2020年9月22日火曜日

実習中の自然観察いろいろ♡

世間では大型連休。どうりで土日は山道に車が多いはずです。

佐渡演習林では、大型連休ではなく、大型実習(8月31-9月4日の育林実習2回と12-13日の野生動植物生態学実習と14-20日のリスクマネジメント実習2回)が終了しました。怒涛の野外実習では、腰を痛めたり熱中症が相次いだり(気を付けていたのですが…)、「無事」終了とはいきませんでしたが、なんとか乗り越えた感じです。レポートなどまだ課題提出が残っているかと思いますが、涼しくなり、頭も冴える季節になりましたので、もうひと頑張りしましょう!お互いに…

さて、野外実習では、実習のテーマに取り組むだけではなく、周辺環境に目を配り、五感を使って感じることが重要です。いろいろな発見が卒論のテーマにも繋がるかもしれませんし、何より人生の深みに繋がるでしょう!

ということで、実習中の自然観察いろいろ。

まずは、分類が分かれてニホントカゲからヒガシニホントカゲに分類されたヒガシニホントカゲ(くどいですね・・・)佐渡島のはヒガシニホントカゲ。頭のところの前額板が接しないのが識別ポイントの一つだそうです。写真だとちょうど見えないですね・・・

お気づきでしょうか?幼体ではないのに尾っぽがきれいなブルーです。雌ではこういう個体もあるようですが、佐渡島では多い気がします。
ほぼ幼体のようなきれいなブルーですが
成熟メスだと思われます

そして、待ち時間に捕まえたサドマイマイカブリ。ついでにご飯のカタツムリも捕まえます。夜は捕食の様子を観察しました(一部有志で)。
サドマイマイカブリ、やはり殻を大あごで壊して食べるのですが、顎よりも固い殻をも溶かしているような消化液がびっくりでした!

イラクサ科で警戒されますが、こちらは棘のないアカソ。似たもので棘のあるミヤマイラクサ、棘のないコアカソ、ヤブマオもありますが、アカソが一番多いです。
左に雄花、右にぼんぼりのような雌花
この時期に咲くんですね!
キアゲハの幼虫
赤い点々が可愛いです!
大きなサルメンエビネらしきがいっぱい
果実がついていました
こちらは春植物の女王様。わかりますでしょうか?変な形の果実がついていますね。
中にはユリの種子のような羽根つきの種がたくさん
正解は「シラネアオイ」。春の花を観察してみてください。白い目玉みたいな大きな柱頭が2つ見えると思います。そして果実も2つの袋果(互いに合着しています)。日本固有種の1属1種です。

朝、演習林の倉庫ではクスサンが2匹おりました。
こちらは典型的なクスサン
赤茶色の大きな蛾で、目玉模様が特徴的
ヤママユガ!?と思ったけれど同じ目玉模様
クスサンですが、青緑っぽいきれいな色でした
日本の美という感じですね。

こちらはまたまたへんな果実
ヤマシャクヤクです
赤と黒のコントラストが毒々しいですが
種子散布者には見えやすいバイカラーです
同じようなバイカラーに、この時期はトチバニンジンの果実やコブシの果実がありますね。

秋の恵!ナメコ発見‼と思い、アドレナリン全開で採取したのですが、なんか柄が長く、傘の裏が黒っぽい(前日が大雨なので色が変わったのかと思ったのですが・・・)
群生していたナメコのようなキノコの正体は
M先生に胞子など特徴を見ていただいたところ、センボンイチメガサかその近縁種のようでした。センボンイチメガサには毒はないようですが、とても似たキノコにドクアジロガサ(コレラタケ)という猛毒のキノコがあるので、くれぐれも気を付けないと…と反省。

気を取り直して、山の恵を採取!と思ったら、ウワバミソウ(ミズ)によく似た植物が。
ヤマトキホコリ(通称アオミズ)です。こちらも山菜として食べられるよう(採ればよかった・・・)。この時期、アカソの雌花のような花がついています。一方ウワバミソウはむかごがついています。
ヤマトキホコリは雌雄異花(雌雄同株)
左が花付きのヤマトキホコリ
右がむかご付きのウワバミソウ
ウワバミソウはたくさん採取しておいしくいただきました!ああ、アオミズとの味の比較をすればよかった・・・

最後に、紫色のきれいなアザミの仲間。分類が難しいです。キクアザミかシラネアザミかと思ったのですが…

一番、形態が一致するのがカムロトウヒレンSaussurea sawaeでした。ちなみに、とてもよく似ているミヤマキタアザミから、2015年(Kadota)にウゴトウヒレンとカムロトウヒレンなどの新種が分かれています。

色々と見ていきましたが、これも、ごく一部のみです。また随時報告します!

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