2019年9月30日月曜日

新潟大学快速指南_中国語のパンフレットが出来たそうです!

新潟大学快速指南というパンフレットが出来たそうです!以下からダウンロードできます。
佐渡自然共生科学センターは、佐渡島生態可持続発展(发展)中心というんですね。
https://www.niigata-u.ac.jp/en/wp-content/uploads/2019/09/62da3b1d3a3e5c036b9613c45186dc8c.pdf

2019年9月29日日曜日

リマインダー:本日19時から佐渡ゼミです!

第38回佐渡ゼミ
日時:2019年 9月 29日(日) 19:00-
場所:新潟大学 佐渡自然共生科学センター 演習林 (佐渡市小田94-2) 講義室

演題1
発表者:小山泰弘氏(長野県林業総合センター)
タイトル:「戸隠神社杉並木における近年の樹高成長」

演題2
発表者:今井正憲氏(京都府森林技術センター)
タイトル:「『育林ガイドライン』の方向と着地点」

演題3
発表者:中田理恵氏(静岡県農林技術研究所森林・林業研究センター)
タイトル:「散水条件が菌床椎茸発生に与える影響」

※事前申し込み、参加費不要です
※どなたでも参加可能ですので、ご興味のある方は直接会場までお越しください

2019年9月24日火曜日

2019/9/9-13 長野大学・公開臨海・新潟大学合同_森里海実習

9月は大型実習が続いて忙しい毎日です。
30日のうち、演習林として実習に関与しない日は6日のみ、逆に2つの実習が重なる日も3日含まれます。

今年も、佐渡自然共生科学センターの3施設(森:演習林、里:朱鷺自然再生学研究施設、海:臨海実験所)が協力する「森里海実習」が行われました!
こちらは4泊5日で佐渡島内の森・里・海に関わる自然環境を体験するという、盛りだくさんな内容となっています。

参加者も全国各地の11大学から29名の生きもの好きが集まりました。
どこの施設でも、隙あらば自分が好きな生きものを探しに行こうとする積極的な学生さんが多いことが印象的でした。


【1日目】
両津港に到着した御一行は、まず「里」パートの実習から始まります。
トキ交流会館でさっそく里山やその周辺環境に生息する生物の講義を聴き、施設前で野生トキの観察を行いました。
観察はトキがねぐらに戻ってくる時間に設定されており、大群で飛び交うトキの姿を目にすることができました。
佐渡ならではの里山環境と生物の関係を学びます
施設前で待っていると…
夕空を飛び交うトキの群れ!
夕食は立食形式で自己紹介をしながら
【2日目】
引き続き里パートの実習です。
キセン城での水生生物観察やトキに関する講義、さらに佐渡島固有種のサドガエル観察と、盛りだくさんの内容です。
この日は、早朝5時前からねぐらを出るトキの観察に参加した人もいました。

夕方には臨海実験所に移動し、「海」パートの実習へと突入します。
施設前の岸壁で、灯りに集まる生物の採集と観察を行いました。
詳しい種同定は翌日に持ち越しでしたが、一部の学生さんは待ちきれない様子で、自主的に図鑑を手に観察していました。
確かに、競争率が低いこの時間ならゆっくり観ることができますね。
いざ、夜間採集へ!
光に集まってきたサヨリも捕れました
先生の解説に興味津々で聞き入ります
【3日目】
この日は演習林は実習に参加していないのですが、海パートの実習内容が続きます。
佐渡の海環境や周辺に生息する生物の講義、磯でのシュノーケリング採集、川での生物採集を行い、各自が種名まできちんと調べたとのこと。
昼前に急激な雷雨が通り過ぎましたが、学生さん達はその前に一足早く磯での採集を終えていたようで安心しました。

