2020年11月7日土曜日

10/31漂着イノシシ掘り起こしワークショップが開催されました!

こんにちは!佐渡研究室4年の者です!

今回は10月31日に行われたイノシシ掘り起こしワークショップについて書いていこうと思います。このワークショップは永井エヌエス知覚科学振興財団の助成のもと開催されました。さらに、今年度初の佐渡ゼミ(佐渡島に来島する研究者などに行っていただいているゼミ)の一環でもあります。
このワークショップには4組12名の親子と新潟大学や新潟市内の専門学校生ら総勢28名が参加しました。講師は大阪自然史センターの西澤真樹子さん。ホネホネ団の団長として知る人ぞ知る方です。とうとう団長も佐渡島へ上陸です!

佐渡島では2016年に1回、昨年から今年の冬は4回(湾に浮いていたものを入れると5回)、特に冬場にイノシシが漂着しています。柏崎市もイノシシの目撃が増加しているそうで、生きたまま佐渡島上陸をしないか、冷や冷やしています。佐渡島はイノシシは現在生息しておらず、もし上陸すると、島の生態系(下層植生がとても豊か!)や農業など、大打撃を受けること必至です。

さて、イノシシ掘り起こしワークショップは、佐渡島への生き物移入のルートや、もしかしたら泳いでやってくるかもしれないイノシシについて知るための、とても貴重な研究にも繋がります。

ワークショップは以下の流れで行いました。

①2020年4月に佐渡市素浜に漂着したイノシシ(保健所で消毒済み)の掘り起こしと骨の分別・洗浄作業    

②タヌキの解剖の見学や、様々な哺乳類の骨格標本のクリーニング、骨パズルの組み立て体験

①の作業では、最初は「臭い~」や「気持ち悪い~」といって初めはなかなか乗り気じゃない子も、マキコ団長の生き物の体に関する説明や現代の佐渡島第一号イノシシ標本となる貴重なご遺体であるという話を受けて、ピシッと空気が変わり、粛々と皮の中から骨を探し、団長から分配される骨を厳かに受け取りました。受け取った骨を洗いつつ骨をじっくり見ることで、最終的には臭いも気持ち悪さもどこへやら、時間も忘れ興味津々で作業していました。かくいう自分も最初はにおいにやられて乗り気じゃなかったのですが、骨を探す作業(マキコ団長の助手)が途中から楽しくなり、夢中で骨を探してました。

骨の分別作業をしているときの様子です。子供達と夢中で骨探しをしてました笑。
骨についてる肉を洗い流しています!

②の作業では自分はタヌキの解体作業に集中していたため、他の参加者の様子はあまり把握できていないのですが、親子で熱心に骨をクリーニングして、標本に仕上げる作業に集中していたようです。骨クリーニングが終わった人たちは、骨パズルの組み立てに夢中で取り組んでいたようです。
骨パズルに興味津々でした!!
イノシシの死体から骨の分別作業を行うことや、タヌキの解体作業(自分たちの体の構造を知ることになります!)など、人生で1回あるかないかの体験なのでとても貴重な経験をさせていただきました。骨への興味もわいてきました!生き物の体の構造を理解し、生物標本の重要性を肌で感じた子供達の将来にこうご期待ですね!
参加者の皆様お疲れ様さまでした!!

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