2025年11月7日金曜日

2025年度 佐渡ゼミ「里山の森林から水田にかけての景観の推移帯が持つ生態学的機能」11月12日(水)19:00~20:00

2025年度 佐渡ゼミ(第1回)のご案内です!

「里山の森林から水田にかけての景観の推移帯が持つ生態学的機能」
【開催日時】
2025年11月12日(水)19:00~20:00
【開催形式】
現地およびZoomによるハイブリッド開催
【会場】
オンサイト会場:
〒952-2206 新潟県佐渡市小田94-2
新潟大学 佐渡自然共生科学センター 演習林 講義室
オンライン参加(Zoom):
※下記メールアドレスにご連絡ください
【参加費】 無料
【発表者】
古郡 憲洋 先生
(立正大学 地球環境科学部 環境システム学科 助教)
【発表概要】
 里山では、水田や森林がモザイク状の景観を形成し、互いに影響し合うことで複雑な生態系が維持されてきた。特に、森林から水田にかけて連なる景観(以下「推移帯」)には、緩やかな環境勾配が存在し、多様な生物群集が共存している。また、推移帯には複数の景観を複合利用する種が生息し、これらの移動などを介して異なる景観要素に跨る物質循環経路が維持されてきた。
 しかし近年、耕作放棄による推移帯の荒廃や、機械化農業に伴う推移帯の破壊によって、この空間が持つ生態学的機能は低下の一途を辿っている。
古郡先生は、推移帯の生態学的機能(ハビタット機能、物質循環機能、レジリエンス)を明らかにし、人間活動がこれらの機能に与える影響を定量的に評価する研究を進めている。
 本講演では、佐渡島の里山に造成された湿地ビオトープを対象に、水際構造の違いが水生昆虫群集に及ぼす影響を定量化した研究を紹介する。

 Tel: 0259-78-2613(担当:蕪木)
Mail: sadoken2011@gmail.com

2025年11月5日水曜日

Island Biology2026学会 大島エクスカーション下見

 島嶼生物学の国際学会 Island Biology 2026が2026年11月2日~ 6日に熱海で開催されます。ちょうど1年前に中日エクスカーションとしている伊豆大島に下見に行きました!山頂コース、裏砂漠コース、沿岸コースに分けて予定しております。

まずは山頂コースから下見
三原山山頂が見えております

伊豆諸島といえばトゲナシサルトリイバラ

外来種キョンの骨

シモダマイマイ

ナンバンギゼルもよく見られますね

火口まで行って山頂コースは引き返します

続いて裏砂漠コース
植生遷移が観察しやすいです

先ほどまで行っていた山頂が見えます
ハチジョウススキがきれいですね

黒いスコリアが月の大地のよう…
で、砂漠という名前がついているんですね

つづいて翌日は沿岸コース
切通し

赤禿

野田浜

タマキビ、よく見ると2種いるんですね

今回は、ちょびっとだけ紹介。絶対満足間違いなし、の大島エクスカーションになりそうです!ご参加を予定されている方、こうご期待です!

2025年11月4日火曜日

紅葉すすみました!

週末の連休はあいにくの天気でしたが、今日は秋晴れ!紅葉が一気に進んだのが分かりますね。
両津港から

中腹が見頃ですね!

2025年10月30日木曜日

幸せの(!?)白いテントウムシ、来林!!

 


この時期にしては珍しく晴天な今日、窓に白い影が!
よく見るとテントウムシのようです。

エリトラが白くなるテントウムシとしてはシロトホシテントウ無紋型などがいますが、どうやら異なるように見えます。胸の模様からするとキイロテントウで間違いありませんが、にしては白すぎる...。おそらく白化型か、アルビノか、はたまた羽化したてといったところでしょう。

いずれにしてもなかなかお目にかかれない個体。今日の私の運勢は好調なようです。
(K.S.)

2025年10月29日水曜日

年に一度の一般公開!公開林間実習(10/25)

 10月25日には、新潟大学の公開講座として一般参加が可能な「公開林間実習」が開催されました。小学生から大学院生、社会人の方まで、また島内外より18名の参加がありました。

初めに向かったのは演習林のゲート付近。森のネズミと昆虫の観察です。


前日に仕掛けておいたトラップを回収し...

中身を確認!




かわいいネズミが捕れました!


今回捕れたのはヒメネズミとアカネズミの2種。みんな大興奮で撮影タイムです。

昆虫のトラップでは...

ゴミムシ類やヤスデ、ザトウムシ、サワガニなんかも捕れました!