【4日目】
いよいよ「森」パートがスタート!
朝一で臨海実験所から演習林宿舎に移動した参加者は、そのまま山頂付近に位置する演習林へと向かいました。
川沿いの渓畔林~スギ人工林と天然ヒノキアスナロ林~大倉シラバの草原~大王杉~風衝地~千手杉と周辺トレッキングと、こちらも盛りだくさん。
演習林を半日回っただけで、これほど多様な環境が存在することに驚いたのではないでしょうか。
渓畔林ではサワグルミとオニグルミの実の違いを学びました
人工林の傾斜にはちょっとだけ苦戦
秋の花畑のような大倉シラバ
風衝地もススキが揺れて美しいですね
こちらはダイモンジソウ…「大」の字が見えますよね?
千手杉の周辺では、天然杉の森林を観察しました
モリアオガエルを見つけてうれしそう
宿舎では、観察してきた森林を復習しながら講義が行われました。
そして夜はお待ちかねのバーベキュー!
地元産の美味しい食材に囲まれながら、佐渡での最後の夜を楽しみました。
たくさん動いて学生達もお腹がすいたのか、少しも残さず食べてくれました!
バーべキューのあとも、翌日に提出する課題を遅くまで頑張っていたようですよ。
佐渡の植生環境はまだまだ多様です
最後の夜はやっぱりバーベキュー!
学生が海で釣った魚も一緒に焼いていただきました
【5日目】
出発の朝は無事に課題を提出し、学生さん達も一安心の様子。
盛りだくさんの森里海実習は、佐渡島の北端近くにある大野亀での散策で締めくくりとなります。
心地よい風の好天に恵まれるなか、秋の草花が多く咲いていました。
捕虫網を手に、草地を駆け回っている学生さんもいましたよ。
長野大の高橋先生から、締めの挨拶です
大野亀は秋晴れのいい天気!
チョウの仲間が採れたようです
参加された皆さん、ご満足いただけたでしょうか。

今後は森・里・海をつなぐ重要な要素として「川」のパートを拡大し、さらにさらに内容を充実させようという案もあります。
興味をもたれた方は、ぜひ来年度以降の開催をチェックしてくださいね。

【おまけ】
演習林の林道脇に、ひときわ目を引く巨大なキノコが出現していました。
その名も、カラカサタケ。
写真のものはまだ傘が開き始めて間もないためまんじゅう型ですが、成熟すると平行に開いてさらに大きく感じますよ。
高さ約 30cm、すっと真っ直ぐ立つ姿が凛々しい

2019年9月21日土曜日

2019/9/19-20秋季演習林協議会

さて、今週は演習林協議会のため福岡の九大演習林などに行ってきました。
開会です。
 今回は日本海側をなめるように飛行したため、しまんちゅにはたまらない空の旅で、九州へ。
佐渡島

能登半島

隠岐
前日の18日は共同利用拠点のWGもあり、共同利用拠点としての利点や問題点、将来について話し合いました。
 演習林協議会の会場は笹栗にある久山温泉ホテル夢家でした。翌日は森林セラピー基地笹栗の落陽コースと九大の森の見学です。
大和の大杉
葉を見ると日本海側のウラスギタイプのしなやかな葉でした。周りの植林のスギは、ウラスギっぽいものもオモテスギっぽいものもありました。

次は、九大の森へ。
こちらはシカの影響か
下層植生がちょっと貧弱。。。
メタセコイヤが有名で、観光客も多いそうです。
今回の一押しはナツエビネ(九大の森ではないですよ)。
ナツエビネ
場所はないしょ

2019年9月20日金曜日

第38回佐渡ゼミ開催のご案内(9/29 19:00- 佐渡演習林 講義室)

皆さまこんにちは、実習報告の合間に次の佐渡ゼミのお知らせです!

今回は、盛りだくさんの3講演が予定されております。
森林施業研究会・大阪教育大学 実習の一環として、3名の方にご講演頂きます。

ご興味を持たれた方は、ぜひ演習林にお越し下さい。

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第38回佐渡ゼミ

日時:2019年 9月 29日(日) 19:00-

場所:新潟大学 佐渡自然共生科学センター 演習林 (佐渡市小田94-2) 講義室

演題1
発表者:小山泰弘氏(長野県林業総合センター)
タイトル:「戸隠神社杉並木における近年の樹高成長」

演題2
発表者:今井正憲氏(京都府森林技術センター)
タイトル:「『育林ガイドライン』の方向と着地点」

演題3
発表者:中田理恵氏(静岡県農林技術研究所森林・林業研究センター)
タイトル:「散水条件が菌床椎茸発生に与える影響」

※事前申し込み、参加費不要です
※どなたでも参加可能ですので、ご興味のある方は直接会場までお越しください

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2019年9月18日水曜日

新潟大学農学部トルコ人留学生実習

新潟大学農学部にトルコから短期留学中の学生さんが8/26~27の日程で佐渡に来島しました。今年は学生、教員合わせて22名の実習となりました。佐渡では演習林やトキの森公園、佐渡金山の訪問などを通して、佐渡の自然や文化を学びました。

