2013年11月26日火曜日

教育関係共同利用拠点による教育改革シンポジウム

 皆さま、寒い日が続きますがお元気ですか?治りかけの風邪をこじらせて宇宙人みたいな声になっている、かんです。やはり、風邪は治りかけが肝心なのですね・・・

 さて、先週、広島大学が主催で開催された『教育関係共同利用拠点による教育改革シンポジウム〜食農環フィールド教育施設を用いた人材育成〜』に参加してきました。

 このシンポジウムでは、全国の教育関係共同利用拠点制度による各施設の認定状況や成果、今後の課題等について関係者による報告と意見交換を行いました。

シンポジウムの会場は広島市内にある鯉城会館でした。
レストランや宿泊施設も兼ねている県民文化センターです。
入り口には、シンポジウムの立派な立て看板が!
 シンポジウムは第一部ポスターディスカッション、第二部パネルディスカッションんの二部構成でした。
ポスターディスカッションでは、19の共同利用拠点施設から出展されました。
もちろん、佐渡ステーションからも出展しました!!
ポスター会場は、各施設の取り組みや状況の情報交換など、白熱した雰囲気でした。
第二部のパネルディスカッションでは「教育関係共同利用拠点における人材育成機能」のテーマで、全国の大学附属の水産実験所、練習船、農場、演習林の各協議会の会長が発表した後、討論会となりました。

第二部のパネルディスカッションも満員御礼!
参加者からパネラーの方達への質問も多くでました。
 今回のシンポジウムでは、広島大学の方達に、大変お世話になりました。ありがとうございました!また、他の拠点の方達と情報交換や意見交換ができ、大変勉強になりました。重ねて、お礼を申し上げます。


       ーおまけー
現在、広島の平和大通りでは「ひろしまドリミネーション2013」による
数々のイルミネーションが点灯されていました。

2013年11月16日土曜日

変わった樹木

秩父の調査で出会った変わった樹木を紹介します。これは大きな石を抱いたシオジです。多分、石の上で発芽し根を降ろしたのでしょう。もしかしたら、この回りに、小さな土砂があって、しだいに流されて、この石が残ったのかもしれません。この林は天然林です。


これはチドリノキです。チドリノキはカエデ科の雌雄異株の低木です。多くの萌芽を出すのが特徴です。同じ株から出た萌芽が途中でまた癒合しています。この林は広葉樹の二次林です。

二次林の所々には昔、炭焼きを行った石窯の後があります。

調査の帰りに立ち寄った王冠キャンプ場で蜂蜜を売っていました。ニセアカシア、クリ、サクラ、フジ、百草などの蜜がありました。私の編集した「ニセアカシアの生態学」が蜂蜜の横に展示されていました。



                              ボス



只見川ヤナギ林調査

10月の終わりに只見川にヤナギ林の調査に行きました。シロヤナギとユビソヤナギが分布していましたが、実生の定着はそれほど多くありませんでした。

恵の森の渓畔林です。ブナが水際まで分布しており、サワグルミやトチノキは水際でわずかに分布する程度です。


沢登りをしながら渓畔林の分布を調べました。

これはサケではありません。奥只見湖でとれたオオイワナです。刺身でいただきました。

只見で有名な小林神楽です。獅子が舞っています。

                                ボス




2013年11月12日火曜日

雪の中での毎木調査

久しぶりの投稿です、修士1年の宮島です。
今日は演習林でモニタリング1000サイトの毎木調査を行いました。

モニタリング1000とは
→ http://www.biodic.go.jp/moni1000/index.html 

メンバーはH先生、Kさん、技官さん、学生という大人数でした。
前回のブログにあったように今年の初雪を演習林で一足早く見てきました。
それはそれは想像以上の積雪で、一気に冬を実感することができました。

毎木調査はというと・・・
その想定外の積雪と寒さで思うように進みませんでした。

寒さからお昼にいったん車に戻った組と調査地でお昼を食べた組がいましたが、車に戻った組はその温さから外に出られなくなり、結局天候も悪くなってきたので午前中で中断することとなりました。調査地組で頑張っていた皆さん本当にありがとうございます。
           調査地に残ったN島くん、調査のスピードが違う!!

本格的な冬到来で調査をするには厳しい環境ですが、冬の演習林もまた違った姿が見られて幻想的でした。
来週には毎木調査が終えられるように佐渡研究室皆で頑張ります!!

(宮島伸子)

新日本風土記_佐渡、明日再放送!11/13(水)8:00-9:00

昨日から大佐渡山地でも積雪があり、山が白く雪化粧しました。波の花も舞う今日この頃、本格的な冬の始まりですね。

さて、新日本風土記_佐渡が、明日の朝再放送されるそうです。
BSプレミアム 11/13(水) 8:00-9:00
鬼太鼓やムジナ、ブリ漁など、佐渡の文化が盛りだくさんです。おかげさまで、今年の鬼太鼓は舞台裏を想像しながら、とても楽しんで見ることが出来ました。冬の荒波も、おいしいブリを育ててくれると思うと、感謝しなければと思います。もちろん演習林も出てきますよ。

