エゾ梅雨の合間を縫って、道南へ行ってきました。行きたかった奥尻島です。日本海側の島は、佐渡と比較すると面白い生物相があるはず!
コロナウイルス対策で、特に医療体制が脆弱で高齢者の多い島の人たちは外部の人が入ってくることに注意している時期です。ということで、公共交通機関は早朝など、あとはレンタカーで、最小限の人との接触になるよう配慮して行ってきました。
奥尻島の最高峰は神威山で標高584m。面積は143km²、周囲長約84㎞。2700名ほどの人口だそうです。全体的には300mちょっとの稜線が続く、平たい島です。ちなみに佐渡は標高1,172 mの面積855km²。
まずは奥尻島の風景から…
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いざ、奥尻島へ 実は、帰りの船からです(行きは霧だったので) |
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球島山展望台から |
さすが島です。晴れて気温が上がると、東側の海から霧が上がってきました。
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こちらは幌内川
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奥尻の川は人工物でコントロールされている川が多いですが、人家のない北西側はこんな感じの川があります。濁流なのは、前日までの雨のせい。島は流路が短いので、あっという間に濁流になります。
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奥尻には田んぼも広がっています。特に南部。
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佐渡と同じで山から海にそそぐ河川は多く、田んぼもあります。ワイナリーも酒造もあります。
そして、海岸沿いで目を見張るのは・・・!
ウニロード!
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道路わきの塀の上には、 ウニの殻が永遠と置かれています
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犯人はカラス。7月15日がウニ漁の解禁だそうですが、すでに身はたっぷり。カラスはそれを拾って、道路に落として、安全な塀の上で食べているそうです。早朝、カラスが落とすウニを横取りしようと待っていましたが、落としてもらえませんでした。
続いて海岸沿いの花。
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エゾオグルマソウ 葉っぱが肉厚でいかにも海岸の植物 |
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ハマハコベ こちらも多肉 初めはマンネングサの仲間かと思いました… |
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ハマベンケイソウ
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奥尻に来たら会いたい植物。バシクルモン。あっさり会えました。
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バシクルモン
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今回の目的の一つ。ツリガネニンジン。
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ちょっと花が大きい感じもしますが、 いたって普通のツリガネニンジンでした |
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エゾフウロソウ
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他にもエゾニュウ、エゾカワラナデシコ、エゾカワラマツバなどがいたるところで咲いていました。
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こちらはエゾカンゾウ 佐渡のトビシマカンゾウはもう花終わりですが エゾカンゾウは今も見ごろでした |
つづいて、森の様子。
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ブナ林の林床 チシマザサが多いです
林床はササが多く、佐渡のように低木はそれほど発達していません。ツルシキミやエゾユズリハ、ハイイヌガヤなどがひっそりありました。 |
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ブナ
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大きいですね。やはり、北のブナの葉は大きい!ほかには、ミズナラ、エゾヤマザクラ、ハルニレ、シナノキ、カエデの仲間(イタヤカエデ、アカイタヤ)、ナナカマド、ハリギリがありました。
奥尻と佐渡島での植生の共通点や違いを見ていきましたが、地震や津波被害に関しては共通して学ぶべきところが多いと感じました。他人事では決してないと肝に銘じないといけませんね。
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