2025年9月25日木曜日

合同実習part 2:森・里・海フィールド実習、先端臨海実習、公開臨海実習「森里海をつなぐ野外生態学実習」(9/8-13)

 夏の合同実習のpart 2!今回は3~4日目の「海・川」パートのご紹介です。

新穂地区のトキ交流会館から、達者地区の臨海実験所へ移動した一同。まずは外部講師である東京大学大気海洋研究所の後藤暁彦先生より、川についての講義がありました。



その後、実際に佐渡の川へ出向き、河川環境の観察&採集。前日夜の降雨により、少し増水気味で動きづらい中でしたが、「里」パートでは見られなかった淡水魚類や昆虫を採集することができたようです。



午後からは実験所近くでシュノーケリング!モリや網などの特別な道具は使用せず、素手で採集できるものに限って観察を行いました。




奇麗で摩訶不思議な様相をした生き物たちが捕れました!



皆さんかじりつくように観察しています!また、海パートでは捕れた動物のスケッチが必須の課題になっているため、課題の達成のためにも観察は必要です。




また、異なる採集方法として水網による岸壁採集も行いました。海藻に身を潜めている魚類や、シュノーケリングでは生き物と認識できていなかった種も捕まえることができました。

ここまでが「海・川」パート。実習はまだまだ続き、このあとは「森」パートとなります。
(K.S.)

合同実習part 1:森・里・海フィールド実習、先端臨海実習、公開臨海実習「森里海をつなぐ野外生態学実習」(9/8-13)

 9月8日~13日には、森・里・海フィールド実習、先端臨海実習、公開臨海実習「森里海をつなぐ野外生態学実習」の合同実習が行われました。これらの実習は、対象となる学生が実習名によって異なり、新潟大学のいくつかの学部の学生や、公募による他大学の学生が参加していました。

初日はトキ交流会館にて「里」パートが開始!トキを含む佐渡の平野部の自然や里山の講義がありました。




2日目午前は小佐渡山地内の里山にて、実地での動植物の解説や水辺の生き物の採集を行いました。



ツチアケビやジャコウソウ、オオルリハムシなど、普段街中では見られないような生き物に大興奮!(これらはいずれも陸の生き物ですが...)



そして午後には、屋内での水生生物の観察を行いました。ドジョウやゲンゴロウの仲間、ヤゴなど、たくさんの種類の生き物を見ることができましたね。

その後、トキとの共生を目指す水田を観察。トキの餌場となる"江"と呼ばれる構造や、その周囲に生える多様な水田雑草、そして金色に輝く稲穂を目の当たりにしました。

この実習は長期間にわたる盛りだくさんなプログラムとなっていますので、ひとつの記事では紹介しきれません!今回は「里」パートの紹介に終始したいと思います。

(K.S.)

2025年9月18日木曜日

シンポジウム「SADO ~世界に誇る自然と文化~」10/4(土)

シンポジウム「SADO ~世界に誇る自然と文化~」10/4(土)のご案内です。佐渡自然共生科学センターでも展示等の協力をしております。
シンポジウムに来れない方も、展示を是非見てください!

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シンポジウム「SADO ~世界に誇る自然と文化~」10/4(土)
開催日:10月4日(土)
開催時間:13:00~16:30 (受付開始12:45)
開催場所:新潟青陵大学 1号館1階 青陵ホール※マリンピア日本海となり←ここ注意! 
MAP> https://maps.app.goo.gl/PfJAKGy6gjjMf6dw7
対象年齢:小学生以上
参加費:無料
定員:先着100名
https://www.marinepia.or.jp/event/entry-12213.html

