2025年5月21日水曜日

新潟日報にクジラ回収の記事が出ました!

体長4メートル超…クジラの死骸、佐渡市・真野湾海岸に漂着 標本作りへ研究者ら慎重に骨回収|新潟日報デジタルプラス
 https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/610909

ホネホネ団団長、手伝っていただいたみなさま、ホネは演習林で静かに眠っております。また掘り起こすその日まで…

新潟日報の紙面のほうが後日アップします。とりあえず今日はもう一つの海の幸、岩ガキ。
海から恵がいっぱい

2025年5月18日日曜日

基礎農林学実習①(5/17-18)

今年度初の大型学内実習、基礎農林学実習を行いました。農学部に入学して、佐渡で実習を行うことがないプログラムの学生を対象に、今回は生物資源プログラムと食品科学プログラムの33名での実習です。
初日はあいにくの雨でしたが、何とか行程を終えることが出来ました。この時期での基礎農林は初めてですね。まだカタクリも咲いており、雪も残る山の上に上がりました。
車の中から、雨で曇っていますが
前の車が雪の壁が残る道を走っていくのが見えます

こちらは風衝地
谷の成立や強風、霧の発生がつくる植生の観察を行いました

天然杉(金剛杉)の観察
この後に行く人工林と天然林の比較をします
翌日は、曇りで、里山の野外実習にはちょうどよいお日和でした。佐渡のロングライド(自転車でぐるりと回る)も開催されている日で、演習林宿泊施設を出発しての車窓から、たくさんの自転車とすれ違いました。
まずは里山の二次林の観察

つづいてビオトープの池の生物の採取と観察をします

一番取れたのは、アメリカザリガニ…

在来種のキタノメダカもたくさんいました
ほんの少しの滞在でしたが、佐渡島の面白さを少しは体感できたでしょうか?また季節を変えて、その魅力を感じに来てください。調査研究でも、是非、どうぞ!

2025年5月16日金曜日

ハクジラの埋葬と鯨骨スープづくり

4m強のハクジラの骨の回収を終え、臭い臭いと非難を受けつつ、貴重な骨を標本にすべく、厳かな埋葬を行いました。
ミニユンボで墓穴を掘ります
埋葬を待つ骨たち
つい最近、佐渡島で初めて前方後円墳発見!のニュースがでましたが、それにあやかり、古墳を捏造している人がいます。
古墳捏造中
出来ました!
肩甲骨・上腕骨・下顎骨は別途プールに浮かべます。鯨骨スープを作成するためです(冗談です)。
微生物たちに骨についた肉を分解してもらいます
演習林名物、鯨骨ラーメンが出来上がるまで、今しばらくお待ちください。

2025年5月15日木曜日

クジラの漂着とその回収

なにわホネホネ団団長が来島する予定の数日前(5/9)、イルカらしきが漂着したという連絡がありました。 なんというタイミングなのでしょう!しかも週末の大荒れの天気で、海獣は移動し、階段下のベストポジションに移動しておりました。もう、解体・回収するしかないですよね!港に団長をお迎えして、ホームセンターで備品を徴収し、現場へ直行です。今回のメンバーは団長、学生3名、佐渡在住の常連家族、私、の計8名でした。
あまりの大きさに(頭も欠け、背びれも見えなかったこともあり)
はじめはトドかと思いました…

体長4m(欠けている部分を足すと4m強)
デカい!過去一(カマイルカやキタオットセイなど)の大物

ちゃくちゃくと解体をすすめますが、お見せできない画像ばかりなので
これならいいかな・・・という写真
学生さん、汗でレインコートがしけっています
(30分おきの給水などしております)

ほぼほぼ解体終わり、
骨たちが回収されてた様子

骨たち、積まれた

この後は、埋めて、ホネホネ団が掘り出しに来るまでお待ちする予定です。ちなみに、この帰りに国仲平野でイタチの轢死体も拾いました。

2025年5月10日土曜日

新潟側の春植物

今回は新潟、長野、福島の県境付近の植物たちの紹介です。
いきなりゴージャスなニリンソウに会いました。

八重の花の大きなニリンソウ

こちらは…イチリンソウ
佐渡では見ないですし、新潟側でも分布は少なそうです

イカリソウ
佐渡では見ないピンクのイカリソウは新鮮ですね


今年は春が遅く(長く?)カタクリもまだ花盛りでした

こちらは花弁がハート型(切れ込みのある)ユキツバキ

白花のエゾエンゴサク

コシノチャルメルソウ

佐渡ではあんまり見ませんが、本州側に行くと人里付近でよく見るヒメスミレ

本州の多雪地の春、佐渡では見られないもの、佐渡では普通なのに新潟側ではほとんど見られないものの比較が出来て面白いですね。

2025年5月3日土曜日

佐渡の春植物_part7 (演習林風衝地)

 GW、いつも通りの軽トラと、この時期ならではキャンピングカーが多く外海府を走っています。
さて、雪解けもだいぶ進んだ演習林(5/1)。昨日(5/2)に演習林の除雪が終わり、全面開通になりました。そんな風衝地にも春前線が来ています。
萼片が何重にもなっているミスミソウ
(葯も全部白いピュアホワイト)
風衝地の雪の様子です。
だいぶ雪も解け、周囲はミスミソウなど真っ盛りでした

風衝地の林の下で、だれ?

ミヤマスミレです!
群生していました。紫がすごく濃くて、目立ちました!

ちょっとびっくりなことが・・・。
いつもはクロサンショウウオだけ産卵する、春先に消えてしまう池で、今年はヤマアカガエルも産卵していました。サンショウウオが産卵する池は、大きめの深さがある池(もしくは小さな水たまり)ではない限り、ヤマアカガエルは卵を産んでいないことが多いのですが、この浅い池では初めて…。今年はサンショの影響で膨満化したヤマアカが見えると思います(池が干からびなければ)。

この、サンショとヤマアカと、池の環境との関係、謎が深まります。
反射して見えにくいですね
真ん中にヤマアカの卵があります
次の更新では、シラネアオイとか見られるのでは…

2025年5月2日金曜日

ミゾゴイ

 急に変なの現れるので、大佐渡の森林はいつでも新鮮…
ミゾゴイ
羽に黒い線の模様があります

2羽いました
繁殖しているといいな…