その後はスギ人工林や天然林、そして最も有名な「金剛杉」を観察しました(説明に注力した結果、写真を撮り忘れるという渾身のミス...)。



また、午後は少しトレッキングをし、「大王杉」も見学しました。


また、こちらも演習林の目玉環境である「風衝地」も見学。佐渡島ならではの珍しい環境を目の当たりにし、また教員やTAの熱弁により、その一端を感じ取ってもらえたのではないでしょうか?

気温はかなり低かったものの、晴れていたこともあってか森の刺客たちも登場!まだまだ元気なモウセンゴケと、おそらくオオサルハムシのような大型のハムシ。

他ではできない唯一無二の体験ができる機会です。この記事をご覧の皆さまも、ぜひ一度公開林間実習に参加されてみてはいかがでしょうか?
この実習に関する詳細は、後日ニュースレター動画でも公開予定です!乞うご期待!

(K.S.)


2025年10月11日土曜日

今年度4体目の鯨類、ハンドウイルカ

 今年はいろんな種類の鯨類があがっています。今度はハンドウクジラ!ちょっと気持ち悪いのかもしれないので、周辺の写真からいきます。見たくない人はスクロール禁止笑






さて、ここから…。
手前の岩と同化していますね

ずんぐりしていて、ちょっと受け口なのがハンドウイルカ

今年度のストランディング(海生哺乳類が生きている状態で海岸に乗り上げたり、死んだ状態で漂着すること)は、波が高くなるむしろこれから…、かもしれません。

2025年10月10日金曜日

10/7-10東北大学菌類調査実習

10/7-10東北大学菌類調査実習の様子です。演習林などでブナやミズナラなどの樹種から腐朽菌の採取を行いました。
倒木を探して殺菌したドリルで穴をあけ
おがくずを採取していきます

チシオタケがついていました
傷をつけると血のようなにじみが出ます
傘も指紋みたいな模様があり、リアルですね…

ミズナラの倒木に等間隔でドリルでサンプリング

演習林の山の上には
立派なミズナラの倒木がたくさんありました

なんか黄葉していますよね
そう、常緑針葉樹のスギも個々の葉は寿命を迎えると秋に落葉します

こんな感じで、落葉したスギの葉が落ちています

日がかげると少し寒いくらいですが、野外活動にはちょうどいいシーズンです。佐渡の山での活動もあと1か月くらいですね。

2025年10月6日月曜日

佐渡自然共生科学センターシンポジウム「官・民・学で拓く自然共生社会」2025年11月5日(水)

日独連携シンポジウム「官・民・学で拓く自然共生社会」の開催案内です!新潟大学五十嵐キャンパス開催ですがZOOMもあります!みなさまのご参加をお待ちしております。

佐渡自然共生科学センターシンポジウム「官・民・学で拓く自然共生社会」
【日時】2025年11月5日(水)13:00~16:15
【開催方法】ハイブリッド開催(ZOOMあり)
【会場】新潟大学中央図書館1階 ライブラリーホール
【入場料】無料
参加希望の方は下記URLよりお申し込みください。
https://forms.office.com/r/4p8qTdKNMf
官・民・学で拓く自然共生社会

2025年10月3日金曜日

公募型の「フィールドワーカーのためのリスクマネジメント実習」B日程(9/16-19)

 9月16日~19日には「フィールドワーカーのためのリスクマネジメント実習」のB日程が行われました。内容はA日程と同様ですが、開催時期が2週間ほど遅く、肌寒くなっていました。また、天気も雨予報。無事実習を終えることはできたのでしょうか?




初日は救急救命講習と、天気図の読み方などについての講義。天気の影響はほぼありませんでした。



2日目は実際の登山と植生調査の実施。午前中はなんとか曇りのまま持ちこたえ、全員目的地に到達できました。立体的できれいなヤマトリカブトの花を見ることもできましたね。




午後からは雨が大降りになったため、予定を変更。各種天然スギや風衝地など、佐渡演習林特有の環境を観察しました。霧もかなり濃く出ていたため、スギは非常に幻想的でしたね。






3日目は自動車に関する講習とロープワークの実践。見てのとおりかなり怪しい天気でしたが...雨には降られずに済みました!

湿度が高かったからか、実習地では地上で生き生きとしているサワガニを見ることも。


夜のテント泊のときにはほぼ天気の心配はなくなっていました。

    雨天が大打撃となって、実習や調査がほとんどできなくなるような例もある中、全てのメニューを敢行できて本当によかったですね!ある意味天候に恵まれた実習だったのかもしれません。
(K.S.)