2019年3月31日日曜日

森林学会、野外教育学会、自主エクスカーション(3/23-24)

 皆さん、おひさしぶりです!かんです。あっという間に三月も終わろうとしていますね。さて、今年度最後の実習です!(気分的には、31年度最初の実習ですが・・・)

 日本森林学会と日本野外教育学会の合同自主エクスカーションを行いました!13名の学会関係者が来島し、早春の佐渡を楽しみました。

 今回は、積雪のため、演習林への入林はできませんでしたが、そろそろ顔を出し始めた春植物の観察をメインに実習を行いました。本ブログの他の記事でも紹介されていますが、佐渡の春植物は、非常に見ごたえがあります。
まずは、佐渡の自然についての講義。演習林に入れない代わりに、
写真で演習林の自然を紹介しました。最近、設置されたテレビ会議
システム用の大型液晶ディスプレイを初めて使わせてもらいました。
夜はお寿司とオードブルで懇親会をしました。
皆さん、佐渡のお寿司いかがでしたか??

メインの2日目です。
最初に、史跡 佐渡金山の宗太夫坑を見学。

皆さん、各所に設置されている説明の看板を
一つ一つ丁寧に見てらっしゃいました。

とはいえ、このコース、一番盛り上がるのがコレ。
第2展示室にある、金の延べ棒(本物)を片手で
取り出そう!というチャレンジ体験。この延べ棒は、
見た目よりもかなり重いです。

まあ、無理でしょ。って見ていたら、なんと!
実習生が取り出すことに成功!!

成功者には記念品が贈呈されます。
やったね!!

しかも!!実習生の中から二人目の成功者もでました。

佐渡金山の興奮も冷めやらぬうちに、本日の(私的)メイン
春植物の観察です。

この日は、朝から冷え込んでいて、
一時、降雪もありました。

そのせいか、カタクリもちょっとションボリ気味
(いえ、曇りや雨の日は花は閉じるのです)


オオミスミソウは咲き乱れており、様々な
色のオオミスミソウを観察することができました。
最後に、トキの森公園へ!残念ながら資料館はリニューアル中で入れなかったのですが、トキふれあいプラザでは、トキが元気に飛び回ったり、エサを食べる様子を観察することができました。また、野外でもトキを観察することができました!

 自主エクスカーションに参加された皆さん、ありがとうございました。またの来島をお待ちしています!魅力的な実習はまだまだありますよ!

 最後に、私事ではありますが、私「かん」は、この三月をもって、佐渡ステーションを退職することになりました。今まで、ブログを読んで下さったり、また、実習などで来島された皆さん、ありがとうございました。4月からも新天地でがんばります!

 本ブログは、もちろん今後も更新されます。これからは、私も一読者として、この佐渡研ブログを楽しみたいと思いますので、よろしくお願いいたします!

2019年3月28日木曜日

佐渡研究室大学院生が新潟大学学生表彰を受けました


 315日、佐渡研究室の大学院博士後期課程在学中の中野君が新潟大学学生表彰を受けました。
 新潟大学学生表彰は、在学期間中に優秀な学業成績を修めた者、学術研究活動で高い評価を受けたもの、課外活動において顕著な成果を挙げたもの及び社会活動等において高い評価を受け、本学の名誉を高めたと認められた学生等について、学長が表彰するものです。
 今回、中野君は、学術研究活動において顕著な成果を挙げたものとして、研究成果「高木性樹木サワグルミの多雪環境への適応と個体群維持機構に関する研究」の成果を国際植生学会(20162017)において発表し、同研究成果を雑誌「Plant Ecology」に投稿、掲載されたことが評価され表彰となりました。




2019年3月26日火曜日

佐渡ステーション(演習林)の崎尾均教授が、生態学会大島賞に続き,「2019年度日本森林学会賞」を受賞し、3月21日(木)に朱鷺メッセ新潟コンベンションセンターで表彰式と記念講演が行われました。
「日本森林学会賞」は、日本森林学会会員であって、森林科学に関し画期的な業績によってとくに貴重な学術的貢献をなしたと認められる者に授与されます。受賞対象となったのは、崎尾教授の著書「水辺の樹木誌」(2017,東京大学出版会:ISBN:978-4-13-060235-8)です。同誌では、河川周辺に分布する様々な水辺の樹木の生活史や更新動態を30年以上にわたる長期研究において明らかにしました。特に、樹木の生活史が河川攪乱と密接に関係していることをフィールド調査によって示しています。また、水辺林の保全、再生や修復方法などを検討し、水辺の管理指針としてまとめました。これらの長期の観測とフィールドでの実践的な研究が評価され、今回の受賞となりました。



佐渡ステーション(演習林)の崎尾均教授が、「第12回日本生態学会大島賞」を受賞し、3月18日(月)に神戸国際会議場で表彰式と記念講演が行われました。
「日本生態学会大島賞」は、野外における生態学的データの収集を長期間継続しておこなうことなどにより生態学の発展に寄与している同学会の中堅会員を主な対象とした賞です。受賞対象となった崎尾教授の研究テーマは、「水辺の樹木の生活史-河川攪乱との相互作用-」です。河川周辺に分布する様々な水辺の樹木の生活史や更新動態を30年以上にわたる長期間の研究において明らかにするとともに、その保全、再生や修復方法などを検討し、水辺の管理指針としてまとめて出版したことが評価されました。



2019年3月24日日曜日

雪と佐渡の早春の花達

生態学会、森林学会が終了し、合間の土日で実習がありました。23日の夜は雪だったので、翌日の春植物の観察は、雪とともにでした。実習については別途お伝えします。今回は、早春のお花たちを…
雪とヤブツバキ
ユキツバキは雪解け後に咲くことが多いので、雪とともに撮影できるのはヤブツバキが多いです。
佐渡では3月から4月中旬くらいが開花時期。名残雪とともに。
早春の樹木、ナニワズ
はっきりしない雌雄異株(笑)
咲いたばかりのオオミスミソウが雪で下を向いていました
カタクリももう少しで咲くところ
今日は寒いので、全開は無理かな・・・
オオミスミソウは日当たりのいいところでは花畑
こちらも
キクザキイチゲの白と青
大佐渡山地を眺めて
(本当はトキを見ていました)