2019年8月23日金曜日

2019/8/17-18 公開林間実習2019

お盆休暇が明け、今年度の実習も後半戦に突入です。
まずは一般向けの「公開林間実習」をご紹介。

大学生を対象とする他の実習とは異なり、子どもから大人まで幅広い年齢の「一般」の方を対象に演習林を紹介するという内容です。
演習林は通常開放していないため、滅多に見られない貴重な天然スギを間近に観ることができるチャンスです。
佐渡島民はもちろん遠く山梨県の方まで、また保育園に通う小さい子から還暦超えのベテランの方まで、総勢 22名の方にご参加いただきました。

【1日目】
初日はまず到着してすぐに演習林に向かい、森林の生き物を観察するためのトラップを仕掛けました。
森林内の地上を歩き回る昆虫を捕らえるための「ピットフォール(落とし穴)トラップ」と、木の実などを食べて暮らしている野生のネズミを捕らえるための「シャーマントラップ」です。
それぞれ一人3個ずつの罠を仕掛けて、翌日に回収します。
コップをしっかり埋めて、さあ何が捕れるかな
宿舎に戻ると、崎尾先生によるミニ講義「佐渡島の自然」が行われました。
子どもたちも興味津々で、講義の合間にも質問の連続となり先生がたじたじの場面も。
先生の口調もいつもより優しめ…?
講義の後は、お待ちかねのバーベキュー!
今回も佐渡産の新鮮な海産物をはじめ、おいしい食材が豪華に並びました。
夏休みのよい思い出を作ってください、乾杯!
サザエもお肉も焼けるのが待ち遠しい
暗くなると、子ども達は花火ではしゃぎ回っていました
【2日目】
いよいよ前日に仕掛けたトラップの生物観察に出発です。
子ども達は(大人も?)早く中身が見たくて仕方ない様子。
自分が仕掛けた場所をちゃんと見つけられるかな
いろんな昆虫が落ちています!
みんなで捕れた昆虫を集めて観察します
昆虫の次は、ネズミの仕掛けを回収します。
ネズミは年によって捕獲数が大きく変動するとのことで、昨年は10匹も捕れたので今年は少ないかもしれない…と少し心配な部分も。
トラップの入り口が閉まっていたら、入っている可能性がありますよー
結果はどうだったかな?
予想外のお客さん、サドマイマイカブリが入っていたものも!(これはこれで嬉しいです)
捕獲はなんと…66トラップで1匹!!少ないけど、観察できて良かったね
大きな黒目が愛らしいアカネズミさんです
わずかな隙間から食い入るように見つめる少年
もう一つのメインイベントは、天然スギを観察するトレッキングです。
普段は立ち入りできない演習林の奥地ということで、楽しみされていた方も多い様子。
1時間ほどの山歩きですが、保育園の子ども達もしっかり歩きましたよ!
台風一過で気持ちよい山日和
大王スギの立ち姿を見上げる参加者たち
どうしても見たい!というリクエストにお応えして、金剛杉も見学コースに
最後は見晴らしの良い場所で、佐渡の山と海を見渡します
さらに高い丘に上がって、いい景色が見れたかな?
ご参加いただいた皆さん、新潟大学の演習林はいかがでしたでしょうか?
なかなか観ることができない森林の姿を知り、皆さんの良い夏の思い出になりましたら幸いです。

来年度も開催予定ですので、ご興味を持たれた方は佐渡演習林HPをチェックしてぜひぜひご応募くださいね!

【おまけ】
夏の暑い盛りは、きのこの種類も少なくなります。
森の中を歩いていてもなかなか出会えない、なんて話をしていたところ…
倒木上に白っぽい塊がもりもり!
スーパーで売っているシイタケやシメジとは形がだいぶ異なりますが、ホウキタケというきのこの仲間なのですよ。
先端が王冠状なのでフサヒメホウキタケでしょうか

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