2021年7月30日金曜日

祝!「奄美・沖縄」世界自然遺産登録

 奄美大島、徳之島、沖縄島北部、西表島が世界自然遺産に登録されましたね。ここからが「スタート」ですね!

国立科学博物館筑波実験植物園で、「奄美・沖縄」の植物の展示がされていました!

2021年7月19日月曜日

佐和田海岸にニホンイシガメ

 朝から佐和田海岸にニホンイシガメ(クサガメとの交雑かもしれません)がいました。ニホンイシガメは日本固有種で、佐渡では昔からいたかどうか・・・ちょっと分かりません。なお、クサガメは外来種で、イシガメとクサガメの交雑種も佐渡では確認されています。

にしても、海岸の砂浜を歩いていたとは・・・。自力、というより、誰かが運んだ可能性もありますね。生物を移動させるのはやめましょうね・・・。

2021年7月13日火曜日

ヒメジョオンとヒメヒラタアブ

 あまりに可愛いのでアップしました…

オレンジ天使、ヒメヒラタアブ

横から見ると、
花蜜を吸っている(舐めている?)のが分かります

アップ
頭についているオレンジは触覚
体についている粒は…
花粉媒介者といえばマルハナバチやチョウを思い浮かべる人が多いですが、アブもかなり貢献しています。ヒラタアブの体には花粉の粒がしっかりついています。
萌えポイントが多すぎますね!

2021年7月9日金曜日

筑波大学ダケカンバ調査

先日から筑波大学の津村先生と研究室の学生さん達が佐渡に来島しており、演習林内のダケカンバ調査に同行させていただきました。

現在、演習林では全国各地のサイトで育てられたダケカンバの苗木が植栽されており、苗木の生育環境や出身集団の違いがその後の生存や成長に与える影響などについて研究が進められています。

今回はDNA解析に用いる葉のサンプルの採取などを行いました。

演習林に植栽されたダケカンバ

ダケカンバの葉を採取する学生さん

中腰での作業が多く、植栽されている苗木は100本以上あるため、見た目以上に大変な作業でした。

ちなみに、佐渡演習林に植栽された苗木は他のサイトと比較して生存率が高いとのことでした。

調査終了後は演習林内を散策し天然スギの観察も行いました!

天然スギをバックに記念撮影

2021年7月6日火曜日

白い花の咲く頃

今年も来ました!ホタルブクロの季節です。小佐渡は山の下も上もほぼ満開。例年より少し早い気がします。

佐渡の山ではヤマホタルブクロ(萼片の間の湾入部が膨らんでいる)が多いですが、山の上の林間放牧が行われていたところ(ドンデン山など)や人里付近にはホタルブクロ(萼片の湾入部に反り返った付属帯あり)も見られます。おそらくヤマホタルブクロが先に移入したと仮説を立て、今年は分子系統地理解析を行う予定です。

この遺伝解析によって佐渡の(島の?)ホタルブクロの白花問題にも、決着が着くとよいのですが・・・。

こちらは今日の小佐渡のヤマホタルブクロです。
萼片の間が膨らんでいるヤマホタルブクロ
雨に濡れて、奥の花が透明になっています!
ホタルブクロは自花の受粉を避けるための雄性先熟をします。
雄期のホタルブクロ
雌期のホタルブクロ

佐渡でホタルブクロをじーっと見ていると、必ずと言っていいほど、奴がやって来ます。そう、トラマルハナバチ。下の動画はトラマルハナバチが体についた花粉を後ろ足の外側のポケットに花粉を整理中。

そして、気合を入れてホタルブクロの中に入りました。大きいホタルブクロは大きなトラマルハナバチでも、登るのが大変。
ホタルブクロのわきにはオカトラノオも満開でした。この時期、白く特徴的な花が多いですね。
しっぽのようなオカトラノオ

アジサイの仲間、ノリウツギ
樹皮に含まれる粘液で製紙用の糊を作ったとか
葉っぱを切ってみると、切り口に糸のような伸びができますよ

カラスウリは夜に咲いてその優美な白い花と甘い匂いで蛾を誘因します。夜にぷわーんと甘い匂いがするときは近くにカラスウリがあるのかもしれません。下のキカラスウリの花は、昼間でも咲いていることがあります。夜だけでなく昼の蛾も誘引しているのか、夜のカラスウリより匂いは少なめ?
キカラスウリ

ウワバミソウはアカミズといわれますが、ヤマトキホコリはアオミズといわれます。花を見ると、ホコリの意味が分かるようなぽわぽわの花ですね。奥にドクダミも咲いています。
ヤマトキホコリ
白い花・・・ではないですが、同じような誘引効果があるのでしょう(葉の裏に花があります)。マタタビの葉もきれいに白くなっていました。
マタタビ
白いジャコウソウ(シソ科ジャコウソウ属)?と思ったら、外来種のヒレハリソウ(ムラサキ科ヒレハリソウ属)でした。こちらもトラマルハナバチが来ていました。ホタルブクロと違って、頭を少し突っ込むだけで(花の中では口吻を伸ばしているのでしょう)、すぐ次の花へと移動していきました。
ヒレハリソウ
ハラホレヒレハレ・・・ハラホレヒレハリ、で覚えましょう。
一人で山にいると、孤独のグ〇メのごろうさんと同じような脳内になっていることに気づきました・・・「花が見たい。よし、山を探そう!」

そして、木に大きな花が満開・・・ではなく、モリアオの卵でした。

2021年7月2日金曜日

筑波大学エゾハルゼミ&ウスバサイシン調査

現在、筑波大学の学生さん3名が来島しており、昨日は演習林内のエゾハルゼミとウスバサイシンの調査に同行させていただきました。

鳴き声を頼りにエゾハルゼミを探す学生達

鳴き声を上げるのは主にオス個体で「ミョーケン・ミョーケン・ケケケケ」という独特な鳴き方をします。

最初は「ジー・ジー」と鳴いているようにしか聞こえなかったのですが、何度も繰り返し鳴き声を聞いているうちに「ミョーケン・ミョーケン・ケケケケ」としか聞こえなくなりました(笑)。

採取したエゾハルゼミ

体長は3cm程で黄褐色の腹部が特徴的です。

続いてウスバサイシン

ウスバサイシンはウマノスズクサ科カンアオイ属の多年草です。

ハート形の葉が特徴的です。

花期は35月で暗紫色の花をつけるそうです。

 

今後はこれらのサンプルのDNAを解析し、本州の個体との比較などを行っていくそうです。

どのような結果が出るのか非常に楽しみです。