まずは、朱鷺の森公園から。
トルコにもホオアカトキ(Geronticus eremita)というトキ科の鳥がいて、トルコ人学生の間でも馴染みのある種のようです。
佐渡金山の見学。例年盛り上がること必至の金の延べ棒取り。今年も一人の学生さんが成功していましたよ。

演習林に向かう前に、乙和池で佐渡で典型的なブナ林を観察しました。

一日目の夜には本間先生から佐渡の自然に関する講義を受けました。

夜は恒例のBBQ。サザエなど海の幸も多く用意され、佐渡の食材を満喫しました。もちろん、演習林での食事はハラル(イスラム教で許されている、豚肉などを使っていない食べ物)対応です!
 二日目は演習林の見学からです。乾燥した気候のアンカラ(年降水量400mm程度)からの学生も多かったので、豊富な降水がある佐渡の森林はどのように映ったのでしょうか?

金剛杉の見学。
風衝地での記念撮影。
1泊2日の駆け足での実習でしたが、佐渡を楽しんでいただけたでしょうか。
I hope you enjoyed the visit of Sado Island, see you again.
Güle Güle!

2019年9月17日火曜日

2019/9/8 公開臨海実習

そして静岡大実習の裏では、並行してまったく別の「公開臨海実習」も行われていました。
こちらは臨海実験所で5泊6日の長丁場の実習の締めくくりとして、演習林の施設見学と大野亀の散策を行うものです。

静岡大実習の皆さんが演習林に出発してすぐに、入れ替わるように公開臨海実習の学生29名が立ち寄りました。
今回は、私まつくらが初めて「佐渡の自然」の講義を担当させていただきました。
つたない説明ではありましたが、皆さんに佐渡の自然の美しさやすばらしさが伝わっていればうれしいです。

講義の後は、大野亀に立ち寄って港に向かいます。
トビシマカンゾウの季節(6月)以外に立ち寄るのは初めてでしたが、秋の質素な草花も多く咲き、天気もよく気持ちよい散策となりました。
(少し暑いくらいでしたね)
長野から来た学生さんには、植物に詳しい人もいて楽しんでもらえたようです。

ぜひ今度は別の実習で、演習林もゆっくり滞在してくださいね。
秋の草花が咲く小路を散策
メイン?の鳥居の前で記念写真
ツリガネニンジンは釣鐘型ですが、下から見るとキキョウの仲間というのがよくわかります
クリーム色のアキカラマツの花は繊細でかわいい
イタドリも満開!大野亀をバックにいい存在感を出していました

2019年9月13日金曜日

2019/9/7-9静岡大学実習

実習、まだまだ続きます。9月7日から9日は静岡大学の学生を中心に実習を行いました。初日は第37回佐渡ゼミ「世界の高山植物」(増澤武弘 先生・静岡大学理学部客員教授)が開催され、実習参加者だけではなく佐渡島内から多くの方にお越しいただきました。40名近くに上り、慌てて椅子も多く用意しました。
佐渡ステーションで行った佐渡ゼミでは、過去最高人数!?
 翌日から本格的に実習開始です。まずは渓畔林の観察から。
たわわに果実をつけているサワグルミ
しかし、今年は実をたくさんつけている木は少ないようです

人工林の観察
手入れが行き届いた人工スギ林は美しいです

大倉シラバにも上り、
半自然草地の観察を行いました
ススキがシーズンです!

王様の小径トレッキング。
トンネルのような尾根のスギをくぐります

演習林では密度が低いブナを観察

風衝地は風も霧もなく、暑い陽気でした
晴天の空とともに

チョウジギクArnica mallotopusは今が満開です
茎の上部の白い毛がよく見るとモフモフで可愛い

金剛杉で記念撮影

夜はもちろんBBQ
ボスのコンサートも盛り上がりました

最終日は「真野鶴」で有名な尾畑酒造見学
尾畑酒造では「学校蔵」という廃校を仕込み蔵として
演習林のスギを漬け込んだ日本酒を販売しています!
盛りだくさんの3日間。みなさん、楽しめましたでしょうか?フォッサマグナの南の静岡と北に位置する佐渡との相違点など、色々観察できたのではないでしょうか?とても熱心な方が多く、私も楽しめました。またぜひ佐渡にお越しください!