2020年11月21日土曜日

ユキツバキの結実調査のはずが…

ユキツバキのモニタリング調査のため、小佐渡へ。結実調査(正確に言うと、すでに種子は落下しているため、結果した果実数のカウント調査)の予定でしたが、 
「あれ?」 
「咲いている…」
まだ11月ですが…
咲いてしまったユキツバキ
ここにも…
ざっと見、5個体ほど咲いておりました。佐渡島では通常4月から5月初めにユキツバキは開花します。

結実のほうは…ユキツバキ(を含むツバキ属)は自家不和合性が高いうえに、クローン繁殖をするので、たくさん開花してもほとんど結果しません。本州側ではヒメネズミが種子を食べてしまうので、さらに見かけなくなります。ただ、小佐渡ではヒメネズミの食害は確認していません。開花モニタリングでは計1000近くカウントしたルートでも、結果数は0でした。林縁の日がとても良く当たるところで、たまーーーーーに果実がある程度です。

山の下では、こちらも開花しておりました。通常ヤブツバキは佐渡島では3月から4月に開花します。
ヤブツバキもちらほら開花個体が。
アブが花粉を食べに来ていました。
花も落ちております

月末は野生サザンカ調査。サザンカは11月ごろ開花するツバキ属です。まだ、アブやハチが暖かい日は飛んでいる時期なので、そのような昆虫が花粉媒介に来ているのではないかと予測しています。ちなみに野生のサザンカはほぼ「白」です。サザンカ、庭木で多く見られますが、野生のサザンカを見たことがある人は少ないのでは?つまり、人知れず、園芸品種との交雑が進んでいるのではないかと懸念しています...。
カワラタケっぽいがわからないです
カワラタケはタマチョレイタケ科とのこと
チョレイ…!?🏓
ひだの色が黒い(茶色い)のモリモリ
晩秋の小佐渡
今年の佐渡での調査は山じまいになりそうです。

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