2018年5月24日木曜日

樹木生態学特論 ー佐渡フィールドスタディー (5/21〜5/24)

皆さん、こんにちは。いよいよ実習シーズンがはじまりました。今年度も、実習のブログを随時アップしていきますので、よろしくお願いいたします。

5月21日〜5月24日(3泊4日)の日程で、大学院生の実習「樹木生態学特論ー佐渡フィールドスタディ」を実施し、新潟大学、静岡大学、神戸大学の大学院生計7名が参加しました。
本実習では、佐渡島でさまざまなタイプの生態系に分布する樹木の形態や生活史特性を比較し、その生活史戦略について考察を行いました。また、日本のスミレ(山渓ハンディ図鑑)を執筆された植物写真家のいがりまさし氏より、実地で植物写真や林相写真の撮影技術を学びました。
初日から良い天気でした。大佐渡スカイラインの白雲台では、
気持ちの良い風が吹いていました。
さっそく、妙見山の頂上に向けて出発!
妙見山や金北山には、ブナ林が分布しています。
この場所のブナ林の特性やどのような過程を経てきたのか、
学生さんらは熱心に崎尾先生の説明に耳を傾けていました。
ブナの実生があちこちで観察できました。
中には、まだ殻をかぶったままの実生もありました。
景色の良い場所でさっそく集合写真。
(あまり、景色は写りませんでしたが・・・)
2日目は演習林で様々な生態系を観察しました。
この日も天気は良好!
かつて行われていた牛の放牧の影響が残る、
半自然草地の大倉シラバ。
この数年で、潅木の侵入が目立ってきました。
樹齢400〜500年の天然スギ(大王杉)
この天然林には、どうやってそんな形に??
という樹木が多くあります。
巨木が倒れて出来たギャップ。
多くのパイオニア植物が入り込んでいます。
実習中には、佐渡ゼミも開催しました。植物写真家のいがりさんによる
「野草写真 脱 ビギナー講座 状況ごとおぼえる ふたつのテクニック」
いがりさんは、昨年に引き続き、
今年も実習で講師を担当していただきました。
ゼミ開始前には、サンセット撮影会も・・・
3日目は、いがりさんによる植物写真の実地指導。
同じ被写体ですが、背景や露出を変えることで
印象が全く異なります。
樹木を見上げたり、地面を這って草本を見つめたり
ひたすら撮影しました。それぞれのカメラの機種の
特性を活かした撮影方法も教えてくださいました。
こちらは、スミレの葯(やく)の撮影テクニック。
野外でココまで撮影できるのは驚きです!
最後は・・・もちろんBBQです!のつもりが
生憎の天気で室内で焼肉パーティーに。
もちろん、美味しさは変わりありませんでした〜。
今年も、いがりさんのギターと崎尾先生のケーナの
セッションがありました!
いがりさん、今年も講師を引き受けて頂き、ありがとうございました!参加者の皆さん、これを機に野外での植物撮影技術を磨いていって下さいね。またのご来島をお待ちしています。

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