2020年7月6日月曜日

梅雨時のキノコ調査

梅雨らしく、毎日雨だらけでじめじめした日が続いています。
九州では災害級の大雨にもなっており、心配ですね。


卒研生の菌類相調査も、今回は大雨の中行われました。
宿舎に帰ってからも連日連夜の同定作業で、なかなかしんどい1週間となりました。

スギ倒木上のヒメカバイロタケの大群生を発見

特にベニタケとクヌギタケの仲間は図鑑を見ても種同定が困難で…しばらく見るのも嫌になったかもしれません(笑)。
おそらくまだまだ未記載の種が多く存在するのだと思います。

その分、菌類に関する知識と技術は蓄えられていることでしょう。
社会に出る前の今だからこそ、興味あることに没頭できる貴重な時間だと思ってめげずに頑張ってください!!

モモイロダクリオキン…白っぽいけどアカキクラゲの仲間でした

ワカクサタケ…幼菌は鮮やかな緑色ですが成長すると地色の黄色になる面白いきのこ

センボンイチメガサ…猛毒のコレラタケの仲間にそっくりなので注意!



↓こちらは調査とは別で観察したミドリスギタケ(有毒)というきのこです。
演習林の公用車の車庫裏で、朽ちた杉の材から発生しているのを技官さんが発見して教えてくれました。
傘の上にところどころ緑色の「しみ」ができます

ひだは鮮やかな黄色、膜質のつばあり

身近でも観察できるのがきのこの面白さ。
これから秋にかけては次々と多様な種類が入れ替わっていくので、ぜひ気にしてみてくださいね。


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