2023年8月21日月曜日

2023基礎農林学実習(佐渡)

 1泊2日×4回+オンラインの基礎農林学実習(佐渡)が8月18日に終了しました!今年は雨や酷暑や野外もなかなかハードでしたね…。内容の一部を紹介します。

初日は演習林で天然スギが優占する森林、風衝地、人工林の観察です。
まず風衝地で佐渡の地形や厳しい環境での植生観察
一番風圧の強いところでは
スギも谷に寝そべった形になっています

今年は酷暑すぎですね
あまり気温が高く山の上も乾燥しているため
谷でも例年より霧が発生しにくい気がします…

次に天然スギ林の観察

大王杉

金剛杉
色々な樹形のスギを観察し、
雪や風などの環境と植物の関係を考察します

夕方には山の下の方に降りてきて人工林の観察
2日目は里地の実習です。
まずは佐渡島の位置関係など

ビオトープに移って(和田邸)
外環から里地の谷津地形を観察します

ビオトープの生き物調査

たくさんいますね。
ヤゴやマツモムシ、オタマジャクシ、
そして外来種のアメリカザリガニなど…

最後にトキテラスで国仲平野から大佐渡山地を眺めつつ、野外のトキが観察できました。

みなさん、駆け足でしたが佐渡の自然環境は楽しめましたか?いろんな食品や応用生命など様々なプログラムに分かれて研究が始まると思いますが、すべては生き物同士の繋がりで成り立っています。長い歴史と人との関係が育んできた景観を守っていきたいですね!

2023年7月23日日曜日

野生植物生態学実習(佐渡)7/21-23

野生植物生態学実習(佐渡演習林)はこれまで3年ほど五十嵐キャンパスで行っていましたが、コロナ明けでの久しぶりでの佐渡開催です。佐渡の上では霧がかかるので、暑くても過ごしやすい調査でした。実習内容盛りだくさんですが、ムンムンの植物。昆虫(アブには悩まされましたが)、鳥類の鳴き声(クロツグミやサドカケスが良く鳴いていましたね)。夜は満天の星。生き物も楽しめたと思います。

初日は昼着の船からいきなり演習林の一林班へむかい、調査が始まります。top/root比の葉むしりや根ほりから・・・
ギャップの低木を選びます。
今回は、ヒメアオキ、エゾユズリハの常緑と
オオバクロモジ、オオカメノキの落葉樹

樹高などを計ってから
葉を当年、1年…と分けてむしります

根の掘り出し

あれ?繋がっている
多雪地の低木はクローンがひたすら繋がっています・・・

掘り出しました!

持ち帰ったサンプルの測定について
部屋みちみち

暗い中、根っこ洗って切っています
でも、星がきれいだったんですよ

室内作業

葉面積用のスキャン

湿重量の測定
夜の作業は続きます・・・

翌日(2日目)は
光量子センサーで林道の明るいところの1日の光環境測定

リーフポロメーターで蒸散を調べます

ギャップの調査木そばでも光環境測定

帰ったら昨日乾燥させた葉や根の重量測定

データの取りまとめと発表準備
24時以降も続きました・・・
最終日は発表です。みなさん、実習の内容を理解して、しっかりまとめてくれました!

お疲れさまでした!他の班のデータなどを見ての比較と感想が残っておりますが、「やり遂げた!」感があるのではないでしょうか?しかしデータを見ると、本当の検証には「これからやるべきことが色々ある」と分かったのではないでしょうか?

最期は、調査中の生物・・・
クルマユリ

トリアシショウマにシラホシカミキリ
この時期は白いふわふわ系の花が多いですね

ツチアケビ

ハナゴケ
地衣類です
みなさん、3年生は実習盛りだくさんの夏かと思いますが、忘れられない充実した夏をお過ごしください!また佐渡でお会いしましょう。

2023年7月13日木曜日

Island Biology 2023 Lipari, Italy

 コロナ禍で延期が続いていた国際島嶼生物学会Island Biology 2023がイタリアのエオリア諸島リーパリ島で開催されました。2019年のレユニオン島での開催以来、4年ぶりです!海外もそのくらいぶり!!
エオリア諸島で一番有名なのはストロンボリ式噴火で有名な活火山のストロンボリ島ですね。
夜のストロンボリナイト
数分おきに溶岩が噴出しています

