2017年6月14日水曜日

東邦大学理学部 野外生態学実習Ⅱ (5/29〜6/2)

今年度の実習はじめは、東邦大学理学部の野外生態学実習Ⅱです。別名、森川海実習として、この数年、新潟大学の佐渡三施設(理学部附属臨海実験所、朱鷺・自然再生学研究センター)が協働し実施しています。今年は、5月29日〜6月2日の日程で教員、学生合わせて8人が来島しました。

この実習については、過去のブログも是非ご覧ください!→コチラから

初日は、朱鷺・自然再生学研究センターが入っている
トキ交流会館で水生昆虫の同定に関する講義を受けました。
水生昆虫の同定は初めての学生さんがほとんどです。
”う〜ん”とうめきながら、真剣な眼差しで検索表と顕微鏡を
往復していました。
同日、佐渡ゼミも開催いたしました東邦大学理学部の長谷川先生
による、伊豆諸島に生息する様々な生物のお話でした。
佐渡ゼミでは、会議室に入りきらないほどの参加者が!
皆さん、ご参加ありがとうございました。
翌日からは、晴天のもと、野外調査開始です。
演習林内を流れる大倉川の上、中、下流で水生昆虫の採集と
その流域の環境測定を行います。
(上の写真は、上流の調査地です)
最初に、河川での各調査方法のレクチャーを受けます。
測定についてのポイントや各道具の使い方など…
早速、調査開始です。皆さん、胴長を着用して川の中へ
最初は教員らのアドバイスを受けながら
覚束ない感じですが・・・
そのうち、”この地点では虫が少ないなぁ〜”
"川の流れが早いから?”など、調査をしながら
意見交換できる余裕も出てきました。
水生昆虫だけでなく、イワナもいました!
観察用に捕獲しました(観察後は川へ戻しました)

これが、採集した水生昆虫。
この後、顕微鏡を用いて同定します。
こちらは、中流の調査地。
こちらは、下流の調査地。
写真を見ただけでも、周囲の環境も大分違いますね。
これらが水生昆虫の分布に関係してくるのでしょうか?
野外での調査が終わった後も、講義やデータ整理、
水生昆虫の同定作業など、この実習は内容盛りだくさんです。
学生さんと一緒に顕微鏡を覗いて、同定ポイントを説明するなど、
教員も一緒に同定を行いました。
同定作業がひと段落すると、次は、水生昆虫の分布に関する
仮説を各班に立ててもらいます。仮説も、ただ思いつきでは
なく、理由と仮説になっているのか等を検討します。
そして、仮説を検証するために、
調査データの統計解析を行います。
最後に待っているのは、成果発表です。調査データ、
統計解析の結果、仮説に対する考察などをまとめます。
そして、プレゼンテーションです!
短い時間で野外調査、同定、データ解析、成果発表と
大変だったと思いますが、今年も最後までやり遂げました!
最後は、バーベキューで締めくくり!
炭をおこすのも、楽しみの一つです。

そして、かんぱーい!
佐渡の幸を思う存分堪能していただけましたか?
東邦大学の皆さま、来年のご来島もお待ちしてます!



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