさまでした!
この実習では残念ながら演習林内には立ち寄らなかったので、ぜひまたの機会にお越しくださいね。


【おまけ】
二ツ亀でおもしろい昆虫を見かけました。
ぱっと見はマルハナバチのような毛むくじゃらの姿。
オオイシアブという他の昆虫を捕食するタイプのアブだそうで、人間は襲わないので怖がらないでくださいね。
ごついけど愛嬌がある顔してます

0 件のコメント:

コメントを投稿