6月14日から2泊3日の日程で島嶼生態学特論実習が行われ、新潟大学の院生4名、静岡大学の院生3名、日本環境専門学校の学生2名の計9名が参加しました。佐渡研究室の学生も急遽も併せて3名追加参加しました。
この実習では佐渡の演習林や妙見山を散策しながら島嶼に形成された森林の特徴を観察しました。
また、植物写真家のいがりまさしさんを講師としてお迎えし、野外での植物写真の撮影方法について、講義や現場での実演を交えながら解説していただきました。
まず初めに、白雲台の展望台から佐渡島の成り立ちについて解説があり、佐渡島を構成する大佐渡と小佐渡はかつて独立した2つの島であったことなどが説明されました。
続いて妙見山の散策
道中のブナ林
ガクウラジロヨウラク
山頂付近の植生は低木や草本で構成されていました。ほとんどの植物が人間の胸ぐらいの高さしかなく、これは冬場に雪の上に飛び出した枝が低温に耐えられず枯死してしまうことが原因だそうです。
ステーションに戻ってからは実習参加者が普段行っている研究を紹介する場が設けられました。分野の異なる様々な研究について情報が得られることも共同利用実習の醍醐味です。学生同士でも活発な意見交換がされていました。
続いていがりさんによる講義が行われました。写真撮影の基本知識(露出補正など)について丁寧に解説していただきました。
実習2日目は演習林内で実際に植物を撮影しながら、被写体の選び方や構図のとり方、撮影に適した光の向き、一眼レフ以外のカメラ(コンパクトカメラやスマホ)で植物を撮影する際のコツなどについて解説していただきました。
いがりさんのアドバイスを受け熱心に撮影をする学生
コンパクトカメラで撮影したアカツメクサ
スマホで撮影したホオノキと空
ステーションに戻った後は日中に撮影した写真の講評会を行いました。学生ごとに被写体を捉える切り口が異なり、とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。
最終日は大野亀を散策
遊歩道の脇に咲くトビシマカンゾウの花
今回は2泊3日の短い期間でしたが、写真撮影の様々な技術についてお話を伺うことが出来、大変勉強になりました。いがりさん、今年も講師を引き受けていただきありがとうございました。
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