2015年6月15日月曜日

基礎農林学実習B(6/13-14)

基礎農林の後半戦、B班が始まった13日はエゾアジサイやハクサンシャクナゲが咲き始めていました。1週間でどんどん季節が移ろいます。
エゾアジサイ
左右にクモとハネカクシが陣取っています。
B班は1泊二日の駆け足。演習林では、様々な環境で、姿かたちが変わっている天然杉をご紹介します。
後半戦B班は千手杉から
杉の枝が雪の影響で地面についています。
ここは積雪3m近くの場所です。
将来発根し、
ここからまた杉の幹が立ち上がるかもしれません。
この杉は、フラッグツリーと言われるように
風の影響で、片側にしか葉がついていません。
天然スギの年輪。この切り株は250年ほど読み取れます
こちらも風の影響を強く受けた杉ですが、
谷沿いの強風のため、大きくしなり、樹高が高くなりません。
2つのスギに見えますが、おそらく同じ個体
大王杉からはハクサンシャクナゲが出ています。
空中湿度が高い証拠です。
大王杉の横の、2本の曲がった杉。
昔は大王杉の枝だった?
杉の上に、別個体の杉が乗っています。
続いて2日目、里地再生(キセン城)の実習です。キセン城は約50年前までは300枚もの棚田が広がり、人が長く利用してきた場所です。その後、耕作放棄地となり棚田は消えていきました。2000年頃から棚田とそこに生息する生物を呼び戻そうという里地再生を目指したプロジェクトが進められています。
 今回の実習では、里地再生をどのように行っているのか、現在はビオトープとして活用されている棚田にどのような生物がいるのかを観察しました。

今は、開けた感じのキセン城ですが、数年前までは耕作放棄地に
侵入した木々でジャングル状態だったそうです。
棚田の脇には、薪炭林として人が利用していた
コナラを主とする里山2次林が広がっています。
昔の棚田を再度開墾し、今はビオトープとして、
多様な両生類や昆虫が生息しています。
人が利用しなくなり、高密度になりすぎたコナラ林の
手入れ(間伐)の様子を見学しました。
切り株(年輪など)から、この林の過去の状態を推察することができます。
学生の皆さんも、チェーンソーにチャレンジ!
説明を聞く様子は真剣そのもの。
この実習をきっかけに、チェーンソーの講習にも
チャレンジしてみて下さいね。
最後は、トキの森公園にて、トキの生態や歴史についての展示を見学しました。
資料館には、トキの情報がギュッと詰まってます。
島外からの観光客もたくさん訪れます。
こちらは、トキをモチーフにしたキャラクター”サドッキー”。
本物のトキと違って、とても人懐っこいです。
実習生の皆さん、一泊二日と忙しいスケジュールでしたが、佐渡は楽しめたでしょうか。またの来島をお待ちしています。

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