2013年10月17日木曜日

植生学会第18回大会

植生学会第18回大会が10月12−14日に仙台市で開催されました。新潟大学からは、中田先生と宮島さんとボスが参加しました。


植生学会のポスター発表では佐渡研究室の宮島さんが発表を行い、多くの聴衆を引きつけていました。「渡島における林間放牧が植生に与えた影響」という題名です。コアタイムの間、ひっきりなしに説明し続けていました。ご苦労様でした。ぜひ、論文に仕上げて下さい。

懇親会には、仙台名物の牛タンが出ました。

翌日のエクスカーションでは、3.11の津波によって破壊されたクロマツ林を見てきました。

クロマツ林に混植された外来樹種ハリエンジュ(ニセアカシア)が光環境の改善によって一斉に根萌芽を発生させ、薮のようになっていました。クロマツの実生も数多く発生していましたが、ハリエンジュの方が成長速度が速いために、一時はハリエンジュ林が形成されると思います。

東北森林管理局によってクロマツの植林が行われていました。クロマツの遺伝子は全国で変異がほとんどないということで、九州からも苗木が購入されていました。

防風柵によじ上って植栽状況を見る参加者。

多くのボランティア団体が参加して植林していました。すのこによる防風を施しています。

これは常緑広葉樹の密植です。タブノキ、トベラ、カシ類、ヤブツバキなどがところ狭しと植えられていました。各団体にはその道のブレインが付いているようです。

破壊された防波堤の復旧工事が行われており、仙台市周辺だけで、30数キロの工事が予定されています。

海岸にはハマニガナの美しい花が咲いていました。自然は徐々に再生しているようです。

来年の19回大会は新潟大学が朱鷺メッセを会場として開催します。


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