2016年6月27日月曜日

東京大学大学院 フィールド科学総論・佐渡島実習(6/20〜6/23)

 昨年度から実施している東京大学大学院のフィールド科学総論・佐渡島実習ですが、今年度も教員、学生合わせて20名の皆さんが来島されました。

 この実習では、演習林で植物観察、佐渡で広く進められている環境保全型農法が生物多様性の保全へ与える効果について明らかにする事を目指した野外調査とサンプリングした生物の同定、環境省トキ野生復帰ステーションの見学などを行いました。

初日の夜の佐渡島の自然についての講義では、
皆さん活発に質問をしていました。
2日目は演習林での自然観察。
大倉シラバを探索したり、
両津港を眺めつつ、のんびりしたり・・・
ウツボグサが満開でした
王様の小径では、霧が発生しており、雰囲気満点
カエデの同定について他の学生さんに説明する学生さんも・・・
こちらは、演習林では数少ないブナ
(演習林では、スギが圧倒的に多いのです)
風衝地では、すでにハクサンシャクナゲが開花していました。
演習林の風衝地は、粘土質のグリーンタフ
(写真中の青緑っぽい箇所)で形成されています。
2日目の夕方より、場所を小佐渡に移し、
環境保全型農法を実施している田んぼやその他の田んぼで
生き物調査を行いました。
田んぼにプロットを設置し、枠内の生き物を採集します。
(所有者の許可を得ています)
この実習期間の天気予報では、雨マークが多かったのですが、
打って変わっての良い天気でした!
田んぼの周辺でも、様々な生物がみられました。
モリアオガエルもこんにちは。
ツチガエルはあまりの暑さに川で涼み中?
田んぼでの調査の後は、環境省のトキ野生復帰センターの見学へ
放鳥前の訓練施設である順化ゲージも見学することができました。
順化ゲージは、トキの生息環境を模しています。
夜は、佐渡ゼミも兼ね、地元の斎藤農園の斎藤さんに
佐渡の環境保全型農業の経過と課題について講義していただきました。
実習生だけでなく、外部からも多数の参加者があり、
皆さん熱心に聞いておられました。
この後の懇親会でも、斎藤さん、学生さんで盛り上がりました!
最終日は、トキの森公園を見学しました。
見学後は、売店で販売している地元の野菜、果物を使った
ソフトクリームをいただきました。とても美味しかったです!
学生の皆さん、実習お疲れさまでした!またの来島をお待ちしています。

0 件のコメント:

コメントを投稿