今年1月18日に放送されたもので、新日本風土記_佐渡のバックナンバーは以下です。
http://www.nhk.or.jp/fudoki/130118broadcast1.html

2013年11月8日金曜日

佐渡市環境フェアに出展

 先週の11月4日(月・振替休日)、「佐渡市環境フェア2013」(主催:佐渡市、美しい島佐渡・エコアイランド推進協議会)がトキのむら元気館で開催されました。

 この環境フェアに、佐渡ステーション(演習林)も、理学部臨海実験所(臨海)、朱鷺・自然再生研究センター(朱鷺)と共に、3施設連携で出展しました。


 壁一面のパネルに、臨海(青)、朱鷺(赤)、3施設連携(緑)、
演習林(黄緑)のポスターです。臨海は、佐渡の海の魚を展示した水槽も!
やはり、水槽が一番人気で人(特に子ども)がたくさん集まりました。
朱鷺は、朱鷺折り紙が人気でした。
(こういうイベントで、スタッフジャンパーは目立っていいですよね。)
演習林も、演習林内の天然スギなどで作った木工品が人気でしたよ!
来場者の皆さん、各施設のポスターも熱心に見て下さいました。中には、”行ったことあるよ!!”という人も、ちらほら・・・。来場して下さった、市民の皆さま、ありがとうございました。

 そうそう、外では食品販売もしており、最後に”朱鷺めき焼き”、”コブダイ焼き”(たい焼きの朱鷺、コブダイバージョン)を買いたかったのですが、すでに閉店していました。残念・・・

2013年11月7日木曜日

大佐渡の紅葉と…

天気が安定しない日が続いていますが、秋晴れになると・・・大佐渡山地は赤や黄色に染まり、色鮮やかです。
天高く、○○肥ゆる秋
学生さんは実験にいそしんでいます!勉学の秋ですね。
(すみません。写真は夏に撮影したものです)
是非、佐渡の秋を楽しみにいらしてください。キノコも豊作のようです。

2013年11月6日水曜日

第16回関東甲信越地区農学部附属演習林技術職員研修

 皆さま、こんにちは。佐渡は秋が深まり、朝晩の気温も下がってきました。
 私にとって、もうすぐ、初めての佐渡の冬を迎えます。どのくらい冷え込むのか、路面は凍結するのか等、ドキドキしながら冬支度をしています。
 まあ、それはさておき、先月、佐渡ステーションで演習林の技術職員の研修会が開かれました(ブログにアップするのをすっかり忘れていました。ごめんなさい)。

 この研修会は、関東甲信越地区にある大学の演習林の技術職員の技術向上を目的としたものです。今回の参加者数は、佐渡演習林(新潟大学)より4名、北海道研究林(京都大学)、芦生研究林(京都大学)、秩父演習林(東京大学)、アスプス圏フィールド科学教育研究センター(信州大学)より各1名で、計8名でした。

 研修テーマは、「佐渡島の自然環境 エコツアーと里山管理 」と題し、生物多様性の高い佐渡島の森林を利用したトレッキングによって森林生態系の成り立ちや森林と環境との相互作用などを学びこと。また、トキの自然復帰のための里山管理に関する実技研修を行いました。
開校式では、佐渡ステーションの概要や
佐渡島の自然についての講義が行われました。
初日の懇親会では、心づくしの手料理が並びます。
なんと、サザエはお刺身と味噌和えの2種類ありました!!
2日目は、実際に使用されている森林エコツアーの北松ヶ崎から演習林のルートを歩きました。
ルートの途中で、実際のエコツアーのエピソードや
佐渡の森林の特徴等を説明して行きます。
ルートの途中には、しっかりとした道標もあります。
歩いて歩いて・・・
演習林のスギ天然林に到着。
他大学からの参加者は、森林の下層植生の豊富さに驚いておられました。というのも、現在、日本各地の森林でシカによる下層植生の食害問題が深刻になっているからです。(佐渡にはシカは生息していません。)

3日目は、小佐渡のキセン城で「トキ野生復帰のための里山管理」の実習を行いました。


 かつては水田があった場所です。耕作放棄後、草本、木本植物が侵入し、
二次林化しつつあります。水田を再生し、トキのえさ場になるように
手入れをします。 
周囲の草や木を除伐していきます。
皆さま、日常の業務で鍛えている腕を振るいます。
特に、伐採は技の競演でした!
伐採した木は、佐渡ステーションのTさんが
パワーショベルを自在に操り、どんどん片付けていきます。
あっという間に林冠がひらけ、鬱蒼としていた
場所に太陽の光が差し込みます。 
さすがに、一日で水田再生までの全ての作業を完了するのは無理でした。
かつての水田の土を掘り起こす作業をちょこっとだけ・・・
この明るい色の土が水田の「鋤床層(すきどこそう)」
この層が水田の水を貯める役割をします。これ以上、
深く掘ってしまうと、水田に水が貯まりません。
垂直に見るとこんな感じ。下の方にちょこっと見える
黄土色あたりが鋤床層です。
 最後は、近所の料理屋で夕食会兼閉校式を行いました。

参加者に修了証を授与
各演習林の皆さまお疲れさまでした。様々なお話が聞けてとても楽しかったです。次は、佐渡に遊びにいらして下さい!