昨日、佐渡において、かきフォーラム・イン・佐渡が開催されました。森川海の研究を目指しているので興味があったので参加してみました。かき研究所が主催し、そこの理事長、研究所長をはじめ加茂湖の漁協の組合長らが講演しました。明治30年7月の長雨で洪水が起こり、危険を防ぐために堤防を切って、これまで完全に淡水の湖であった加茂湖を海とつないだことから加茂湖のかき養殖が始まったそうです。その後、海水の流入とともにかきの幼生が入ってきてヨシなどに着いて天然かきがとれるようになったということでした。その後、昭和6年頃に水産試験場の指導のもとに筏によるかきの養殖が始まりました。しかし、昭和50年代の後半から少しずつ死滅するかきが出始め、3年前の台風の影響では赤潮が発生し、大打撃を受けたそうです。この年は、私も佐渡に来て2年目で、かき料理屋でかきづくしを食べようと思っていましたが、この打撃で営業できず、食することができませんでした。ようやく昨年の冬に食べることができました。
これらのかきの死滅の原因を解明しようと、平成5年頃環境調査が行われ、夏場に深い所の溶存酸素が減少すること、加茂湖全体で塩分濃度が均一であるために流れがなく海水が入れ替わらないことがわかったそうです。漁協では加茂湖と海をつなぐ川の掘削を行い海水の流れを良くする工事を要望しているそうですが実現できていないそうです。
湖のような生態系は河川を通じて陸域や海域と密接な関係にあり、流域を通した生態系の管理が重要です。農業地帯から流失してくる養分による富栄養化も大きな問題かもしれません。森、川、農地、湖、海をつなげた生態系の管理の重要性を改めて認識しました。
帰りには生がきのお土産付きのフォーラムでした(ボス)。
2012年1月22日日曜日
2012年1月8日日曜日
国際交流
2012 Niigata Graduate Research Forumが7−8日に朱鷺メッセ国際会議場で開催されました。このフォーラムにはダブルディグリーの協定校からは教員やPDが、新潟大学からは博士課程の留学生を含む院生が参加しました。参加者は100名を超え、農学部から学部長をはじめ10ほどの教員が参加しました。一日目は下條学長の歓迎の挨拶で幕を開け、5名のキーノート・スピーカーのスピーチがありました。George Washington 大学のCummings博士のSleeping giants and leaping tigers : Pacific rim academic productivity changeという講演では、これまでトップを走っていたアメリカ (giant) に論文の出版数の減少が見られ、日本も横ばいか下降気味、それに対して韓国・中国 (tiger)の躍進ぶりが著しいということでした。アメリカでは数年間全く論文を執筆しない教員が20%を超えているのが足を引っ張っているのにたいし、韓国などでは論文を執筆していない教員はほとんどいないということでした。論文を執筆しないと昇進できない上に、地位も危なくなるのでしょうか。また、Illinoi大学のHahn博士は、学生や大学スタッフの英語研修コースについて報告し、国際化が進んでいる中で英語教育の重要性を示していました。
二日目は午前中に13の協定校の紹介プレゼンがあり、午後は大学院生のポスターセッションのあと、教員の研究紹介が行なわれました。今回のポスターセッションは工学系に偏っており、農学系でもバイオテクノロジーや遺伝子関係の発表が多く、森林系は皆無でしたが都市開発のデザインなど興味ある発表もありました。教員の研究紹介では、私は佐渡演習林の紹介とともに、ニセアカシアの拡大メカニズムについて講演を行いました。私は英語が中学生の頃から大の苦手で大学を卒業してから必要のないのをいいことに全く触れておらず、農学部の教員の中で最も英語の話せないことを自負していました。しかし、大学に入ってからは周囲の状況が一変しました。大学ではしばしばシンポジウムが開催されるし、海外との共同研究や国際学会への参加など待ったなしです。はじめは日本語で通そうかと思っていましたが、やはり英語に挑戦することにしました。なぜかって?英語でぺらぺら話すなんて気持ちがいいと思うでしょ。(ボス)
2012年1月1日日曜日
迎春
新年、おめでとうございます。佐渡研究室の皆様も全国の各地でお正月を迎えたと思います。私は奈良で新春を迎えました。大晦日は神戸の北野で異人館を見たり、メリケン波止場に行きました。神戸の大震災の後は波止場に記念として残されていましたが、異人館周辺でもちらほらと崩壊した家屋がそのまま残されており当時の被害のすごさを物語っていました。
今年は辰年です。干支の中で唯一想像上の動物ですが、この動物には多くの物語や言い伝えがあります。今年の一年はどのような年になるでしょうか。私の頭に浮かぶのはロンドンオリンピックです。出場をめぐってしのぎを削る国内予選も見物です。
