2025年10月30日木曜日

幸せの(!?)白いテントウムシ、来林!!

 


この時期にしては珍しく晴天な今日、窓に白い影が!
よく見るとテントウムシのようです。

エリトラが白くなるテントウムシとしてはシロトホシテントウ無紋型などがいますが、どうやら異なるように見えます。胸の模様からするとキイロテントウで間違いありませんが、にしては白すぎる...。おそらく白化型か、アルビノか、はたまた羽化したてといったところでしょう。

いずれにしてもなかなかお目にかかれない個体。今日の私の運勢は好調なようです。
(K.S.)

2025年10月29日水曜日

年に一度の一般公開!公開林間実習(10/25)

 10月25日には、新潟大学の公開講座として一般参加が可能な「公開林間実習」が開催されました。小学生から大学院生、社会人の方まで、また島内外より18名の参加がありました。

初めに向かったのは演習林のゲート付近。森のネズミと昆虫の観察です。


前日に仕掛けておいたトラップを回収し...

中身を確認!




かわいいネズミが捕れました!


今回捕れたのはヒメネズミとアカネズミの2種。みんな大興奮で撮影タイムです。

昆虫のトラップでは...

ゴミムシ類やヤスデ、ザトウムシ、サワガニなんかも捕れました!

その後はスギ人工林や天然林、そして最も有名な「金剛杉」を観察しました(説明に注力した結果、写真を撮り忘れるという渾身のミス...)。



また、午後は少しトレッキングをし、「大王杉」も見学しました。


また、こちらも演習林の目玉環境である「風衝地」も見学。佐渡島ならではの珍しい環境を目の当たりにし、また教員やTAの熱弁により、その一端を感じ取ってもらえたのではないでしょうか?

気温はかなり低かったものの、晴れていたこともあってか森の刺客たちも登場!まだまだ元気なモウセンゴケと、おそらくオオサルハムシのような大型のハムシ。

他ではできない唯一無二の体験ができる機会です。この記事をご覧の皆さまも、ぜひ一度公開林間実習に参加されてみてはいかがでしょうか?
この実習に関する詳細は、後日ニュースレター動画でも公開予定です!乞うご期待!

(K.S.)


2025年10月11日土曜日

今年度4体目の鯨類、ハンドウイルカ

 今年はいろんな種類の鯨類があがっています。今度はハンドウクジラ!ちょっと気持ち悪いのかもしれないので、周辺の写真からいきます。見たくない人はスクロール禁止笑






さて、ここから…。
手前の岩と同化していますね

ずんぐりしていて、ちょっと受け口なのがハンドウイルカ

今年度のストランディング(海生哺乳類が生きている状態で海岸に乗り上げたり、死んだ状態で漂着すること)は、波が高くなるむしろこれから…、かもしれません。

2025年10月10日金曜日

10/7-10東北大学菌類調査実習

10/7-10東北大学菌類調査実習の様子です。演習林などでブナやミズナラなどの樹種から腐朽菌の採取を行いました。
倒木を探して殺菌したドリルで穴をあけ
おがくずを採取していきます

チシオタケがついていました
傷をつけると血のようなにじみが出ます
傘も指紋みたいな模様があり、リアルですね…

ミズナラの倒木に等間隔でドリルでサンプリング

演習林の山の上には
立派なミズナラの倒木がたくさんありました

なんか黄葉していますよね
そう、常緑針葉樹のスギも個々の葉は寿命を迎えると秋に落葉します

こんな感じで、落葉したスギの葉が落ちています

日がかげると少し寒いくらいですが、野外活動にはちょうどいいシーズンです。佐渡の山での活動もあと1か月くらいですね。

2025年10月6日月曜日

佐渡自然共生科学センターシンポジウム「官・民・学で拓く自然共生社会」2025年11月5日(水)

日独連携シンポジウム「官・民・学で拓く自然共生社会」の開催案内です!新潟大学五十嵐キャンパス開催ですがZOOMもあります!みなさまのご参加をお待ちしております。

佐渡自然共生科学センターシンポジウム「官・民・学で拓く自然共生社会」
【日時】2025年11月5日(水)13:00~16:15
【開催方法】ハイブリッド開催(ZOOMあり)
【会場】新潟大学中央図書館1階 ライブラリーホール
【入場料】無料
参加希望の方は下記URLよりお申し込みください。
https://forms.office.com/r/4p8qTdKNMf
官・民・学で拓く自然共生社会

2025年10月3日金曜日

公募型の「フィールドワーカーのためのリスクマネジメント実習」B日程(9/16-19)

 9月16日~19日には「フィールドワーカーのためのリスクマネジメント実習」のB日程が行われました。内容はA日程と同様ですが、開催時期が2週間ほど遅く、肌寒くなっていました。また、天気も雨予報。無事実習を終えることはできたのでしょうか?




初日は救急救命講習と、天気図の読み方などについての講義。天気の影響はほぼありませんでした。



2日目は実際の登山と植生調査の実施。午前中はなんとか曇りのまま持ちこたえ、全員目的地に到達できました。立体的できれいなヤマトリカブトの花を見ることもできましたね。




午後からは雨が大降りになったため、予定を変更。各種天然スギや風衝地など、佐渡演習林特有の環境を観察しました。霧もかなり濃く出ていたため、スギは非常に幻想的でしたね。






3日目は自動車に関する講習とロープワークの実践。見てのとおりかなり怪しい天気でしたが...雨には降られずに済みました!

湿度が高かったからか、実習地では地上で生き生きとしているサワガニを見ることも。


夜のテント泊のときにはほぼ天気の心配はなくなっていました。

    雨天が大打撃となって、実習や調査がほとんどできなくなるような例もある中、全てのメニューを敢行できて本当によかったですね!ある意味天候に恵まれた実習だったのかもしれません。
(K.S.)

2025年10月1日水曜日

合同実習part 3:森・里・海フィールド実習、先端臨海実習、公開臨海実習「森里海をつなぐ野外生態学実習」(9/8-13)

 夏の合同実習のpart 3!最終回となる本記事では、5~6日目の「森」パートのご紹介です。

早朝から出発し、車で演習林へ向かいました。写真はその道中、「渓畔林」という、「川」と「森」が繋がる森林タイプを見学している様子。

こちらは低標高地のスギ人工林。この後に見るスギ天然林との違いを比較するため、入念に観察しています。

演習林の敷地内へ入り、植生はスギ天然林へ移行。霧も濃くなってきて、だいぶ様相が変わってきました。


次に訪れたのは、海から吹き上げる強風により形成された自然草原。私たちは普段「風衝地」と呼んでいるところです。


風によって片側の枝葉がなくなってしまったスギ(フラッグ・ツリー)や、水辺を好んで生えるダイモンジソウを見ることができました。



午後からは林内をトレッキング。佐渡のスギ天然林ならではの種組成を間近で観察することができました。人工林との違いは見つけられたかな?

最終日はあいにくの雨でしたが、港への道中で景勝地である大野亀を見学しました。

最盛期にはトビシマカンゾウの花で溢れる大野亀ですが、この時期は花の勢いもかなり落ち着いています。今回見ることができたのは、写真のエチゴトラノオ。元気に咲いていました。

盛りだくさんの実習でしたが、いかがだったでしょうか?今回の内容すべてを完璧にモノにすることは非常に難しいことだと思います。ただ、わざわざ佐渡に来てでも学びたいと思ったその強い意識と、高倍率な抽選を乗り越えてきた強運の持ち主である実習生の皆さんなら、きっとこの経験を今後の研究や学生生活に生かすことができるでしょう。

皆さんのご活躍を楽しみにしています!
(K.S.)