2016年10月12日水曜日

育林系実習(9/13〜9/18)

 皆さん、こんにちは。今日の佐渡は秋晴れの空が広がっています。朝晩も随分と寒くなってきましたね、風邪を引かない様に気をつけましょう。

 本日は、育林系実習(学内実習)の紹介です。この実習は、生産環境科学科森林環境学コースの必須科目となっています。その名の通り、林を育てる事について学ぶ実習です。佐渡での実習は、5泊6日で行い、そのうち半分の日程でスギの人工林の造成などについて学びました。

 初日、演習林の植生観察を行いました。
残念ながら天気は曇り時々雨でした。
こちらは、稜線沿いに生育する天然のスギです。
先端がちょっと変わっているのですが、分かりますか?
何百年と時間をかけて不思議な樹形になったスギ。
その樹形から通称:連結杉と呼ばれています。
王様の小径のトレッキングも行いました。
学生さんは各樹木、草本の説明を熱心に聞いていました。
ユキザサの実です。赤く熟した実が
雨に濡れ、宝石のようでした。
風と雪圧の影響で枝が垂れ下がり、
トンネルになっているスギも・・・
よ〜く観察すると、人の顔が・・・
(演習林、珍百景??)
 2日目からは、本格的に造林の実習になります。造林の流れや各作業については、過去の記事に詳細に記していますので、そちらも是非ご覧下さい。→コチラから
最初に、実習で使う道具(鉈)の手入れを行います。
鉈を2種類の砥石(荒砥石と仕上げ砥石)を使って研ぎます。
ほとんどの学生さんは、刃物研ぎは初体験です。
技術職員さんの指導を受けながら慎重に研ぎます。
いきなりですが、これは何の道具か分かりますか?
答えは丸太などを動かす際に使用する道具です。
「とび」という名前で、昔から山仕事に欠かせない道具の一つです。
とびを使って、チェーンソーの練習台を組みました。
明日の間伐に向けて、チェーンソーも練習しました。
なれない道具で、皆さん腰が引いてました・・・
チェーンソーも手入れは必須です。チェーンソーは、
多数の小さな刃がついたチェーンが高速で回転し、物を切断します。
こちらは、刃の目立てを行っています。(by 佐渡研4年生)
棒状の専用のヤスリを使って、刃の角度の調整、
刃の切れ味を回復させます。
では、皆さん、手入れした道具をもって
地ごしらえ開始です。
地ごしらえとは、雑木や下草刈り、更地にして
植林しやすくするための作業です。
地ごしらえ後の雑木林、ここに苗を植栽をしていきます。
今回、植栽するのはスギとヒノキアスナロの苗です。
1本1本、丁寧に植えていきます。
植栽後の造林地です。良好な人工林にするためには、
植栽後も定期的に様々な手入れをする必要があります。
次は、別の場所で間伐作業を行います。間伐をしやすく
するため、最初に障害になりそうな下層植物を除きます。
いよいよ、チェーンソーでスギを間伐します。
が、なにせ、初めての作業で上手く木が倒れない事も・・・
そんなときは、技術職員さんが木回しやクサビ
を使ってサポートを行い、無事に伐倒となります。
枝打ちも行いました。約3mの梯子をのぼり、
手の届く範囲の枝をノコギリで切り落としました。
こちらは、除伐、間伐、枝打ちが終わった後の林の様子です。
4枚前の写真と比較するといかがでしょう?
作業中には、こんな出会いも・・・
モリアオガエルさん、こんにちは
この他にも、刈り払い機を使用した下草刈り等を行いました。学生の皆さま、実習お疲れさまでした!後期授業が始まり、講義に実習と忙しい日々が再会しているかと思いますが、体に気をつけ、がんばってくださいね。

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