一年の計は元旦にありと言います。目標を立てないで日常を過ごしているとあっという間に1年間が経ってしまいます。卒論や修論の作成でそんなことなんか考えている暇はないというかもしれませんが、この一年に行ないたい大まかなスケジュールを新しいカレンダーを見ながら考えてみてください。3月までは卒論発表会や学会などがあり、4月からは新しい4年生を迎えてフィールド調査が始まります。院生は7月には黒竜江省で開催される農学部のシンポジウムがあります。プライベートでも目標はあると思います。私の目標は佐渡ステーションで昨年度から試行している他大学の共同利用を名実共に推進することです。すでに4月からは昨年度に加えて数校の新たな実習が計画されています。そのためにはスタッフの大幅な増強が必要です。これをなんとしても実現させたいと考えています。それからプロジェクトSの始動です。Xではありません。これについてはおいおいお話しします。それから論文を1つ書くことです。これは大学の教員としては義務的なルーチンワークで目標とは言えないかもしれません。でも一度はメジャーな科学誌に論文を掲載したいという夢は持っています。雑誌名?、それはご想像にお任せします(ボス)。
今年は辰年です。干支の中で唯一想像上の動物ですが、この動物には多くの物語や言い伝えがあります。今年の一年はどのような年になるでしょうか。私の頭に浮かぶのはロンドンオリンピックです。出場をめぐってしのぎを削る国内予選も見物です。
一年の計は元旦にありと言います。目標を立てないで日常を過ごしているとあっという間に1年間が経ってしまいます。卒論や修論の作成でそんなことなんか考えている暇はないというかもしれませんが、この一年に行ないたい大まかなスケジュールを新しいカレンダーを見ながら考えてみてください。3月までは卒論発表会や学会などがあり、4月からは新しい4年生を迎えてフィールド調査が始まります。院生は7月には黒竜江省で開催される農学部のシンポジウムがあります。プライベートでも目標はあると思います。私の目標は佐渡ステーションで昨年度から試行している他大学の共同利用を名実共に推進することです。すでに4月からは昨年度に加えて数校の新たな実習が計画されています。そのためにはスタッフの大幅な増強が必要です。これをなんとしても実現させたいと考えています。それからプロジェクトSの始動です。Xではありません。これについてはおいおいお話しします。それから論文を1つ書くことです。これは大学の教員としては義務的なルーチンワークで目標とは言えないかもしれません。でも一度はメジャーな科学誌に論文を掲載したいという夢は持っています。雑誌名?、それはご想像にお任せします(ボス)。
2011年12月27日火曜日
卒業論文、修士論文、投稿論文
佐渡研究室の学生院生たちは、フィールドでの調査を終えて日々論文の作成に励んでいます。M2は3年間の総決算であるので意気込みも違います。年内にはなんとか修論の大枠はできそうです。年明けには修論の提出とEAFESの要旨提出があり、修論発表、生態学会発表と研究室での作業が続きます。最後の山場は、投稿論文の作成です。全員、英文誌への投稿を目指しているので前途多難かもしれませんが。4年生はまだデータ整理に励んでいます。学生によっては、秋からフィールドでデータを取り始めたので致し方ありませんが、この冬休みにどこまで追い込んでくるでしょうか。彼らもEAFESでのポスターセッションを行なうので、結構タイトなスケジュールです。1月から3月はハードなデスクワークが続きます。それとともに我々教員も大変な毎日が続きそうです。8人の院生学生から次々と論文や学会発表の要旨が送られてきて、それに対してアドバイスをし続けるわけですから。この冬休みに十分にリフレッシュしましょう。
ところで学生たちには常に投稿論文を書くように叱咤激励をしていますが、自分でも久しぶりに論文を書いてみました。日本植物学会の英文誌であるJournal of Plant Researchに下記の論文がOn lineで掲載されました。今年の4月はじめに投稿して受理まで8ヶ月かかりました。富士山の森林限界の樹木の動態を20年前と比較したものです。この調査地は私が静岡大学の4年生の卒業研究で調査を行った場所です。20年間の間に森林限界は大きく前進しました。詳しくは下記の論文をお読みください(ボス)。
Journal of Plant Research
ところで学生たちには常に投稿論文を書くように叱咤激励をしていますが、自分でも久しぶりに論文を書いてみました。日本植物学会の英文誌であるJournal of Plant Researchに下記の論文がOn lineで掲載されました。今年の4月はじめに投稿して受理まで8ヶ月かかりました。富士山の森林限界の樹木の動態を20年前と比較したものです。この調査地は私が静岡大学の4年生の卒業研究で調査を行った場所です。20年間の間に森林限界は大きく前進しました。詳しくは下記の論文をお読みください(ボス)。
Journal of Plant Research
Online First™, 13 December 2011
2011年11月21日月曜日
晩秋キセン城
