2020年6月17日水曜日

最近のフィールドワーク

ようやく佐渡島での学生の研究や、教員が島を出て調査が出来るようになりました。落ち着いて写真を撮れなくなってきたので、ブログのup数が減っていますが、より活動的に調査をしていると思っていただければ幸いです。その中での雑多なものをアップします。

大佐渡の海岸では海蝕洞や旧道の跡などがたくさんあり、洞窟性のコウモリが見られます。
キクガシラコウモリのコロニー
山ではケブカツルカコソウにホウジャク(スズメガの仲間)が来ています。可愛すぎます。
口吻を刺してホバリングしながら蜜を吸います
 海が荒れた日の海岸には海藻が打ちあがります。
メカブ付きワカメ
アラメ
 ホタルブクロも咲き始めました。佐渡では、基本的にヤマホタルブクロが多く、里地近くや山の上の放牧地の近くなどはホタルブクロがあります。ほぼ白花です。ヤマホタルブクロはガクの湾入部に付属体がなく膨らみがあります。ホタルブクロの変種ですが、変種名が hondoensis(本州の)です。Campanulra  punctata (ホタルブクロ)は日本や朝鮮半島、中国にありますが、Campanulra  punctata hondoensis(ヤマホタルブクロ)は、日本の固有変種になります。
佐渡のヤマホタルブクロ
下の写真本州のホタルブクロ。紫花です。花の中を覗いてみると、雄性先熟(開花時の初めは、雄しべが成熟して花粉を出し、そのあと雌しべが成熟する)なので、咲きたての時はめしべの先っぽは開いていません。
白花でも、花の内側にはネクターガイドと呼ばれる点々があり、花蜜のある花筒の奥にマルハナバチを誘います。
本州のヤマホタルブクロ
こちらは久しぶりに島を出て調査をしてきた際の写真です。ユキツバキの葉の内生菌をしらべるために葉の採取をしています。
ユキツバキのリティズマ菌などを
新葉、3年葉、落葉で比較
こちらはシマヘビ調査用に採取したハゼ。
手前はシマウキゴリ、奥がスミウキゴリ
なぜ、ヘビの調査でハゼを採取しているかは、学生さんから調査報告があるかと思います!

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