ようやく夏らしい気温になりましたが、毎日暑くて大変ですね。
さて、小佐渡でユキツバキの葉内生菌調査を行っている4年生、H君のサンプリングに同行したところ…
道脇の木の根元に、落ち葉に紛れて白いとげとげが生えた黒い棒のようなものを発見。
左のヒメアオキの下です、わかるでしょうか |
アップにするとこんな感じ |
これは、図鑑で見たオサムシタケに間違いない!!
というわけで、サンプリングは学生さんに任せて、せっせと(慎重に)土堀を開始。
手伝わなくてごめんなさいね。
佐渡はオサムシ類が歩いているところを頻繁に目にします。
これはオサムシタケに出会えそうだと思っていたところ、ようやく念願かないました。
わくわくしながら掘り始めると、意外と深い…。
植物の根も絡まっており、菌本体を切ってしまわないように慎重に掘り進めます。
4~5cmほど堀ったところでようやく、土の中に光沢が見え始めました。
この光沢は、オサムシに間違いない!! |
そして、全容がこちら↓
緑がかった光沢のアオオサムシ成虫から伸びる、オサムシタケという冬虫夏草です。
これは美しい!
幼虫から生えることもあるようですが、成虫の方がテンションは上がりますね。
この写真のような白いピンが生える形状は無性世代の子実体(シンネマ)で、ごくまれに有性世代を形成することがあるようです。
ちなみに、佐渡島のアオオサムシはサドアオオサムシ(Carabus insulicola sado)という固有亜種として扱われるようです。
寄生菌の方は全国的に共通しているのでしょうか?
…しかしこれは、サンプル集めがなかなか大変そうですね。
こちらは乾燥標本として保管し、学生実習や地域のイベントなどで紹介できるようにしたいと思います。
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