こんにちは、佐渡研4年戸塚です。
もうだいぶ寒くなってきましたね。
私は今年1年、5月からずっと小佐渡東部のキセン城と呼ばれるところで
ハナイカダという低木の調査をしていました。
長い調査でしたが・・・
先週で、区切りがつきました。
これで今年はもうキセン城に上がることもないかな、と思います。
そう思うと少しさびしい気がします。
さてそのキセン城というところは
使われなくなった棚田に樹木が生えてきて、時間がたって森林になってしまったところを
みんなで手入れし直して、現在はビオトープとして管理している場所です。
今では里山管理や動植物のいろいろな研究がされています。
たま~にトキも飛んできたり、なかなかすごいところです。
水辺の動植物が数多く繁殖している数えきれないほどのビオトープと
そのまわりのコナラやクリの二次林。
キセン城には里山の美しい風景が広がっています。
私は今まで夏しかキセン城に上がったことがありませんでしたが
今年になって、
「キセン城は、秋がいちばん美しいんだ・・・」と気付きました。
木々がさまざまな色に色づいて、
差し込む光をあたたかな色に染めています。
毎日毎日、技術職員さんたちが丁寧に維持管理されているから成り立っている風景です。
低木も鮮やかな実をつけています。
上はムラサキシキブ、下はツリバナでしょうか。
どちらもきれいな色、かわいらしい姿形をしていますよね。
私はどちらも大好きです。
調査は大変なときもありますが、
こういったかわいらしい樹木に出会ってはほっと癒されています。
来年もキセン城にはお世話になります。
日々違う顔を見せるキセン城、
来年も調査の傍ら、自然の吐息を感じて
その都度心に刻んでいきたいなぁ、と思います。
(戸塚)
もうだいぶ寒くなってきましたね。
私は今年1年、5月からずっと小佐渡東部のキセン城と呼ばれるところで
ハナイカダという低木の調査をしていました。
長い調査でしたが・・・
先週で、区切りがつきました。
これで今年はもうキセン城に上がることもないかな、と思います。
そう思うと少しさびしい気がします。
さてそのキセン城というところは
使われなくなった棚田に樹木が生えてきて、時間がたって森林になってしまったところを
みんなで手入れし直して、現在はビオトープとして管理している場所です。
今では里山管理や動植物のいろいろな研究がされています。
たま~にトキも飛んできたり、なかなかすごいところです。
水辺の動植物が数多く繁殖している数えきれないほどのビオトープと
そのまわりのコナラやクリの二次林。
キセン城には里山の美しい風景が広がっています。
私は今まで夏しかキセン城に上がったことがありませんでしたが
今年になって、
「キセン城は、秋がいちばん美しいんだ・・・」と気付きました。
木々がさまざまな色に色づいて、
差し込む光をあたたかな色に染めています。
毎日毎日、技術職員さんたちが丁寧に維持管理されているから成り立っている風景です。
低木も鮮やかな実をつけています。
上はムラサキシキブ、下はツリバナでしょうか。
どちらもきれいな色、かわいらしい姿形をしていますよね。
私はどちらも大好きです。
調査は大変なときもありますが、
こういったかわいらしい樹木に出会ってはほっと癒されています。
来年もキセン城にはお世話になります。
日々違う顔を見せるキセン城、
来年も調査の傍ら、自然の吐息を感じて
その都度心に刻んでいきたいなぁ、と思います。
(戸塚)
2011年9月21日水曜日
育林系演習及び実習2011/9/16-20
2011年9月6日火曜日
環境FC実習2011/8/26-29
2011/8/26-29に行われた公開実習「野外における安全管理」のご報告です。
この実習は新潟大学の学生だけではなく、森林科学または生態学などを専攻する学部学生で、特にフィールド調査を頻繁に行うことを予定している人を対象として行いました(詳しくは共同利用実習)。今年度は琉球大学からのご参加がありました。
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| 木のぼり実習 |
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| ヨツバヒヨドリに訪花するアサギマダラ |
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| ドンデン高原の放牧牛 |
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| ドンデン山から金剛山等を経由して石名へ(ルートファインディング実習) |
この実習は新潟大学の学生だけではなく、森林科学または生態学などを専攻する学部学生で、特にフィールド調査を頻繁に行うことを予定している人を対象として行いました(詳しくは共同利用実習)。今年度は琉球大学からのご参加がありました。
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