7月22日から25日まで、東邦大学の野外基礎実習がありました。
この実習の目的は演習林内に生息するサドマイマイカブリとカタツムリを捕獲し、その捕食行動等について観察することです。
演習林での開催はコロナ禍に突入して以降初めてとなります。
初日は今回の実習の概要を説明するガイダンスが行われました。
サドマイマイカブリは佐渡島の固有亜種で他地域のマイマイカブリと比較して頭の幅が太くなっているという特徴があります。
2日目は早速ピットフォールトラップを設置します。
ピットフォールトラップは地表徘徊性の昆虫を捕獲する落とし穴のような装置です。
市販のプラスチックコップで調査可能なので家の庭などに仕掛けてみても面白いと思います。
地表徘徊性の昆虫は移動分散能力が低いので、調査地を変えると色々な違いが見られるかもしれません。
地表に設置したピットフォールトラップ
ピットフォールトラップの設置後は下山し、演習林宿舎裏の避難路付近でカタツムリの採集を行いました。
採集したカタツムリは宿舎に持ち帰り、形態計測を行いました。
3日目は設置したピットフォールトラップの回収です。
しかし、ピットフォールトラップを100個以上設置したにも関わらず、サドマイマイカブリを1匹も捕獲することが出来ませんでした。
1匹も捕獲できなかったのは今回が初めてとのことでした。
急遽、林道沿いの踏査を行い、再度捕獲を試みたのですが、この日は最後までサドマイマイカブリを発見することはできませんでしたorz
演習林に帰ってからは演習林の阿部先生による講義がありました。
今回はサドマイマイカブリが捕獲できず一時はどうなることかと思いましたが、学生からは楽しかったという声が聞かれ、大変ホッとしております。
来年こそはサドマイマイカブリを捕獲できると良いですね!
0 件のコメント:
コメントを投稿