日中は噴煙しか見えないなあ・・・
(ストロンボリ島)
開催地のリーパリ島は、実は日本の伊豆諸島で研究している人には、聞いたことがきっとある島。というのも、伊豆諸島新島(など)ではコーガ石という黒雲母流紋の軽石が有名で、ガラス質を多く含むため、新島では緑色のガラス工芸がお土産として売っています。コーガ石の塀でおおわれている家も多いです。そして、日本以外ではリーパリ島でしかコーガ石は産出されないそうです。
そう、そのリーパリ島。ガラス工芸は見られませんでしたが、船からはコーガ石と思われる白い壁が見られました(新島の白ママ断崖みたいです!)
リーパリ島
コーガ石が産出していると思われる
その辺りの建物もコーガ石で作ったっぽく見える
ストロンボリ島、リーパリ島だけでなく、エクスカーションでサリーナ(Salina)島にも行き、山登りしました。リーパリ島の次にエオリア諸島の中で大きい島だそうです。
山の上は霧がかかるので(やっぱり)
上の方は温帯林っぽく、Quercusなどなじみのある属が増えます
(サリーナ島)

サリーナ島からリーパリ島を眺める

上の写真で海沿いに△に見える塩湖の傍には
アイスプラントがありました
(サリーナ島)
さて、学会もちゃんと出ていますよ。こちらはオープニング。だいたい350人くらいほどに集まったよう。
ポスター発表の様子。
ポスター発表
昼食の様子。
昼食
シチリア名物アランチーニ(中にリゾットの入ったコロッケ)
名物アランチーニ(手前の三角形をよく見る)
エオリア諸島に行くには、シチリア島から船が一番多く出ています。なのでシチリア島まず到着するのですが、飛行機からはエトナ火山で有名なエトナ山がくっきり見えました。
飛行機からのエトナ山
写真ありすぎるので、一通り島紹介で終わりにします。次々回は・・・日本で開催?

2023年7月11日火曜日

アジアの若者が持続可能な農業と生物多様性保全に向けた佐渡島の取り組みについて学ぶ(さくらサイエンスリンク)

以前もブログで紹介しました2023年度(2023年2月26日から3月5日までの8日間)のさくらサイエンスプログラムの実習について、JSTのホームページでアップされたのでリンクします。

「アジアの若者が持続可能な農業と生物多様性保全に向けた佐渡島の取り組みについて学ぶ」
新潟大学からの報告
https://ssp.jst.go.jp/report/2022/k_vol159.html

2023年6月24日土曜日

初夏の植物観察

 今年は初夏の植物観察が多め。梅雨に入っているけれど、雨が少なめなので(しかし、両生類の幼生たちには至難の初夏です)。
ウツボグサ(シソ科)
色が薄いのがありました
次は希少め(佐渡で)の植物。
ずっと探していたカラスシキミ(ジンチョウゲ科)
ツルシキミ(ミカン科)はたくさんあるんですけど、こちらは見つからない
次は2種のサクラが写っています。どちらが何か分かりますか?
学生が発見したシウリザクラ
ウワミズザクラに比べて少ないです
ノイバラが多い中で、こちらも見過ごしそうなミヤコイバラ
ひっそりカワイイ植物
ミズタビラコ(ムラサキ科)
に対して、葉っぱは似ているけど、希少種の・・・
ハイハマボッス
サクラソウ科です
佐渡では山の水が染み出ているところに生育している
モウセンゴケ
道に群生していました
植物散策をしていると、生き返りますね。

2023年6月21日水曜日

スギ倒木の腐朽菌調査(東北大学)

 佐渡の天然スギと人工林のスギの倒木の腐朽菌調査に行ってきました。
こんな感じで倒木にドリルで穴をあけて
チップを採取します

近くにギンリョウソウが咲いていました
何かに食べられている?

タニギキョウ
湿ったスギ林や沢筋に可憐に咲いています

オオマルハナバチの女王が休んでいました
今年、数が少ない気がするのですが…

ヤマオダマキ、たくさん咲いています
(佐渡は距がまっすぐだったり曲がっていたりするので
ヤマオダマキとしておきます)
ゆっくり散策するのにいい季節ですね!

2023年6月20日火曜日

シレっと置き換わっている?外来種

 最近、佐渡で気になる外来種2種を紹介します。アメリカネナシカズラとセイヨウミヤコグサ。佐渡には在来のネナシカズラ属がほかにもあり(ネナシカズラ、ハマネナシカズラ、マメダオシも載っているけどあるのかな・・・?)、在来のミヤコグサは海岸沿いや山の風衝地にあります。気づかないうちに外来種に置き換わっていたりして・・・。
こんな感じで大きなパッチを作っていると怪しいです

やっぱりセイヨウミヤコグサでした
葉っぱが細長く先のとがった楕円形ですね
根元の葉は小さいです

毛がもっさとあります

こちらはアメリカネナシカズラ
かた焼きそばみたい
黄色いのが特徴で、
寄生されているハマヒルガオは枯れています