タイムテーブル
12:45~ 受付開始
13:00~ シンポジウム開始
13:10~13:40 「花の島_佐渡島の自然環境はどのように成立したのか?」阿部晴恵氏
13:40~14:10 「佐渡誕生物語 日本海の変遷を語る化石たち」相田満久氏
14:10~14:20 休憩
14:20~14:50 「冬から春の海 ~低水温時のダイビングの楽しみ~」本間光雄氏
14:50~15:20 「佐渡の海で発見された新種の動物たち」大森紹仁氏
15:20~15:40 休憩
15:40~16:15 パネルディスカッション
16:15~16:30 おわりの挨拶

youtube
https://www.youtube.com/shorts/t3eW7ntY1RM?feature=share

出張中のサドノウサギ

2025年9月16日火曜日

佐渡演習林公開林間実習(10/25)のお知らせ_締め切り10/9

2025佐渡演習林公開林間実習(10/25)のお知らせです。
普段は学生実習で利用されている演習林に入るチャンス!森の動物や天然杉林などを観察します。詳細は案内をご覧ください。締め切り10/9です。皆様のご参加をお待ちしております。

【お問い合わせ】
新潟大学 研究企画推進部 社会連携課 〒950-2181 新潟市西区五十嵐2の町8050番地
✉ koukai@adm.niigata-u.ac.jp ☎025-262-7633 FAX 025-262-7513
新潟大学公開講座ホームページ https://www.niigata-u.ac.jp/contribution/learning/open-learning/
公開講座:佐渡演習林公開林間実習の案内

2025年9月4日木曜日

公募型の「フィールドワーカーのためのリスクマネジメント実習」A日程(9/1-4)

 9月1日~4日には、佐渡演習林の公募型実習である「フィールドワーカーのためのリスクマネジメント実習」のA日程が行われました。

研究・調査でフィールドでの作業を行う学生を対象に、現地での様々なリスクを想定し対応する能力を養う実習で、その内容は多岐にわたります。


初日は佐渡市消防本部へ出向き、救急救命講習を受講しました。やはり人命救助が最重要ですね。

演習林の宿泊施設に到着後は、宿泊中に地震が起きることを想定した避難路の説明がありました。実習本体とは直接関係ありませんが、これもリスクマネジメントの一環となりえます。

夜は調査計画の立案や天気図の読み方、観天望気についての講義がありました。地図読みや天気図読みは、リスクの予防に高い効果があります。



2日目は朝から登山を開始。前日の地図読みの実践や、現場での対応力を養いました。また、道中ではプロットを設定し、植生調査を行いました。


道中では様々な生き物を観察することもできました。
アケボノシュスラン(画像上)はまだつぼみで、見ごろはもう少し先のよう。ルリボシヤンマ(画像下)は林内でたくさん飛び交っていましたね。



3日目午前は「フィールド調査における自動車運転」と題して、タイヤのパンクやバッテリー上がりなどの自動車に関するリスクへの対応について学びました。


午後は山へ上がり、ロープワーク実習を行いました。セルフビレイや懸垂下降と呼ばれるロープワークの手法を実際に体験し、危険を伴う作業への理解を深めました。

学生の目線に近い場所から撮影。実際にやってみると、思った以上に高くて足がすくみます。


さらに、夜は宿舎周辺にて露営用具の使用についての実習。計8張りのテントを設置し、テント内で一夜を過ごす学生もいました。

演習林の教職員もへとへとになるほどの、内容の濃い実習でした。皆さんの今後の安全管理に、ぜひ役立ててくださいね!
(K.S.)

2025年9月1日月曜日

公開型の臨海実習1(8/30)

 8月30日には、公開型実習である臨海実習1が行われました。
当演習林と同じ新潟大学佐渡自然共生科学センターの施設である、臨海実験所が主催している実習で、臨海実験所ではシュノーケリングなどをおこなって多くの分類群の動物を採集し、観察およびスケッチをするというものとのこと。

今回はその最終日に、演習林の紹介をかねた講義と大野亀の散策を行いました。


大野亀の看板で説明を受けている様子。
国定公園にも指定されている大野亀の「自然草原」という
希少な植生やその成り立ちについて勉強しました。

散策している様子。中には山頂?まで走って登っていった人も...!

臨海実習とはいえ、せっかく佐渡に来たのだからと、佐渡の植生についても熱弁した教員K。その想いは学生の皆さんに届いたのでしょうか...!!
(K.S.)